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2006.01.30

【芝居】「絶対服従」ボーダビッチ

2006.1.29 18:00

ネット演劇、と題して短編配信を1年ほど続けてきたボーダビッチ、初の「リアル演劇」の公演。公演は終了。

ネット演劇上映会の終演後、好意的な感想のなかツマラナイと断じた面倒くさい観客。女にやりたい放題、身勝手な主宰が惚れた観客の女との短い恋が始まり...

あたしは「エヴァンゲリオン」を知りません。(小劇場系で拝見してはじめて、はい。)。チラシをみてわかる人にはわかるのでしょうが、あたしは、ネットとリアルの端境が見たくて。「演劇」をネットの画像で見ることの。

始まりは、ネット演劇の上映会の終演後、観客へ語りかけ、ぬるい感じの賛辞が続く中、観客席から立ち上がった若い客は「つまらない」と断じます。舞台にもあがり、年100本観ている自分から観て、この芝居がどれだけ駄目だったかを罵倒し、役者もそれに喧嘩を買い。それを静止した謎の帽子男、「云いようというのもあるだろう」「他人は関係ないだろう、自分がどう思ったか」「レビュー書いてやれよ」「席に戻って推敲タイム」てな、あたりがツボに来ます。劇場で大声あげたりこそしませんが、面倒くさい客の姿に自分がかさなります(勝手に思い入れて「イタコ」する観客も別の意味で重なるなぁ)。そのリアルから距離を持つことが、「ネット演劇」の意味かとも想い巡らせるのです。

リアル、というのはポツドールが一時期やっていたセミドキュメント手法からの引用なのかもしれません。(あたしはちゃんと観てないんだよなぁ。ポツ)。

そこから、舞台は繰り返し、入れ子になっていきます。勝手な主宰と女関係、ミュージカル風味、ほんのり野田秀樹風味、あれこれ、ア・ラ・モードのように彩りさまざまに。これだけ広げた芝居をどうやって収束させるかとおもっていると、最初のところに戻る、という終わらせ方なのです。あたしには少々難解というかわかりにくく感じてしまうのですが。

広い場所を確保しようと、最前列の下手端に座ってしまったのは失敗。下手側に立ったまま語り続ける芝居が結構多く、見切れます。あと2歩下がってくれれば、なのですが。個性的で印象に残る役者が女優にも男優にも多く。変幻自在、軽快でリズムに不安がないのは実は凄いのじゃないかと思うのです。くねくねしとか、観たことないしなぁ。観なきゃ、と思わせるに十分に。

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2006.01.29

【芝居】「時計屋の恋」青☆組

2006.1.29 14:00

青年団演出部所属の吉田小夏の主宰するユニット、「青☆組」の新作は、地方の小さな商店街の時計屋を閉めたばかりの男と同居する息子の嫁を軸にした人々の話。第10回日本劇作家協会新人戯曲賞の入賞作を自らの演出で。29日までこまばアゴラ劇場。

東京からすこし離れた小さな街の一軒屋。商店街にあった小さな時計屋を閉店したばかりの中年の男。同居するのは単身東京に出ている息子の嫁。彼岸、商店街の秋祭りのころ、戻ってくる人、顔を出す親戚たちだったが、息子は帰って来ない。

静かに流れる時間を淡々と描き、いくつかの夫婦や男女の物語を提示してみせるやりかたは巧いというより、安定ということばがぴったりするぐらい。どこか小津映画的だったり、青年団の「東京ノート」的だなと感じるよう。これを残念と見るか、フォロアーと見るかは人それぞれだろうと思います。写真を撮るところや、突然泣き出すところ、来年のお節は作れないかも、というあたりなど、直接ではないのだけど、東京ノート的なものをそこかしこに感じさせるのは偶然なのかどうなのか。若い破たんは微塵もなく、予想したようにおさまっていく感じすらします。

ただ、終幕にみせた時計屋と嫁の会話が印象的。表面の会話も演出も、なにごともない淡い恋心を描いているとしか見えないのに、あたしの心が感じるのははるかに情欲的で燃え上がる感覚。このギャップにあたしは戸惑います。そう感じるのはあたしだけかもしれませんが、この色っぽさは小津や平田が描く世界よりずっと直接的な情欲を感じます。

嫁を演じた松本享子は役どころもあって優しく、美しく目が離せません。弟を演じた足立誠の緩急が巧い。

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2006.01.28

【芝居】野の道「カーネーション」

2006.1. 28 19:00

下北沢に劇場数々あれど、キッチンがついている劇場は多分ここだけ、な下北沢アレイホールを拠点にした「野の道」の新作。コーチングコンサルタントを題材にしながら、劇場の特性を生かしてダイニングのリラックスを併せ持った仕上がりです。29日まで。

