【芝居】「イロいろ」B-Factory
2006.2.11 19:00
慶応SFC(湘南藤沢キャンパス)の4年生、卒業を間近に控えた二人・三木佳世子、金川慧子の学内ユニット、おそらく最初で最後の公演。二人がそれぞれの道を歩んでいく分岐点となる一瞬。12日までSTスポット。
小さい頃からずっと一緒に住んできた四人姉妹。もちろん仲はいいけど、お姉さんらしくに縛られたり、友達が居なかったり、姉が幼く見えたりと、それぞれに抱えているものや諦めているもの。あるひ、そこにもたらされた一つの「事実」が関係に与える影響は...
約90分。かなりファンシーな印象で始まりながら、四人それぞれのキャラクタを描いていくうちに浮かび上がる想いや関係。考えようによってはえらくハードな話なのですが、登場人物たちが嘆くほどには深刻な印象を与えない感じもします。現実味が薄いと感じてしまうからかも知れません。
中央にバスタブ、四つの白い箱、STスポット固有の白い壁。ダンスやコミカルな場面を交えながら、素敵な場面を作り出したり、可愛らしい空間を作り出したりしています。四人に与えられた色(緑・青・黄・桃)を衣装や照明にちりばめながらみせていくのも洒落た演出と云えます。
関係を確認しながら結束した4人、しかしそれでも分かれていくというのは、ずっとそこに居続けることが出来ないと感じている、卒業間近ゆえに今しか書けない視点。あるいは一生一つところだけに居続けられないと感じる女性故の視点という感じがしてなりません。だから、物語としてはハッピーエンドのようでいてそうでもないし、主張が一貫してないといえばそうなのだけど、その視点自体は自然なものなのではないか、と想ったりもします。(ホントのところはわかりませんが。)
b-factory「イロいろ」
2006.2.11 - 2.12 相鉄本多劇場
作・演出 三木佳世子
出演 三木佳世子 金川慧子 小熊千恵 井上つぐみ 稲冨卓哉 岩崎千帆 岡村咲子 一柳哲也(820製作所) ちはる
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コメント
本日はご来場下さいまして、誠にありがとうございました。なぎさにゆこうに引き続き、ご覧頂けてとても嬉しく思っています。速報まで書いていただいて、本当にありがとうございます。またいつの日か、お目にかかれる日が来ることを願っております。
投稿: 三木佳世子 | 2006.02.12 03:34
三木佳世子さま
コメントありがとございます。
あと一日ですね。公演の無事、お祈りしています。(と昼公演2分前に書いても>あたし)
投稿: かわひ_ | 2006.02.12 12:58