年末のアタシ的ベストテン(ノミネート)
やんなきゃ、なのですが。
とりあえず、観劇のリストをつくりました。ここから絞らなきゃいけないのですが、まずは夜中にキャベツ煮ながらウィスキー呑みながら選んだ、一時ノミネート。
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やんなきゃ、なのですが。
とりあえず、観劇のリストをつくりました。ここから絞らなきゃいけないのですが、まずは夜中にキャベツ煮ながらウィスキー呑みながら選んだ、一時ノミネート。
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2005.12.30 19:00
デイリーポータルZやWebやぎの目で知られる、林雄司さんのイベント@新宿ロフトプラスワン。客全員がピエロメイクする決まり。単にメイクをするだけで、何もしないし、曲芸するわけでもないのですが。そのオオモトのねたはこちら、続編
アタシは一人で参加、一人の人ばかり、しかも寂しい状態かと思えば、女の子二人、グループそれぞれに
まず、ピエロメイクで街の中に佇む実例を恒例のパワーポイントでプレゼン。
休憩をはさんで、いよいよピエロメイク実演。指導された順番に自分も重ねていけば、メイクできるのです。人生二回目メイク(一回目は高校の体育祭)。さすがに女性は手慣れた感じで薄く作っていきます。でも一心不乱。あたしは勝手わからず、厚塗りしまくり。
全員できたところで、一人を選らんで地上のコンビニに買い物させれゲーム。遠目にライブのカメラがついて行き実況。そのあと、ベスト、ワースト選びつつ。アンケート、今年辛かったこととか、最後の別れてしまった彼女、元カレに電話してさらに痛い想いして先に進むのです。
何かをふっきるために別のモノになる、というのがあたしには無い体験。メイクというか化粧ってそういうものなのかもしれません。それに、酔っ払って、嫌なこと忘れるのが年忘れってものだよなあ。
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2005.12.29 19:00
NODA MAP初期の罪罰の再演。松たか子を迎えて。来年29日までシアターコクーン、そのあと、大阪・シアターBRAVA!
菱餅状の舞台、向かい合わせの客席。コクーンという劇場を狭く使うためにも効果的です。反面、どちらかがどうしても舞台正面となるざるを得ないために、声の点で不安が残るのもまた事実。
松たか子演じた主役、揺らがず、涼しげとも言えるような芯となる役。たしかに凜として、心の強そうな適役配置ではあります。芝居も巧く不安はありません。反面、どうしても、あたしの気持ちに「ひっかかる感じ」がないと感じてしまいます。古田新太は、力づくで物語をねじ伏せる感じは安心感。妹を演じた美波のテンションと高揚感がたのしい。父を演じた中村まことの安定がよいのです。村岡希美は前半を支える一人。
舞台後半、舞台が一瞬にして一面の雪の場面にかわります。シンプルなやりかたで、息をのむような瞬間を作り出す「魔術」ともいえるもので、あたしはこういう奇跡の瞬間が大好きです。
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2005.12.29 14:00
人間の気持ち悪さを巧みに描く乞局(こつぼね)の新作。前回の「耽餌」の戯曲が「かながわ戯曲賞」の佳作入賞という絶妙のタイミングで31日まで王子小劇場。今年は小劇場の年末公演少ない気がするのは気のせいですかそうですか。
架空の古都、建築や住人の移動が厳しく規制された保存都市。古い料亭、体調の優れない女将に代わり切り盛りする若い従業員たち、観光客、追ってくる女。従業員には秘密があって、隠し通したまま日々は過ぎてきたが。
喪服で行くと割引など、気持ち悪さ、座りの悪さを売りにしている劇団だけあって、すっきりしなさ炸裂。差別観や周囲の見えなさ加減、奇妙に形づくられた世界がの気持ち悪く。
語り口巧く、こんな無茶な世界や関係を納得させるだけの力。反面、世界の中で動く話は今回少し薄めで、物語を期待すると、少し肩透かしな感じも。
半面、店の中のごく限られた人々を通し、この世界を描いていく過程は実に刺激的で、(話の中身に反して)わくわくする体験なのです。