自宅にクライアントを招いて独立でコーチングしている女。娘はスチュワーデスになったがいまひとつうまくいかない。クライアントは順調ではあるが、癖が見え隠れし、取材にきている雑誌の記者はすこし悪意が見えて。

天井は低く死角も多く、芝居のバリエーションとしてそうそう出来るわけではなく、どう考えてもリビングやダイニング以外の場所はつくりづらいのです。半面、この劇場にはまる物語をつくれるのは彼らの強みだと思うのです。

物語そのものは、いくつかの断片が多少の誇張とともにしめされるものの、もっと有機的につながればとおもわないことはありません。見え隠れする悪意も何かを結実することのないままです。主役の彼女のさまざまな関係が、崩れきりそうな切り立った崖に立った次の瞬間、すんでのところで持ちこたえた、という感じが芝居の背骨になっていた気がします。

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【芝居】「明日からは粉がある」むっちりみえっぱり

200601281500

女性ばかり、ナンセンスというよりシュールに過ぎる微妙な作風が一部小劇場好きに絶賛されながらも、フェードアウトしたかと思われていた、「伝説の劇団」、むっちりみえっぱりの新作。シュール全開のむっちり節堪能の90分。29日まで、アトリエヘリコプター。会場は廃工場2階、満員の土曜昼でも半端なく寒いので対策を。

【ネタバレあり】

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【コンサート】デーモン小暮の邦楽維新Collaboration 青山本場所 vol.14 絢爛の巻

誘って頂いて、初めての拝見。大きなホールでも出来るパフォーマーが狭いところでどれだけ力を発揮するか、あるいは観客にわかりやすく咀嚼し、伝え、楽しませる圧倒的な力を存分に。29日まで、青山円形劇場。つつけて、「開国の巻」「風狂の巻」。

今晩のテーマは「三味線」。津軽と義太夫の奏者二人をフィーチャーして。邦楽の中では比較的新しい楽器は、パワフルで、ダンサブル、なのです。

第一部。楽器の紹介を音のみMC。津軽三味線、(娘)浄瑠璃+義太夫三味線それぞれの技からスタート。閣下登場MC、そして朗読(夏目漱石「夢十夜」から第五夜、第六夜、第十夜。)シュールな話が凄い。

第二部、曲中心の構成。歌の付いた曲からスタート、木乃下さんの曲(パッション!)、田中悠美子さんは洋楽をアレンジして、でも「加藤自動車教習所」(大学の前にあるらしい)で終わる曲、RXの曲(WAR CLOUD)などをしつつ。beat-it(!)、閣下の曲(すみません、あたしは詳しくない)、アンコールは多分コンサートのラストナンバー、今日のタイトルは"Blue Mountain(青山)"。

コンサートというのとは違います。第一部は楽器のオリジナルを生かすような感じ。第二部はロックな楽しさ。フュージョン、沖縄民謡、さまざまにアレンジ。盛りだくさんな3時間。(15分休憩付き)

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2006.01.26

だんだん。

どれだけ続くんだというぐらい、トンネルが続いていたり、気がついたらループコースターのようにひっくりかえったり。また、少しずつ歩み始められるのかと思い始めたこのごろ。

昨日は久しぶりに再会した人と、無駄話のような近況報告のような、仕事のような話。今日は今年初めての、品川のおいしい居酒屋に誘って貰って、滋養を貰いつつ。

さて、週末の予定。金曜夜に青山円形に行く予定なのですが、これは芝居ではなくて。ちょっと楽しみで。

ラッパ屋@TOPSもそろそろ観ないと、日経にも劇評が載って好評らしく。chon-muop@pit/北区域、トリのマークの彼が主宰して。青☆組@アゴラ、美しき劇作家の安定している芝居。むっちりみえっぱり@アトリエヘリコプター、伝説の彼女たちが降臨。ボーダビッチ@プロット、バーチャルだけで活動してきた劇団の初公演。野の道@下北沢アレイホール、日差しがすてきなフラットなスペースで。

うあ、全部は見られない予感。

おもしろフラッシュ数々ありますが、友達の日記で教えて貰ったこれは、芝居・歌舞伎が好きなら。

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2006.01.23

【芝居】「突端の妖女」boku-makuhari

2006.1.22 20:00

青年団の俳優、岩崎裕司のボクマクハリの新作。緩やかで妙な同居人たちの話。喫茶ヴィオロンでの公演は終了。

高い煙突以外には何もない田舎の町。7年ぶりに帰ってきた姉。実家には弟やその舎弟、かつての後輩やプチ家出の女子高生、いろいろが居候していた。

110分の上演時間、狭い空間はともかく予約が遅れたあたしは立ち見だった、というのはいいわけで実は結構込み入った話という気もします。小劇場系さんのレビューを参考に、補完しつつ。

