【芝居】「気持よくさよならを言おうとする」(三兄弟版)play_unit-fulful
2006.3.20 19:30
ダブルキャストのもう一つ、男女をほぼ完全に入れ替えて「三兄弟」版。同じく21日まで。OFF OFF。月曜は昼夜とも満員、楽日は祝日なので多分覚悟して。
話もほとんど変わりません。セリフも骨子は変わっていません。それでも、昼夜通して観ると見えてくるものもあるのです。
基本的には男女総入れ替えで同じ話。でも立場が違うことで同じセリフが違う意味をもってしまうということも計算の上なのでしょう。男女版ですこしねじってあるところがあります。憧れのひとを奪おうとするのは常に男だし、匂いに執着し、そこに安心するのは常に女なのです。作家の視線がそこにあるのではないかと妄想します。
おかげで、兄弟版では匂いのシーンの収まりを付けるのに無理をしているところがありますし、男同士という無茶を恋人側に造る羽目になっています。ちょっと厳しいところ。
喫茶店の店員を演じたザンヨウコがきちんと場面と背景を作るのは巧い。作家・ヒロセエリの久し振りの舞台も楽しく。こぼれたしぶきを拭く(ハプニング)のために、紙ナプキンで拭くのは演出の視点のアドリブ。
が、あたしが目を奪われたのは、林真也なのです。遊気舎vol.27(世界で一番速い女)で出演していた、西日本俳優協会とクレジットされている彼は、福岡(博多駅前信用金庫)から大阪、そして東京で。知り合いではありませんが。優しい男の姿が凛々しく格好良く、しかし疲れている姿もサマになるのです。惚れるよなぁ、ああなりたいものですが、そうもいかず(^^;;)
play unit-fullfull 「気持ちよくさよならを言おうとする」(三兄弟編)
2006.3.17 - 3.21 OFF OFFシアター
作・演出 ヒロセエリ
出演 杉木隆幸 前里瑛一 坂田聖希子 遠藤友美賀 ヒロセエリ 春山剛 小山待子 三浦俊輔(ハイバイ) ザンヨウコ(危婦人) 林真也
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