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3連休のあと、今週平日が4日あるはずなのだけど、電車の空き具合はどうしたことだ。あたしも、自分の休みを使って明日からお休みです。いろんなことがあった一年、いいこともわるいことも。ゆるゆると年末を過ごすことにします。
まず年末。29日夜は、NODA MAP前売り持ち。乞局@王子小劇場、年の瀬を気持ち悪く締めくくる一本。マグネシウムリボン@三軒茶屋スパーク1、未見ですが「スリリングなのに脱力系」なのだとか。tpt@ベニサンピット、年またぎの好演、男三人の負け組の芝居とか。モナカ興業@池袋小劇場、旗揚げらしいです。
芝居を終わったあとに、あたし的には最後のイベント。ピエロナイト@ロフトプラスワン、なんか出足遅いらしいです。楽しいとおもうんだけどなぁ。
新年の松の内までの芝居もついでに。五反田団の新年工場見学会@アトリエヘリコプター、寒いけれどもあれこれ取りそろえてお節のような。トリコA@アゴラ、4日まではお年玉2000円くれるってマジですか(前売・当日3000円)、でもアゴラの会員にはくれないんだろうなぁ←当たり前です
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年末年始の予報はまだ、整理してません。追々。
自分のサイトの年末企画はお正月にやるとして。お誘いいただいて、劇評サイトWanderlandの年末企画に参加させていただきました。ありがたいことです。瞬発力で選んでしまったので、アタシのサイトでの順位と違ってても、つっこまないでくださいませ。:-)
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2005.12.25 18:00
サングラス姿のチラシが目につく上田の新作。役者の底力が感じられる一本。あたしは初見です。公演は終了。
極上のものしか扱わない商売人にであった城の姫。空に輝く星が欲しいという。その願いを聞こうと商人は… 時は流れて400年後、ケチな葬式詐欺をしている男女。先がないから足を洗おうていう女に、はるか昔の因縁を果たすためにこのヤマをやろうと言い出す男…
二つの時代を繋ぐ因縁と奇妙な相似が骨格になるのですが、400年も前に騙されたことを現代の子孫がたやすく信じ、怨みの炎を燃やす、という一番の根底がどうにも信じ難いというのが致命になって、相当厳しいのも事実なのです。丁寧にフォローはしてるのですが。
反面、この話を90分見つづけさせる底力はたいしたもの。淀むことなく進むテンポや、役者の魅力が溢れていて見応えがあります。
初見なので劇団のカラーがどういうものなのかもわからないのですが(サングラスかけてないじゃん、とか思いましたし)、いい評判も聞きますので数回観たい、とは思います。
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2005.12.25 14:00
天然ロボットの湯澤幸一郎とNYLON100℃の新谷真弓の手による二人芝居のユニット。二人に加えて動物電気の政岡泰志からも脚本提供を受けて。公演は終了。
7本の短編からなるオムニバス。売れないロリコン漫画家の兄と同居し生活を水商売で支える妹、じつは兄のことが好きで「あんずとすしお1〜3」。行き着くところまでいった抗争「小二極道血風録」。年齢重ねた女歌手の引退、ピアノ奏者の想い「歌姫と鍵盤奏者」。街で手にいれたのはなんと少女ソノモノ「candy man」。海岸で落ち合う兄妹、水揚げの全日のたくらみ「兄妹島」。
少々劇場暑く感じるぐらいの満員状態。笑い要素強いものはともかく、耽美に振ったものは少々緊張感厳しく記憶もあいまい。ほとんどの作品が妹や少女を題材に選んだのはこのユニットの特性を考えれば当然の帰結とも。「小二極道」は腕力勝負で理屈ぬきに楽しい。「あんずとすしお」は絶妙に軽い感じで楽しい。
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2005.12.24 15:00/19:00
平田オリザの初期の戯曲を、ダブルキャストの若手公演で。25日までアトリエ春風舎。
