【芝居】「5minutes」桃唄309
2005.12.3 19:30
桃唄の新作は、演出の面白さや世の中でおきてることをキチンと描くのです。4日まで、中野ポケット。
公園の木が立ち枯れ、家族の久しぶりの旅行、復帰をかけたトレーニング、犯罪的押し売り、木の言葉がわかったり、ネットで売買した取り引き、ストリートの若者、監視カメラ、黒づくめ、プレゼン。やがて断片は繋がりあい、するすると。
作家の視点は漠然とした不安だと思うのです。モスクワシグナル、監視カメラ、治安の悪化、巧妙化する壷販売、公安。
演出は自立出来ないフスマのような板を動かしていく方法(自立できないセット、"ISIS"と彼らは呼んでいます。名前つけるの、重要)を模索しています。今作はスピード感やパースを作りだしていて、成功しています。音は始終、心拍数を上げるように、ドキドキ。
あまりに断片な序盤がどう繋がるか想像もつかず、不安感はあります。さまざまな物語を点描しているのです。 終盤にはいり、鮮やかに、するすると繋がる断片。昼に続いて小劇場の芝居を観たなという満腹感なのです。
桃唄309 「ファイブ・ミニッツ」
2005.11.30 - 12.4 ザ・ポケット
作・演出 長谷基弘
出演 楠木朝子 橋本健 森宮なつめ 吉原清司 山口柚香 吉田晩秋 にうさとみ 佐藤達 貝塚建
坂本和彦 能島瑞穂(青年団) 丸健介(優企画) 南久松真奈(南久松) 渡邉真二 入交恵 小林さくら
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