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2005.10.01

【芝居】「ある日、森の中」R.S.H.B.

2005.10.1 14:00

2年ぶり、7回公演目にして初のプロデュース公演だとか。あたしは初見。ごくまっすぐな愛の話を、昨今の社会の病巣を下敷きに。2日まで王子小劇場。

森の不法投棄場に住む男の前に突然現れた女。ろくに会話もできない女に男は一目惚れしてしまったが、女がそこに来た訳は。

愛するだの、別れるだの、惚れるだのという、よくあるといえばよくある愛憎の話。不法投棄を、ひと同士の捨てる、になぞりながら進める話は、この背景だからこそ語れる終幕につながります。序盤の印象はどこかNODA MAP的でもあります。それは悪いことではないのではないかと思います。

芝居は、産業廃棄物処理業者の事務所と、どこかの森の中という二つのシーンを交互に進みます。話の背景を語るために説明がちになりがちな事務所のシーンは少々もたつく感。仕方ないとはいえますが。対する森のシーンでは役者たちが「生きている」感じを受けるのは、話ゆえの印象なのかもしれませんが、こちらの役者陣の方が印象に残ります。

当日パンフは、役者の名前は載っているものの、どの役が誰かがわからず勿体ないのです。ましてや役者を募ってのプロデュース公演ならなおさらです。劇団のwebでは、写真があるので手がかりにはなりますが、パンフで触れられるべきです。

突然現れる女役の内海絢さんは、二つのシーンでの落差がわかりやすい作りとはいえ、見事。森の女を演じる内海詩野さんは、緩急のコントラストがよく、観客の集中力の持続を助けます。

R.S.H.B第7回公演「ある日、森の中」
2005.9.29 - 10.2 王子小劇場
作 川辺潤治   演出 高橋俊一
出演 内海絢(ウェルコメット) 西村壮悟(四畳半ヤング) 早川慎平(是空) 内海詩野(壺会) 古畑正文(ロックンロール・クラシック) 小島ゆきこ(ハイバネカナタ) 山田かまぼこ(サルとピストル) 菊池豪(マシンガンデニーロ)

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コメント

コメント欄にて失礼いたします。
壺会、内海詩野でございます。
ご来場いただいていたのですね。
はわわ…

今回の客演に関しましては悩むことも多く
ガッツリ告知はしていなかったのですが…。
はい、もう、
いつ見かけていただいても
壺会の名に恥じぬ頑張り女優でいたいと。
そう願うばかりでございます。

ご来場ありがとうございました!

投稿: 壺詩 | 2005.10.03 18:57

壺詩さん、コメントありがとございます。

印象的な舞台でしたです。また拝見できたのが、とっても嬉しくて。
またご案内くださいませ。

投稿: かわひ_ | 2005.10.08 01:25

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