猿を進化させる多分野からなる長期プロジェクトを行なっている大学の研究室。猿と人間にまつわる進化や社会の話をベースに、研究者たち自身の姿もあぶりだされて。
当日パンフによれば数年後の本公演をにらんでのキャスト構成なのだとか。男優は共通で、より若手キャストを中心にしたAキャストと、中堅寄りのBキャスト。 大枠の話も変えていないようで、携帯やPCの姿がみじんもないのは、さすがに時代を感じますが、それはそれとして。
芝居全体のバランスで云えば、さすがに中堅の余裕をみせるBの方がより笑いも多く、楽しめるとはいえます。反面、Aには堅さが残りますが、先に一歩進む緊張感をより体現しているような気もします。
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20周年を迎えるキャラメルボックスの新作は、昨年冬に続く「SF・原作モノ」のタイムトラベルシアターの第二弾。人を想う気持ちに真っ直ぐな、劇団のカラーをよく体現した一本に仕上がっています。25日まで、サンシャイン劇場。来年1月に横浜BLITZ。
(ねたばれあります)
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あたしの居場所はここなのか、深く潜り、息を止めてみる。今年は仕事的には恵まれたとは言えなかったけど、出会えた同僚たちの凄さにはほんとうに感服し、ノリ切れないあたしを見放さず居てくれたことに感謝するのです。さて、来年は恩返しできたらいいな、と。
クリスマスイブを含む3連休。キャラメルボックス@サンシャインを23日昼に。
青年団若手公演@アトリエ春風舎、研究室を舞台にした初期青年団の傑作をダブルキャストで。Impasse(情報>G-up)@新宿ゴールデン街劇場、新谷真弓と湯澤幸一郎の二人舞台、少女を演じたら逸品の女優と少女を描かせたら並々ならない作演兼役者。The Little Prince@六本木ルーテル教会、クリスマスらしいすてきな一本らしい。シアターZOO企画・TPS@アゴラ劇場、あたしは初見、路面電車の停車場の話らしい。820製作所@川崎H&Bシアター、川崎に劇場あったのか、チェルの記憶も新しい松村翔子さんも。劇団上田@サンモールスタジオ、未見ですが。
早稲田演劇倶楽部@早稲田大学新学生会館B202。展開回路@リバティ。大人の麦茶@劇小劇場。 あ、そういえば、京都のTOKYO SCAPEプレイベントも今週末。
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2005.12.19 19:30
デビュー25周年、関東での最後を飾るライブ。もう定番になりつつある六本木スイートベイジルSTB139にて一日限り。仕事の見通しがわからず前売り買わなかったら、なんと完売。会社飛び出して、キャンセル待ちで滑り込み。柱のカゲ気味だけど、この場に居られたことが嬉しいのです。今年6月のもようはこちら。
ここ数年ライブを続けている"AQUA NOMEの夢"のシリーズ。声のちからを存分に生かす曲、サポートする楽器のすごさ、のどうたの気持ちよさなど、最近の定番をベースに構成。間に昔の曲をいろんなアレンジで挟んだりと、バランスのいいラインナップ。
また、コースターに書いたメモからラインナップ書き出してみますが、またわからない曲も..ご存じのかた教えてくださいませ。このあたりを参考にしています。
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2005.12.18 17:00
湘南を本拠とするP.E.C.T.の役者であり演出の中嶋比呂嗣が劇団外の作家と組んで新しい表現を模索するためのユニット、「なぎさにゆこう」がここ数ヶ月取り組んできた公演の千秋楽。藤沢での公演のもようはこちら。
日本ではじめてシェイクスピアを翻訳した坪内逍遥の悩む姿と謎の女の話。ほぼテキストは変えない演出を変化させる変奏曲。藤沢では板の床と椅子という組み合わせで、情交を交わす場面をあやとりになぞらせるという演出だったのですが、今回の舞台は本物の日本家屋(カジュ・アート・スペース)、駅からは遠く、静かで空気の流れまで違うよう。さらに、布団まで出てくるリアル寄りの演出。
