【芝居】「ぴん」山の手事情社
2006.1.15 19:00
山の手事情社の3作をとりまぜてのフェア公演。「ぴん」は、役者が一人で作り上げる物まねや妄想。次回21日昼夜。フェアは22日まで。吉祥寺シアター。気楽に笑える「ぴん」は、芝居というより「お笑い」ですが、親しみやすくオススメです。
一般の人に説明するなら、「イッセー尾形、ペーソス抜き」。大爆笑のネタ集。役者の訓練が出来ているところに、笑いを作り出す妙なテンションと計算。
前説のように「黒い服の女」。目前にパノラマに「江戸絵巻」。日常的に「電車のおばちゃん」。クドク名乗る「森本」。デェフォルメ「しんちゃんのママ」。ご存知「キャスリーヌ」。幸せはそこにある「エステの人」。お前誰だ「ポッキー君」。ぴんのバリエーション「自己紹介」。勝ち取ったのは「特別な女」。おどおどから大胆に「劇場見学のおばちゃん」。憧れるの「踊り子」。日常からはじまる劇的空間「三代目西荻屋」。昔の話を始めるカプセル怪獣が「ウルトラセブンに告ぐ」。高いテンションで「昔話」。セルフパロディ「戦術会議オイディプス」。新作キャラ「まゆたりん」。何をするのか「さわやか」。手をつなげない理由、実はポエジー?「太郎くん」。決戦はせまる(お大事に)「ワサビ」。あるある「動物園の子供」。あまりに自由な朗読「檸檬」。飛躍する発想が「バス運転手」。
実はプロレスや昔の邦画ヒロイン、秋葉原、カラダ張る芸、観客まで取り込んだり、さまさまな観察と思いもよらない組み合わせなどが作家であり演出でもある凄さ。倉品・水寄の安定感は云うまでもなく。太田の「おばちゃん」、やっぱりネイティブですか、らしい。大久保の二本の弾け具合が嬉しい、たぶん「タイタス」との落差の凄さ。清水の二本はもはや別の「芸」ですな。
山の手事情社Yamanote Fair 2005「ぴん」
2006.1.13 - 1.22 吉祥寺シアター(「タイタス・アンドロニカス」「牡丹灯籠」と交互上演)
出演 山本芳郎 倉品淳子 浦弘毅 三村聡 大久保美智子 水寄真弓 太田真理子 山田宏平
川村岳 斉木和洋 山口笑美 岩淵吉能 野々下孝 森谷悦子 鴫島隆文 名久井守 久保村牧子
三井穂高
清水宏(石井光三オフィス)
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