【芝居】「本の庭、暮れの丘」リュカ.
2005.10.1 18:00
11月に予定している再演作品のサイドストーリーの小品をごく小さな会場で描くシリーズの2本目。とはいえ、独立してもちゃんと楽しめる60分。ストーリーにもからむ絵(小宮晶)作品展も併設して2日まで新宿眼科画廊。
7月公演(「緋色の屋根」)の時点からは2年後、酒に強い画家(イラストレータ?)の姉の個展会場を舞台に物語は進みます。兄弟たち、友人たちが入れ替わりたちかわり。早くに亡くしてあまり知らない、母親の姿がうっすらと舞台に浮かびます。
7月公演にくらべると、姉の奔放かつ快活なキャラクターが軸になっていて、ちょっとした事件らしいものが起こったりするので、観客からは見やすい芝居になっていると思います。なんかですね、「芝居をみた」って実感が残るのです。
手慣れたキャラクターは役者の魅力を引き出します。くるくると変わる表情、騒ぐことなくしっかりとコミカルを作りだす確かな力なのです。姉を演じた境宏子はほんとに自由な感じで愛おしい、編集者を演じた小林タクシーは、センセイに振り回される姿、泳ぐ目が困り具合を印象づけます。
リュカ.小さな作品展#3「本の庭、暮れの丘」
2005.9.29 - 10.2 新宿眼科画廊
脚本 渡邊一功 演出 池田ヒロユキ
出演 境宏子 増戸香織 池田ヒロユキ こいけけいこ 渡辺詩子 小林タクシー(ZOKKY)
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