あたしの観た夜の回(松本美香×佐藤拓道)は、藤沢で観たモノに比べるとリアルな分、実は笑いが少なめ。休憩を入れてしまうことも含めてすこし勿体ない気も。松本美香という女優は、どちらかというと色香に強いという、あたしの思いこみだったのですが、今作においてはどちらかというと、可愛らしく幼い感じの演技が冴えてる気がします。
突然発表された中嶋自身の「芝居屋廃業宣言」(★といっても、P.E.C.T.がこれからどうしていくかは未だ決まってないようですが→リリース出ました)によって、結果的に彼の最後の舞台(昼公演)という意味が強くなっている気もします。とはいえ、あくまでも淡々と、舞台を作り上げていく彼らは真摯です。
夜公演終了後に急遽設定された、「朗読」は松本美香×中嶋比呂嗣で川上弘美の「神様」と「草上の昼食」(KAKUTAの朗読上演が過去にあり1 2)。女とクマの交流の話しなのだけど、特に後者は別れの話しであり、去りゆく中嶋自身の姿に重なって見えるところも多く、一種の宣言になっている気もします。
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200512181300
女性ばかり、京華女子の演劇部出身の劇団、ゲコク。彼女たち自身も言ってる通りの、看板卒業公演。18日夜まで、アートスペースサンライズホール。
客演を迎えてのゲコクの稽古場。そのいい加減さに嫌気のさした女優・高橋優子はゲコクを辞めるといいだす。それを止めさせようと、彼女が望むミュージカルを…
去り行く仲間へのオマージュ、なんてものはなく、炸裂する妄想を垂れ流し、まとめもせずに放り出す感じ。それは単に悪い意味ではなく、彼女たちらしく、じつは結構まとまってるような感じもします。
高橋優子という女優への思い入れはあたし自身にはあまりないのだけれど確かに目立つし印象的。ただ、彼女たちにとって損失なのは、可愛らしさよりむしろ、炸裂する妄想劇を引き受ける役者というポジションなのではないかと思ったりもします。
高校演劇部時代の回想からはじまり、ミュージカルがホラーに変質していくさまの妄想の逞しさはここ数作で見えて来た気もしていたので、残念だなあと思うのです。
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2005.12.17 19:00
自転車キンクリートSTOREの企画公演、英国の作家、テレンズ・ラディガンの作品を3本連続上演の最後。劇場がかわり広くなっていますし、3時間25分という時間もどうかしてる気もしますが、観て納得のクオリティ。あたしはブラウニング・バージョンの密度に軍配を上げますが、それでもなお、水準よりはるか上のすごさ。23日まで、スペースゼロ。e+の得チケも出ていますし、前作の半券があれば最大1500円引き。
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2005.12.17 14:00
関西系のエンタメというよりは物量のパワーで押す石原正一ショーの新作。人数に任せたダンスバトル圧巻。18日までザムザ阿佐谷。
王家・ミナミノに選ばれた者以外には踊ることが禁じられた国。自由を求めて立ち上がったのは、かつて王家とはりあった、キタムラ一族の娘たち。
どちらかというとミュージカルのようなシンプルな話。全体の2/3は何かステップを踏んでいるというパワー。役者25人というのも物量。関西小劇場ではかなり知られたラインナップは顔見世的でもあり楽しいのです。
ダンスは決して巧い役者ばかりではありません。が、時間も人数もとにかく止まることなく踊り続けることで何か別のパワーに溢れる仕上がりになった気がします。
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いえねぇ、選択肢が二つしかないとおもって選択させたら、根本から違う選択をされた、てのをなんか一言で表そうと思ってあれこれ考えてたら、なぜか浮かんだこの言葉。いえ、まったく意味は違うのに。この気持ち抱えたまま、どうやって先に進んだらいいのか、進めさせたらいいのか。(意味不明ですね) なので、週末はめいっぱい芝居をっ。
自転車キンクリートSTORE@スペースゼロは前売り持ち。シリーズ三部作の一本目、二本目まであれだけの傑作そろいならば、三本目の期待もいやがおうにも高まるのに、またもやe+の得チケ。とれないチケットに殺到するより、こっちを観るのが正しいヤイ。(←まだ拘ってるらしい)