男×男、女×女が交錯する同性愛の人々。半ば公然とはしながらも、それを周知のものとはしていない、微妙な温度感が逆にリアルを生みます。軸となるのは姉弟。姉は7年ぶりの帰郷、高校の時代の部活での後輩だが実はただならぬ関係があったり。弟は舎弟と同居しているが、こちらもただならぬ、現在進行形。彼らの外側にはぶっとんだ女子高生が居たりします。ヘテロセクシャルな男たち(高校教師、若頭)は、この世界では屈折しきったものと描かれ、愛を語ることすら満足にできません。反面、ホモセクシャルな人々は、じつにあけすけで、普通に愛を享受しているように見えます。アタシからみれば歪んだ世界なのだけど、この世界観は面白いなと思います。

登場人物の誰かが実在ではない、という感覚を観劇中に覚えたのですが、今となってはそれが誰だったのか。思い起こしてみれば女子高生の彼女だった気もするのですが、物語の上ではそんなこともなく。あれなどういう感覚だったのかと、思ったりして。

姉、先輩、女子高生の3人の女優が奔放である意味眼福。とくに女子高生(本田怜麻)の奔放な感じは、脚本で与えられた役どころと、女優そのものの見た目(舌に見えたあれはピアス?)のインパクトが相乗して印象に残ります。アタシからみれば眼福とは言いづらいですが、男優たちの奇妙なテンションも、じつは凄いと思うのです。

力のある脚本だと思います。この狭い空間ゆえの力もありますが、もっと広い空間でも世界を作り出せる気がします。(つか、座ってもいっかい見たい、というだけかもしれませんが)

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2006.01.22

【芝居】「粉花病」トリコ劇場

2006.1.22 17:00

不思議な味わいのあるSF風味、実は「想い」を描いてるのだなあと思います。シアターブラッツでの公演は終了。

一年中桜吹雪の舞い散る町、花びら回収業者の一家と市役所の担当たちの日常。久しぶりに戻って来たワケアリ男と一人にだけ見える謎の少女を巡って。

舞台が始まったときの美術に目を奪われます。雪のように真っ白に埋まった、何気ない路上なのですが、リアル「らしく」見える説得力。上演時間のほとんどは、紙吹雪の桜が舞い続け、美しい舞台です。

桜が一年中舞いつづけるという設定。その中で恋心があちこちあったり、うまくいかなかったり。 最初は限られた人にだけ見えている少女は、自らを「呪い」のようなものだと名乗り、やがて一種のウイルスのようなものを象徴的に描いているのだとわかります。そこに人の想いも重ねあわさる見せ方はなかなか面白いと思います。反面、比較的人の想いが薄く見えて感じるのがもったいない気も。

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【芝居】「熊」メタリック農家

2006.1.22 14:00

彼らの3年前の旗揚げ作のパワーアップ再演。多層に紡がれる話のひらめきに唸ります。うまくできていて、これが旗揚げってのが凄いし、面白いと思うのです。下手に説明してネタバレが怖い(色んな意味で)100分。29日までOFFOFFシアター。

小さな喫茶店で赤字を抱えたまま一人で夜逃げした父親。慣れない仕事を健気に頑張る母親。娘は友達の持ってた、「願いの叶う木像」に願いをかける。 その小さな喫茶店に突然現れたのは、管理された生活に嫌気がさして逃亡してきた…

序盤こそ少々手間取りますが、物語が転がってからは実にスムーズ。安心して見られる感じです。ワンアイデアのみに頼ることなく、いくつかの話を多重したおかげで、淡い恋心だの、付随した話も少し面白かったと思うのです。

(ねたばれあります)

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【芝居】「ビューティフルドリーマー」10x50kingdom

2006.1.21 19:00

じんのひろあき率いる10x50Kingdom、十年ぶりの新作群集劇は、高揚感と不安が同居する「文化祭前夜」のあの時間が、延々と続く舞台。押井守の原作(つまり、「うる星やつら」の映画版「ビューティフルドリーマー」)を引き受けながらも、「うる星」のキャラクターを一切排して、ものがたりのエッセンスで作り上げたものがたり。24日までシアターグリーン・メインホール。

大安高校の文化祭前夜。度重なる時間延長の末、最終退出時刻15分前の校内。センセイは大声で退出を命じ、実行委員は展示のチェックに余念がない。お化け屋敷をやろうとしている二つの隣り合うクラス。どうしても満足のいく出来にならなかったりして、どうしても時間が足りない。いろんな準備がばたばたする中、誰かが気づく。ずっと9時15分のままだということに。

「デビルマン」にデビルマンを出さない傑作群集劇として作り上げた手法が存分に。とはいいながら、本作については、物語の流れとしてはより原作に近くなっています。あるいみそのまま、といってもエッセンスの部分では間違いではない気がします。

