【芝居】「粉花病」トリコ劇場
2006.1.22 17:00
不思議な味わいのあるSF風味、実は「想い」を描いてるのだなあと思います。シアターブラッツでの公演は終了。
一年中桜吹雪の舞い散る町、花びら回収業者の一家と市役所の担当たちの日常。久しぶりに戻って来たワケアリ男と一人にだけ見える謎の少女を巡って。
舞台が始まったときの美術に目を奪われます。雪のように真っ白に埋まった、何気ない路上なのですが、リアル「らしく」見える説得力。上演時間のほとんどは、紙吹雪の桜が舞い続け、美しい舞台です。
桜が一年中舞いつづけるという設定。その中で恋心があちこちあったり、うまくいかなかったり。 最初は限られた人にだけ見えている少女は、自らを「呪い」のようなものだと名乗り、やがて一種のウイルスのようなものを象徴的に描いているのだとわかります。そこに人の想いも重ねあわさる見せ方はなかなか面白いと思います。反面、比較的人の想いが薄く見えて感じるのがもったいない気も。
トリコ劇場#004「粉花病」
2006.1.20 - 1.29 下北沢 OFF OFFシアター
作・演出 米内山陽子
出演 菊池美里 山岡未絵 阿南順子(top quark) 太田みち キム木村(ZIPANGU Stage) 佐藤信也(疾駆猿) そのだりん(世界劇場) 高橋洋平 長岡ゲトラ(ダブルスチール) 中村貴子 松崎映子(マシンガンデニーロ) 村田康二 森井陽子
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