■チーム下剋上@アートスペースサンライズホール(前回)は、看板女優、高橋優子の引退公演なのだとか。 ■引退といえば、なぎさにゆこう@鎌倉カジュアートスペース(前回、遊◎機械全自動シアター出身で、現在はP.E.C.T.の演出で柱となる中嶋比呂嗣の突然の役者廃業前最後の公演、前売り完売なのだけど終演後の朗読は観られるとか。 ■青年団若手公演@春風舎、研究室の研究者と学生たちの会話という平田オリザの初期代表作をダブルキャストで。 ■マリッヂブルー、たぶん未見、千葉おもちゃの客演が印象的だったので。 ■青年座(日本劇団協議会主催公演)@青年座劇場、なんとポツドールの「激情」というのは挑戦し続ける劇団の姿。
都市コラージュ@SPACE EDGE。Impasse@ゴールデン街劇場。リタの教育@OFF OFFシアター。キャラメルボックス@サンシャイン劇場。石原正一ショー@ザムザ阿佐谷。
ほんとはとっても観たいのだけど、あきらめな、リリーエアライン@common cafe(大阪)うーん。
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2005.12.11 19:00
あれれ、完売してるのね、で取った追加公演。12日昼まで吉祥寺シアター。
お屋敷に引越してきた夫婦、増築しつづける家主、ヒトクセな住人たち、学校に行けない若い女の子と息子が友達になったりするのだけれど。
人々それぞれが、それぞれにズレはじめる感じ。登場人物それぞれがそれぞれに自分に(だけ)、世間の見え方が異なるのですが、どれが真実なのかわからないままに進むのです。
物語はとっちらかったものを収束させきらなかったものを、言葉一つでお茶を濁した感じはします。 あたしはキライじゃありませんが、大人計画っぽく感じます。
が一歩間違えば単なるわけわからない芝居をみつづけさせる確かな力、作家としても演出としても一歩次のステージに進んだという感じがします。最初のころは不安でしょうがなかったオールナイトニッポンも数ヶ月続けていくうちに、なんか聞ける感じになってきたのと同じで、いっぱいいっぱいからステージが上がっていくポテンシャルがあるのだなぁと思うのです。
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2005.12.11 15:00
MOBOの鈴木哲也の2000年作演作品を、4989が再演。11日までの公演は終了。
取り壊し間近の一軒家。今は住んでいない子供たちが整理のために集まる大晦日。若い女が訪ねてきて、なくなった父の隠し子なのだという。
徐々に受け入れていく兄弟たち、が実は。という話。話4/5まで当日パンフに書くということは、そうびっくりする話や構造があるわけではありません。少々じれったい感じすら受けますが、ひたすらイイ話を実にゆっくりと描くのです。
わかってしまって、先の割れた話(パンフのせいばかりではありませんが)を芝居として成立させるには、細やかに描き演じる必要がありますが、少々届いていない感じがします。ドタバタがいけないわけではありませんが、物足りなさを感じたのも事実なのです。
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2005.12.10 19:30
アタシは初見のワワフラミンゴ。女優主体、繋がらず解らない物語、しかし、さえずり合うような柔らかさと、可笑しさが楽しい110分。11日まで神楽坂die_pratze。
豆工場で働く女工、バナナ売り、いつ帰って来るかわからない父親、血液型占い、豆は過去で、悪魔が憑き、今はナイフとフォークに夢中、靴下に悪い豆を詰めて流す。
....(^_^;)わけわからない でしょ。それなのに短い上演時間だけではなく、絶妙に緩急を付けていて飽きないのです。
話の断片はあるものの、ワケ分からないのです。いい意味でアタマおかしいんじゃないかと思うほどアッチに飛び、こっちにも飛ぶのです。
笑えるシーンもいくつも。気負わず、気楽に楽しめるのです。印象としては、女優ばかりのベターポーヅだと思いました。ずいぶん観てないけど。工場で働く人々が出てくるのも、その印象を強めるのです。
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2005.12.10 15:00