シアターグリーンのメインホールは初めて入ったのですが、規模は小さいものの、構造は本多劇場によく似ています。ただし、役者すべてがこの広さに追いつけているわけではなく、イキオイ、絶叫調の芝居になりがちで聞いていて疲れる感じはします。また、文化祭前夜の混乱と高揚を表現するために教室二つというのは、芝居ゆえの制限とはいえ、少々厳しいのも事実です。が、そこを受け入れれば、SFの入ったこの物語の語らんとするピュアな気持ちは実にすっと、染みこんでくる気がします。

まっすぐな気持ちゆえのけんかも含めて、ピュアでまっすぐ、恥ずかしいほど。絶叫調、正面向きの芝居というのは、よく言われるように「古くさい」演出に見えてしまうのですが、演出家が何の自覚もなくそれをやってるはずもなく、何かの戦略か、あるいは何かによってそうせざるを得ない事情か。後者じゃないかと、あたしは邪推するのですが。

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2006.01.21

【芝居】「スタッフ・ハプンズ」燐光群

2006.1.21 14:00

史実をもとにしたドキュメンタリー手法のドラマを得意とするディベット・ヘアーの作品を連続上演するシリーズの第二弾。イラク戦争をめぐる政治のパワーバランスに見応えある150分。25日まで、ザ・スズナリ。そのあと名古屋、大阪。

911以降、大量破壊兵器未発見のままイラクへの開戦にいたるながれを、ホワイトハウスを中心に各国首脳の思惑を交錯させ描く。

まあ、この手の芝居ですのでバイアスはかかるもの。燐光群がとりあげそうな方向に反感がなければなかなか見応えがあります。元々は3時間以上あるものを縮めているようで、台詞は膨大で、この期に及んでも完璧とはいかないのは厳しいところ。また、序盤も少々もたつく感じがみられ、話に入りこむまで時間がかかります。

中盤、パウエルが軸になるシーンが増えてからは断然見やすくなります。台本の描き込みも細かで、役者もそれによく応えています。何より、どこか雰囲気がホンモノに似ているというのが強み。史実的にも彼の苦悩するあたりはドラマチックで物語となりやすいということもあるのでしょう。

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【芝居】「タイタス・アンドロニカス」山の手事情社

2006.1.20 19:30

山の手事情社が3作を交互上演する"Yamanote Fair"の中の一本。05年9月にスイス・ドイツで山の手事情社が初演したシェイクスピア作品の日本初演。残りは22日、吉祥寺シアター。(夜に追加公演あり)。2月にはNHKでの放映も予定。(をを、ハイビジョン撮影だ)

ゴート族の女王とその愛人アーロンを中心とした陰謀により度重なる身内への悲惨な仕打ちを受けるうち、国家に忠実だったローマの将軍・タイタスアンドロニカス復讐にのめりこんでいく。

日本初演とはされていますが、99年に上演された「印象・タイタスアンドロニカス」が原型にはあるようで(あたしは未見です)、劇団webにあるアーカイブを見ると、衣装や装置のそこかしこに名残があります。今回は海外向けに作ったモノということもあり、衣装や所作にどこか日本的な強調が見られたりはしますが、大きな問題となるものではないと云う気もします。

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2006.01.19

タミフル。

水曜朝に熱っぽくて会社には出たのだけど、午後になって熱が急上昇。危険だと思って迷惑かけながら、早退。自宅近所の病院、待ち時間が長いのはこまったものだけど説明が何より丁寧なのがアタシには安心感。鼻の奥に棒つっこまれて検査、線が二本出たら陽性で、をを、確実な判定。タミフルを処方して貰って木曜日一日休み。まだ頭痛が治らない。うーん。

山の手事情社@吉祥寺シアター、「タイタスアンドロニカス」は血塗られた物語を、山の手の演出で。10x50kingdam@シアターグリーンメインホール、ラムちゃんは出てこないけど、文化祭前日の高揚感が延々と続く「ビューティフルドリーマー」も楽しみ。メタリック農家@OFF OFFシアター、劇団初の再演作とか。

トリコ劇場@ブラッツ、レトロノート@MOMO、こまつ座@紀伊國屋、ラッパ屋@TOPS、シアターガッツ@ポケット。

しかし、身体なんとかしないとねぇ。

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2006.01.16

W-ZERO3

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週末に手に入れたPDA、シャープのW-ZERO3。注目度浴びまくりの真性オタクグッズ。長いこと使ってきたiPAQ h2210は非常に安定してるし、電子手帳的には不満のないぐらい良くできてるし、故障らしい故障もしないで丸二年ぐらい使っています。画面がもう少し広かったり、webが見られたら嬉しいなぁと思って、W-ZERO3を購入してみたのです。

メカ的なツクリに不安を覚えたり、表面が梨地でないのもびっくりなのですが、単体の使い勝手はそう悪くありません。PCに比べてしまうと速度はだいぶスローモーですから、ばりばり使えるというのとも違います。軽快感は携帯電話にかなうべきもありませんが、フルキーボードが付いていることで文字入力のストレスは確かに少なくて、文字をばりばり書くのなら確かに悪くない選択です。

