【芝居】「悲劇の終演I」第七劇場
2006.3.12 18:00
早稲田大学出身の演出・鳴海康平のカンパニー、第七劇場による「古今東西の悲劇と呼ばれる作品を再構成して上演するシリーズ」の第一弾。A. ミラー「るつぼ」とB.ブレヒト「ガリレイの生涯 」を再構成しながら、「強力な圧力によって押しつぶされた存在」を描き出します。早稲田どらま館での公演は終了。55分。
森で悪魔を呼び出す儀式をした二人の少女が魔女狩りを逃れるために町の女性を次々と魔女として告発した結果投獄されたエリザベス。夫は彼女を救うために..(るつぼ)
自らも隠していないようですが、鈴木忠夫鈴木忠志(誤記訂正 3.14)の強い影響を受けたスタイル。東京でよく観られるものでいうと、ク・ナウカに似ている気もします。身体を訓練し独特の発声というのは、実に早稲田らしい芝居だと思います。が、それは決してまねとかチルドレンというわけではなく、この方法論で役者を訓練していくのはいいことだと思いますし、成果は出ているように思います。
惜しむらくは、先達となる劇団のスタイルとの決定的な差が、今作に関していえばあまり感じられなかったところなのですが、どんなテキストを用意し、どんな意図を見せていけるかがポイントなのだろうなぁと思います。
第七劇場 「悲劇の終演I」
2006.3.11 - 3.12 早稲田どらま館
原作 A・ミラー『るつぼ』 B・ブレヒト『ガリレイの生涯』 構成・演出 鳴海康平
出演 佐直由佳子 木母千尋 山田裕子 富山聡子 萩原誠人 寺尾恵仁
佐東諒一 (イエロードロップス) 宇留野佳織 鈴野珪想
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コメント
鈴木忠夫→鈴木忠志サン、ではないですか?
違ったらごめんなさい。
投稿: ヒザイ | 2006.03.14 16:46
ヒザイさん、ご指摘ありがとうございます。
仰るとおりです。
本文の方にも修正入れました。
投稿: かわひ_ | 2006.03.15 00:03