静かに暮らす等身大の人々の中の想いや痛みを描くグリングの新作。結果的にタイムリーな話題を扱いながらも細かなに書きこまれた物語は深みがあってずっしり重いフルボディ。18日までザ・スズナリ。大阪公演も予定。
近郊ながらひなびた駅前、冬の祭の準備に少しばかり慌ただしく。実家の理髪店を継いでいる弟夫婦のところに兄がふらりと帰ってきた。同じくして起きた小さな町にはにつかわしくない事件。ろくに帰ってきたことなどない兄の事情が…
兄弟の微妙な距離、地方の伝説を背景に、なにかうまくいかない鬱な感覚。女性に微妙な距離な姿の描き方は、ときにコミカルでときにロマンチック。なのに話はドップリという不思議な取り合わせ。昨今の時世を物語に使っていて、物語が振り回されたり着地点に苦労しそうだと勝手に思っていると、物語はしっかりと「その話」を飲み込み、咀嚼しねじ伏せるのです。
この劇団、いわゆる呑み屋の会話ではここ数ヶ月、よく名前が上がる印象があります。 力強いストーリーラインは注目を集めるのもわかる気がします。
グリング常連陣の安心感はいうまでもなく。峯村リエの「普通」の会話がよく、特に兄と二人で話す抑えたシーンは印象的で気持ちに響きます。笹野鈴々音との対比はいったい。いや、芝居とは関係ないのですが。
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凄いイキオイで体脂肪がついてきてるのです。片付けなければいけない仕事も積まれてきてました。今週は酒呑まずにバリバリ片付けるぞの決心。月曜火曜は呑まず、水曜に油断したら、呑んでしまいました。わはは。また、旨いんだ、その店が。うあ。
日曜夜は劇団本谷有希子@吉祥寺シアター(前回)の追加公演前売り持ち。評判割れ気味のようですが、あたしは楽しみ
土曜夜にイベント、劇作家協会新人戯曲賞公開審査会@サザンシアター、本を読んでないなぁ、やばいなぁ。くせ者作家たちの丁々発止のやりとりが実は楽しい。グリング@スズナリ(前回)、これが終わると1年間公演がないとか。4989@グリーン小劇場(前回)。ずいぶん観てなかったけどランニングシアターダッシュ最終公演@ポケット、ほんとにこれが最後の最後、新作と人気作の二本立て。ワワフラミンゴ@神楽坂die pratzeは未見。
今週は逃してしまいそうだけど、ソウル市民@トラム、リタの教育@OFF OFFシアター、NODA MAP@コクーン、エビ大王@青山劇場、キャラメルボックス@サンシャイン劇場、なんかかっこいい特設ページ(音が出ます)出来てるんですが。
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2005.12.4 17:00
毎年この季節の芝居てのがあります。キャラメルボックスのクリスマスツアーやら、クリスマス・キャロルやら。アラカルトもそんなこんなで17年目。当日券も出てて、あたしの観た回では残ってもいたようですので前半で挑戦を。26日まで青山円形劇場。
単品料理に模したいくつかの短編と音楽による構成は変わらず。おしゃれ感があったり、毎年繋がるような話しや、例年出てくるキャラクタ、構成は似ていても毎年違う芝居などいくつかのパターンが取りそろえてあって、毎年観る人も初めて観る人も楽しめるように作られています。
ここ数年、音楽に力点が移っている感も。今年もその流れ。アコーディオン奏者としても有名らしいゲストの唄もすばらしい。遊◎機械の音楽の扱いはどこか遊びのような軽いマガイモノさが身の上(いや、ほめ言葉よ)なのだけど、年齢を重ね、しかも今年のゲストのような力で来ると、くるっとホンモノになってしまう感じを受けます。
舞台装置も、いくつかの衣装も例年よりワンランクアップ感があるのは気のせいかしらそうですか。
典子さんに起こったこと、仕事で外国からやってきたゲストとの食事、アコーディオン(ローランドのアコーディオンってあるのね)、子供と父親、老夫婦など。
何故なのだろうと思うのです。こんなにマンネリなのに、それでも、見続けてしまうというのは。
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2005.12.4 13:00
共立女子大の学内劇団、学年入れ替わっての公演。4日夜まで吉祥寺・櫂スタジオ。