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【芝居】「ぴん」山の手事情社

2006.1.15 19:00

山の手事情社の3作をとりまぜてのフェア公演。「ぴん」は、役者が一人で作り上げる物まねや妄想。次回21日昼夜。フェアは22日まで。吉祥寺シアター。気楽に笑える「ぴん」は、芝居というより「お笑い」ですが、親しみやすくオススメです。

一般の人に説明するなら、「イッセー尾形、ペーソス抜き」。大爆笑のネタ集。役者の訓練が出来ているところに、笑いを作り出す妙なテンションと計算。

前説のように「黒い服の女」。目前にパノラマに「江戸絵巻」。日常的に「電車のおばちゃん」。クドク名乗る「森本」。デェフォルメ「しんちゃんのママ」。ご存知「キャスリーヌ」。幸せはそこにある「エステの人」。お前誰だ「ポッキー君」。ぴんのバリエーション「自己紹介」。勝ち取ったのは「特別な女」。おどおどから大胆に「劇場見学のおばちゃん」。憧れるの「踊り子」。日常からはじまる劇的空間「三代目西荻屋」。昔の話を始めるカプセル怪獣が「ウルトラセブンに告ぐ」。高いテンションで「昔話」。セルフパロディ「戦術会議オイディプス」。新作キャラ「まゆたりん」。何をするのか「さわやか」。手をつなげない理由、実はポエジー?「太郎くん」。決戦はせまる(お大事に)「ワサビ」。あるある「動物園の子供」。あまりに自由な朗読「檸檬」。飛躍する発想が「バス運転手」。

実はプロレスや昔の邦画ヒロイン、秋葉原、カラダ張る芸、観客まで取り込んだり、さまさまな観察と思いもよらない組み合わせなどが作家であり演出でもある凄さ。倉品・水寄の安定感は云うまでもなく。太田の「おばちゃん」、やっぱりネイティブですか、らしい。大久保の二本の弾け具合が嬉しい、たぶん「タイタス」との落差の凄さ。清水の二本はもはや別の「芸」ですな。

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2006.01.15

【芝居】「ハワイで農園」あひるなんちゃら

2006.1.15 19:00

コント、を軸足に置きつつどこか芝居的な「あひるなんちゃら」の新作、静かな、しかし奥底では「オカシミ」が味わい深いのです。強い風強い雨の中でも程よく埋まる客席は注目ゆえかとも思いつつ。 15日(3回公演)まで、中野テルプシコール。

田んぼの真ん中で向かい合う男女、久しぶりに会う人やら実家が大変なことに。

ここ数作でストーリーに寄っていた流れに比べると「瞬間のオカシさ」とでもいう掛け合い。 作家の怠慢では決してないのだけど、役者にかかる負担は相当のものだと想像します(3回あるし)。大爆笑の場面はひとつとしてないのだけれど、クスクスとする重奏低音は、作演と作家が作り出す空間なのです。あるいは久しぶりに会った同級生への醒めたものの見方、言い方などはともかく、心で思ったことを言葉に出すおかしさ。

観客の立場を基準としたニュートラルに位置するポジションから、突っ込みとしてゆるぎない黒岩美佳。醒めた感じのする表情や顔の造作がその役割をより強固にします。あるいは、風体に頼ることなく、しかし可笑しい人を演じた大塚秀記が印象的。ですが、この二人に限らず実は役者集団で、結構芸達者。

作家は男性だし笑いを主軸なのが基本なのです。それなのに、どこかありそうな、「あんまり仲良くなかったオンナノコの同窓生の会話」をきちんと再現するのは、意図したものなら、その観察の視点の鋭さと、少々の悪意が頼もしいのです。

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2006.01.14

【芝居】「ダークマスター」庭劇団ペニノ

2006.1.14 14:00

ペニノ初の再演は、流行らない洋食屋を突然任された男の話。あたしは初見です。22日まで、こまばアゴラ劇場。

流行らない洋食屋、客としてやって来た中年の男が、マスターにいきなり店を任される。やがて客は増えるが

幾重にも企まれた目を引く演出。観客にラジオを配布し、舞台上に居ない役者の言葉を聞かせたりします。あるいは終盤の装置のすごさ。マメ山田という稀な役者をみ見つけてきたこと。話の流れは少々パンクに走る舞台を飽きずにみせています。しかし、話がどうなってるかと聞かれると自信ないかも、なのです。

支配するモノと支配されるもの、を対立させて描いているのだとは想います。ただ、それはシアターガイドの記事を読んでいるからそう感じるわけで、最後のあれを見せて、あるいは序盤のFMトランスミッターを使ったあれこれを見せても、ふつうはその構造は見えてこないと思うのは、あたしの理解力の浅さですか。そうですか。

