【芝居】「おしっこのはなし」ブラジル
2005.11.27 19:00
どこか夢のようなうつつのような話が特徴だと思うのですが、ブラジルの新作。ある病室とベッドを舞台に、虚実、夢と現実とりまぜた濃密な話し。来月4日まで、サンモールスタジオ(隣のシアターサンモールとは別のビルです念のため
余命3ヶ月と宣言された女、看病や見舞いにくる人々。生かそうと勇気づけたりするのだけど、どこか諦観したような、自分の世界に。あるいは、記憶をなくした男、その恋人の小さな話も縦横に。
小さな劇場の中央に舞台。前後に対面式の客席。早めに行くと奥の客席を案内されます。こういうの迷いますよねぇ、どっちにいくべきか。致命的な差はないのですが、たとえば舞台上の扉の開き方向で陰が出来ないのは奥。あるいはベッドにいる役者の顔をしっかりと見ようとおもうならば、その扉に近い側。まあ、そう大きな差ではないのですが。
小劇場的にはかなり豪華な役者陣。ものがたりの行き来が複雑なのに、それをきちんと見せる力は作・演出だけではなくて役者の力があるのだなぁと思います。
近藤美月という役者は、気が触れたような飛び道具的に使われることがおおいのですが、おかしくみえてしっかりと自分の行く末を見据える重要な役。女優も男優も魅力的なのです。女医や看護婦の緩急、母親の慌てぶり、友人たちの何でもはなせる感じなど配置が巧いのです。中川智明という役者を拝見するのは初めてなのですが、かっこいいのと、ゆっくりとした台詞をしっかりと伝える確かな力。
ブラジル 「おしっこのはなし」
2005.11.25 - 12.4 サンモールスタジオ
作・演出 ブラジリィー・アン・山田
出演 辰巳智秋 近藤美月(bird's-eye view) 諌山幸治
吉田久代(ククルカン) ハセガワアユム(AAA) 葛木英(メタリック農家) 山中郁(bird's-eye view) 黒岩三佳(あひるなんちゃら) 中川智明 武藤心平(クロム舎) 異儀田夏葉 友松栄
松岡洋子(風琴工房)
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コメント
はじめまして、古い記事にコメすいません。
これ見たいと思ってたのですが見れませんでした。
もう見れる方法ってないんでしょうかね...
録画はされてませんか?
投稿: ヒデ | 2008.02.25 03:29
ヒデさん、コメントありがとうございます。
録画持ってないですねぇ。というか、この番組の放映ってあったのですか?不勉強にして知りませんでした。
投稿: かわひ_ | 2008.02.25 20:52