自室から出られない女の子。ごく近所のコンビニぐらいしか出かけられないし、部屋も散らかり放題。週に一回ぐらいやってくる唯一の友達は単に怠け癖だというけど。そんな部屋に突然4人も見知らぬ女たちが現れて…。
独り暮らしの学生の部屋、突然現れてひっかきまわす人物たち、と、世代が変わっても基本フォーマットは不変。役者のバラツキは学内劇団の宿命だし、もっと書き込まれた台詞が欲しいとも思う反面、こんなユルイフォーマットに惹かれる気持ちもあるのです。 状況は無茶苦茶ですが、ジャレるようにして発っせられる言葉や仕草に彼女たちの地に足ついたようないとおしさが感じられてならないのです。
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2005.12.3 19:30
桃唄の新作は、演出の面白さや世の中でおきてることをキチンと描くのです。4日まで、中野ポケット。
公園の木が立ち枯れ、家族の久しぶりの旅行、復帰をかけたトレーニング、犯罪的押し売り、木の言葉がわかったり、ネットで売買した取り引き、ストリートの若者、監視カメラ、黒づくめ、プレゼン。やがて断片は繋がりあい、するすると。
作家の視点は漠然とした不安だと思うのです。モスクワシグナル、監視カメラ、治安の悪化、巧妙化する壷販売、公安。
演出は自立出来ないフスマのような板を動かしていく方法(自立できないセット、"ISIS"と彼らは呼んでいます。名前つけるの、重要)を模索しています。今作はスピード感やパースを作りだしていて、成功しています。音は始終、心拍数を上げるように、ドキドキ。
あまりに断片な序盤がどう繋がるか想像もつかず、不安感はあります。さまざまな物語を点描しているのです。 終盤にはいり、鮮やかに、するすると繋がる断片。昼に続いて小劇場の芝居を観たなという満腹感なのです。
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200512031500
園山琴絵率いる「スパグラ」年に一回の新作は夢にまつわる冒険譚。小劇場らしくスピーディーな120分。4日までスタジオ107。
夢から覚めない女の子、夢の世界の住人たちと現実世界で待ちわびる人々。覚めない夢にの背景には
冒険譚、ファンタジー、夢の話といえばいかにも小劇場的。見慣れた人には、大筋のネタ割れもしてしまうかもしれません。
作家はそこにてらいを見せず、真摯に、演出は実にスピーディーで、ホントに気持ちよく物語を運びます。行くべきところに進む話に、気持ちよく絡めとられ、涙まで。いい意味で「小劇場を観たっ」という満腹感で客席を立てるのです。
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2005.12.2 19:30
SPIRAL MOONの新作、外部から作家を迎えて。コンパクトながらファンタジーを得意とする彼ららしい味わいのある80分。4日までザムザ阿佐谷。
遠くからやってきたやつらが探し出した彼女は酒に溺れ、自暴自棄になった姿だった。メンバーの中の一人がでかつての彼女に恩を感じて来たのだった。
突然、自分は一人だと思ってどうしようもなく寂しい気持ちが突然しみる日。優しい視線があったことに、気がつくことが自分の次の一歩になる、と作家の暖かさに包み込まれる感じ。
序盤、少々強引に引き込まなければならない独特な物語の世界。入り込むために前半で少々てこずる感じはあります。が、いったん世界が形成されてしまえば、強力な磁場を生み出します。
この世界、単にファンタジーっぽい暖かさを作るだけではなく、ときに言葉を補い、観客の視点を導き、ときに本編に寄り添い、支えています。急に言葉が地の文になったり、突然説明の台詞になったりと、違和感を感じたりもするのだけれど、いいところもあって、スピーディーでテンポよく進む感じがします。
元VALUE-zeroの柄澤太郎の脚本は7年ぶりの新作。そういえば最終公演を見てるのだけど中身となると記憶が曖昧なアタシです。どこかファンタジーな感じというのは劇団のカラーでもあるのだけど、作家の一つの顔だったなぁと思い出したりもするのです。
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