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2006.01.13

しかし。

明日は13日だ金曜日だ。星占いも最低だ。体調も良くない気がする。早く寝ろよ、あたし。ゆっくりと動き出した気もするけど、自分の気持ちが前に進まないのは単なるさぼりか、体調か、それとも何かに怯えているのか、あたし。でも先に進むしかないのですよね。

年末に見たけど、キャラメルボックス@横浜BLITZ、初日しかチャンス無かったのだけど、仕事で行けず、残念。しかし全日程満員になったとかで、何より。

さて、週末あたしが見る予定なのは..土曜昼は庭劇団ペニノ@こまばアゴラ劇場、傑作短編漫画を舞台化した自信作(あたし未見)の再演。 土曜夜はあひるなんちゃら@テルプシコール、力のあるコントを力のある役者たちが。日曜夜は山の手事情社の「ぴん」@吉祥寺シアター、3本立てを連続公演するシリーズ、あたしは2本しか見られそうにないのだけど、「ぴん」は役者のネタ集で大爆笑必至のはず、おすすめ。

リリパットアーミーII@サンシャイン劇場、わかぎゑふさんの持つ芝居ユニットの一つ。bokumakuhari@ヴィオロン、小さな喫茶店公演、評判もいいようで。燐光群@スズナリ、イラク戦争を巡る各国首脳の思惑の話、芝居にするという企みが面白そう。ラッパ屋@Theater/TOPSは、ずいぶんとお久しぶりじゃありませんかの、実力派喜劇をまた味わいたい。@スタジオあくとれは、オヤジ臭さ満載の作演があたしには逆にツボだったりもするのですが。チャリT企画@王子小劇場は、バンカラポップを標榜する彼らの次の企みは。

ここかしこの風@MOMO、モッカモッカ@OFF OFF、モガタデソマトスタチン@パンプルムス、あたりも気になる気になる。

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2006.01.11

安心したかも

演劇ストーカーと呼ばれてる人が居ました。尋常じゃない回数の電話をかけ、自分を出せと脅迫し、あちらこちらのカンパニーが被害にあったにもかかわらず、演劇、という小さな世界だったがために、10年近く居続けてしまったのですが。

人の逮捕というのはあまり好きなニュースじゃありません。が、その被害を観客の方から見ていたあたしからすると、いいしれない不安にさいなまれることが、ひとつ減ったと思うのです。

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【映画】「ALWAYS〜三丁目の夕日」

漫画の原作。東京タワーが出来た昭和三十年代の東京を舞台に、小さな自動車修理工場の人々と、作家を目指す若者のまわりのいろんな話。「三丁目の夕日」ってこんなでしたっけねぇ。点描される風景はたしかに雰囲気似てるかも知れないけど、あまりストーリーが重視される漫画じゃない気がしてたのですが、真剣に読んだことないので、間違ってるかも知れません。

あこぎなほどに、ストレートに泣かせばを次々と。まんがを下敷きにしたからといって、ステロタイプな人物の作り方。丁寧に作り込まれたCGもたいしたもの。どうにも否定しづらいような、いい時代をいい視線で描いてる気はします。受けるのとってもわかるし、ちょっと泣いたりもしたし。どこかひっかかるのは、アタシの心が汚れているからです、きっと。そうに違いない。

「夕日」を見て未来を感じるってのは、実にすんなりと入ってくる「感覚」で、巧い作り方だなぁと思うのですが、頭で考えたら「夕日で未来」というのは不思議な感じもします。これ日本人の感覚なのかなぁ。どうだろう。「朝日のような夕日をつれて」という単語が頭をかすめたのは秘密です。

[DVD]ALWAYS 三丁目の夕日 通常版(amazon)

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2006.01.09

【芝居】「BIGGEST BIZ」AGAPE STORE

2006.1.8 18:00

松尾貴史を中心に後藤ひろひとの作の人気シリーズ。初日の客席は沸き続ける2時間半。追加公演も出ている本多劇場では22日まで。その後全国を。

口先三寸とさまざまな方法でデカいビジネスをものにし続けてきたドリームチーム。ついにニューヨークで久しぶりに役員たちが集まる日、フランクシナトラ好きな自称画家が念願かなって開いた店に来た若い男女の企みは、そんなこととは関係なく何故か集まる、あいつらが。

人気シリーズらしく、巻き込まれる気弱な人と、お構いなしにでっかくしていく奴らの対比の基本フォーマット。そこに若い女を「普通の人」として登場させ、少しいい話にシフトしてる気もします。BIG BIZの圧倒的な衝撃に比べると、どうしてもキャラクタの行動が予測できたり期待してしまう分、続編って難しいのですよねぇ。その制約のなかでは最大限に良くできているとは思います。なんせ客席はほんとに沸き続けるのです。こんな芝居久しぶり。反面、前2作を見てなくてもそのものには破綻がないものの、過去の行動や関係から来る面白さがそこかしこに仕込まれているので、面白さが減ってしまうのはシリーズの宿命ではあります。

