【芝居】「空き地でおやつの時間堂」
2005.10.10 16:00
都心に点在する「空き物件」を利用した複合型フェスティバル、CET05(Central East Tokyo)の中で、時間堂が開催していた演劇ワークショップのまとめとなる公演。実は結構豪華なメンバーしかも無料。しかし、直前の告知だったこともあって、観客は5名?まあ、それもまたよし。全体で45分ほど。
マンションの建築地らしい空き地。砂利が敷かれた状態のところに、非常に大きなイベントテントを建て、そこでワークショップをやってきたらしい。雨でも大丈夫な場所。実は小劇場なら公演が打ててしまうぐらいの規模。
まず、アップから。名前を呼びながら鬼が移動して行く鬼ごっこ「名前おに」、円陣になり、あらかじめ決めた色や動物の名前を呼びながらボールをパスするようなゲーム。(旨く説明できないけど)
男と女の出会い会話劇を、動く役者と声を出す役者に分けて即興させる「言動不一致」。フォーム材をひいて、3カ所に分かれた役者、動きだけをあらかじめ決めておき、台詞は役者の即興に任せる「避難所」。ひきこもりの姉と彼氏のできた妹、喫茶店はじめた兄の会話「第四話」(おそらくは「つめきり」の過去公演の断片。)をキャスト変えて2本。
結果として、時間堂の周辺の役者たちが集まる結果となり、新しい出会いという意味では薄く感じたのは、純粋な観客の立場のあたしでも。でも、いわゆるゲームや即興の課程が観られるのは、結構楽しかったりして。役者というのはある程度訓練によってつくられるということが感じられるのがおもしろいのです。
台本があったのは最後のやつだけのようですが、これはこれで「つめきり節」満載のシチュエーション。単純に嬉しい。役者と演出を変えての2本で、雰囲気がずいぶん変わるのもおもしろいのです。 一本目は、黒澤演出+渡辺(妹)+境(姉)+池田(恋人)+足立(兄)。二本目は三谷演出+稲村(妹)+中村(姉)+根津(恋人)+関村(兄)。何もかもうまくいってない姉の立場がポイントになるのですが、一本目は静か目の組み合わせ、なぜか妙に色っぽい。二本目は姉にも増して妹がきゃんきゃんと騒がしくパワフル。
CET05「空き地でおやつの時間堂」
2005.10.10 八角 Hacchobori Square(八丁堀3丁目空き地-中央区八丁堀3-9)
構成・演出 黒澤世莉+三谷麻里子
出演 稲村裕子 境宏子(lyka.) 川根有子 中村真季子 渡辺詩子 足立道彦 池田ヒロユキ(lyka.) 石田潤一郎 関村俊介(あひるなんちゃら) 根津茂尚(あひるなんちゃら)
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コメント
ご来場感謝でした。
なんだかんだで、あの中の4人は
はじめて演劇で絡んだ人でした。
お身体は良くなりましたかー?
投稿: ハンサム部長 | 2005.10.12 02:45