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2006.01.28

【芝居】野の道「カーネーション」

2006.1. 28 19:00

下北沢に劇場数々あれど、キッチンがついている劇場は多分ここだけ、な下北沢アレイホールを拠点にした「野の道」の新作。コーチングコンサルタントを題材にしながら、劇場の特性を生かしてダイニングのリラックスを併せ持った仕上がりです。29日まで。

自宅にクライアントを招いて独立でコーチングしている女。娘はスチュワーデスになったがいまひとつうまくいかない。クライアントは順調ではあるが、癖が見え隠れし、取材にきている雑誌の記者はすこし悪意が見えて。

天井は低く死角も多く、芝居のバリエーションとしてそうそう出来るわけではなく、どう考えてもリビングやダイニング以外の場所はつくりづらいのです。半面、この劇場にはまる物語をつくれるのは彼らの強みだと思うのです。

物語そのものは、いくつかの断片が多少の誇張とともにしめされるものの、もっと有機的につながればとおもわないことはありません。見え隠れする悪意も何かを結実することのないままです。主役の彼女のさまざまな関係が、崩れきりそうな切り立った崖に立った次の瞬間、すんでのところで持ちこたえた、という感じが芝居の背骨になっていた気がします。

野の道「カーネーション」
2006.1.26 - 1.29 下北沢 アレイホール
作 津島めぐみ   演出 森いちぢく 津島めぐみ
出演 坪井美香 雨森スウ 田崎哲也 菅野直子 小林和未(ハラホロシャングリラ) 川隅奈保子(劇団青年団) 森いちぢく
ピアノ 安弥子

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