篠原ともえが意外なほど(失礼)良い感じがします。実は結構かっこよかったりもして。松永玲子もお約束なキャラクタが更にパワーアップした感じ。三上市朗の今までにない「新キャラ」ははやりモノだしキワモノではあるのだけど、ちょっと心に残ります。粟根まことという役者をもってしてもろくに喋らせず出番もこれだけってのは贅沢と言えば贅沢なのだけど、もったいなさすぎないか。もっとも、剣を振り回すあたりは、さすが新感線と思っちゃいます。結構かっこいい。

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2006.01.08

【芝居】「宇宙ロケットえんぴつ」とくお組

2006.1.8 14:00

慶応大学系の創造工房in front of.から派生した男ばかり6人の劇団、とくお組の新作。SF風味のコメディは安定しています。70分。11日までOFFOFFシアター。

SF漫画家のボロアパート、迫る締め切りに四苦八苦してるところに来たのは、宇宙人と名乗る男。

SF風味でありながら、ドタバタしたコメディ、しかも感動に持っていったりしない後腐れない笑いをやる所は意外に少ないのではないかと思います。ドリフターズ的な感覚も持ち合わせていて、気軽に楽しめます。

ただ、今回に限っていえば、設定や運びはともかく、話を収束させたりあるいはストンと落としたりという点では少々荒さを感じないこともありません。

それでも、日曜昼は超満員、沸き立つ客席などを見てると、人気の出る劇団特有のパワーというか雰囲気が感じられてならないのです。具体的に何が、てのは良く分からないのですが。

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2006.01.07

【芝居】「ハチノス」AKIKAN

2006.1.7 19:00

当日パンフによれば、もともとは2003年に専門学校の文化祭向けに旗揚げしたユニットの2年ぶり再結成の2回目公演。アタシは初見です。9日までしもきた空間リバティ。

高校卒業以来5年ぶり、男の引越しにかこつけて集まる面々、突然の来訪者やらあれこれあれど、あのときと変わらない皆と、少しの残る想いと。

中盤、人物が増えるところが不安に感じます。昔の話を微妙に回想させたり、あの時の雰囲気をつくるために必要なシーンなのは間違いないのだけど、役者も話も不安定だったり、キャラクタの作り方が極端だったりで、かなり厳しいと言うざるを得ません。

が、それで切って落とすにはあまりに惜しい味があるとも思うのです。特に主軸となる二人が役者としても物語の書き込まれ具合も、一段上な気がします。引越しの箱がいっぱいの部屋で蕎麦をすする冒頭、あるいは皆が帰ったあとに残る、恋人になりそこなった二人の微妙な距離の空気が絶妙に巧い気がする、のです。アタシだけかもしれませんが。

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【コント】「3」親族代表

200601071500

故林広志のコントサンプル第一期の参加メンバーで小劇場の役者としても知られる男ばかり3人のコントユニット「親族代表」、久しぶりの公演。外部から脚本提供を受け、3人だけの初の舞台なのだとか。9日までTHEATER/TOPS。

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2006.01.06

【芝居】「性能のよい」COLLOL

2006.1.6 19:30

ポタライブやダンス系に強い印象のある田口アヤコのユニット、コロールの公演。シェイクスピアの「オセロー」を題材にしながらも、女性視点にこだわった感のある断片で構成される75分、あたしは好きだ。9日まで王子小劇場。

正直な話、原作の粗筋だけは知っておいた方がいいでしょう(たとえば参考サイト)。男側から描かれる印象の強い物語から、いくつかのシーンを抽出し、断片にしたり重ねたり。そこに「空気感の似ている」短い(まったく別の我々の日常のような男女の)会話をはさみこんで作り上げています。あたしは気づかなかったのですが、どうもこちらにもモトとなるテキストはあるらしいですが。

白い毛糸で編まれたものが床一面にいっぱい(美術・ナカガワエリ)この、白くふわふわした感じは舞台にも衣装にも徹底されています。しかも、役者とは別に編み続けている女性二人。天から降りてくる糸を編み続け、世界(=毛糸で編まれたモノ))を紡ぐの女性の姿。そんな視点の女性らしさと相まって、まるでオセローではない語り口にも感じます。が、気がついてみれば、間違いなく、「ある視点」でのオセローをしっかりと築くのです。

両側に振り分けられた客席、中央に長い舞台。椅子を持ち歩きながら対面する二人芝居からスタートするあたりは客席の場所によっては不満が残ってしまうかも知れません。もっとも、終盤にかけて椅子の部分はどんどん減っていった感じはしますので、大きな問題にはならないのだとも思います。

どちらかというと身体能力指向で揃えられた感のある役者ですが、男女とも実に声がいいのです。 アタシ的には女優の生足やら声やら胸元とかにキュンと(←死語)してしまう訳ですが、それは置いても。

