【芝居】「極上の韻」劇団上田
2005.12.25 18:00
サングラス姿のチラシが目につく上田の新作。役者の底力が感じられる一本。あたしは初見です。公演は終了。
極上のものしか扱わない商売人にであった城の姫。空に輝く星が欲しいという。その願いを聞こうと商人は… 時は流れて400年後、ケチな葬式詐欺をしている男女。先がないから足を洗おうていう女に、はるか昔の因縁を果たすためにこのヤマをやろうと言い出す男…
二つの時代を繋ぐ因縁と奇妙な相似が骨格になるのですが、400年も前に騙されたことを現代の子孫がたやすく信じ、怨みの炎を燃やす、という一番の根底がどうにも信じ難いというのが致命になって、相当厳しいのも事実なのです。丁寧にフォローはしてるのですが。
反面、この話を90分見つづけさせる底力はたいしたもの。淀むことなく進むテンポや、役者の魅力が溢れていて見応えがあります。
初見なので劇団のカラーがどういうものなのかもわからないのですが(サングラスかけてないじゃん、とか思いましたし)、いい評判も聞きますので数回観たい、とは思います。
劇団上田 「極上の韻」
2005.12.22 - 12.25 サンモールスタジオ
作・演出 地獄谷三番地
出演 江戸川卍丸 荻原もみぢ 春日井一平 爺隠才蔵 花小路男D 細身慎之介 佐藤玲子(殿様ランチ)
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