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【イベント】「ヨシダプロのオフ会100連発!!」

2006.1.5 19:30

人気webコンテンツ、デイリーポータルZのライター、ヨシダプロさん初のトークイベント。実はけっこういろいろな媒体に出ているのね。

「オフ100連発」と題して、彼自身が思いついたいくつかのネタをパワーポイントでプレゼンし、観客からのアンケートネタ取り混ぜながらというスタイル。テーマを一本に絞らない違いはあるものの、Webやぎの目のスタイルと基本的には変わらないとも言えます。

彼のスタイルなのか、風邪ゆえなのかよくわかりませんが低いテンション(そのくせお菓子配ったりする)で登場、わりと終始微妙に低いテンションだったりするのが微妙な感じはします。MC横山シンスケさん、ゲスト林雄司さんが絶妙にフォローして進めるうちに、いいグルーブ感が出てきたところで終わってしまったのが惜しいという気はします。終演後のサイン会に厚いのもこの系統のイベントのホスピタリティ。アタシ的には、フォローの二人の天才というか紙一重というかな才能を再確認した場でもありました。

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2006.01.04

正月休み終わっちゃうなぁ。

もう世間では働き始めている人もいうわけですから贅沢を云ってはいけないわけですが、5日から会社は通常営業。芝居もいれないで、ぼっとしている一日。元旦は実家で呑んだくれ、二日は友達の家をはしごしながら呑んだくれ、三日は芝居で会った友人と夜中に呑んだくれ。こういう時間をもっと作るべきだよなぁ。二日出勤したら三連休。

COLLOL@王子小劇場、「オセロー」をもとにした一本。女性らしい身体表現に重きのあるユニットらしいのだけど、今回は純粋演劇、を宣言してでも身体動きそうな人いっぱいで。親族代表@THEATER/TOPSは、一年以上ぶりのコント公演。今までの故林広志の作演ではない、新たな展開となる一本目。AGAPE STORE@本多劇場は、BIG BIZ, BIGGER BIZと続いた松尾貴史のユニットの完結編。三上市朗や後藤ひろひとなどの役者陣の贅沢さも魅力的。とくお組@OFF OFFシアターは男ばかり、非日常の世界で日常的な言動という作風のコメディーを作るユニット。X-QUEST@シアターグリーンメインホール、1999Quest時代の劇団代表シリーズの最新リミックスだとか。見学者@MOMOは、作家・演出家が不在だったために休止中だった劇団の実に3年ぶりの活動再開、らしいのだけどあたしは初見。AKIKAN@しもきた空間リバティはも未見の劇団。小さなこころの動きに焦点をあてて、とうチラシの言葉にちょっと気持ち惹かれて。

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【芝居】「新年工場見学会2006」五反田団

2006.1.3 19:00

五反田団のアトリエ・ヘリコプターを使った新年恒例の芝居と音楽の公演。4日まで。

ひたすら何から逃げ続ける男二人の短編「逃げるメン」と、パーカッションを中心にした音楽をそれぞれ1時間ほどの公演。ホットワインも配ったりしていますが、もともと工場だった場所を使っていることもあり冷え込みますので、これからご覧になる方は対策を。

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【芝居】「他人(初期化する場合)」トリコAプロデュース

2006.1.3 15:00

京都のプロデュースユニット、トリコAの東京公演。あたしは初見です。8日まで、こまばアゴラ劇場。

バナナの工場とバナナをめぐる、少女、老女たちのはなし。実際のところ、物語をしっかりと追いかけられませんでした。特設webページを参考にすると、少女と犬、老女と介護士、老人ホームで恋愛する二人という三つのストーリーを交錯させています。 特設ページの説明には出てこないのですが、ゴレンジャー風の戦隊が何度も出てきて舞台の緩急をつけています。

終盤、少女と犬の話、あるいは老人ホームの話の最後に至って、彼らの意図した「想う気持ち」をシンプルに描いていきます。ただ、あたしの頭はそこまででかき回されていて、どこに主軸があるのかわからないまま終演を迎えてしまったという感じがします。テンポの面白さや見ための面白さはあるのですが、3本のストーリーがあることの構造や、あるいはストーリーのにもっと寄り添っていたかったな、とあたしは思うのです。

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2006.01.01

2005年私的ベストテン。

あけましておめでとうございます。オン・オフ・バーチャルさまざまにお世話になった方々に、ことしもよろしく、です。

で、その第一本目が過去を振り返る記事ってのはどうかという気もしますが、まあお許しを。

実家でまったりしています。もう親は寝ています。さだまさしがNHKで喋りの番組やってます。何時までできることやら>あたし。例によって酔っぱらいの瞬発力で選んでいます。ノミネートの間での差はたいして、ないのです。じつは。(おい)

それでは。

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