【芝居】「七人の恋人」ウーマンリブ
2005.10.16 19:00
テレビ的にも大成功している宮藤官九郎のユニット。その9回公演。日曜日夜もぎっしりと埋まる客席、ヤフオクあたりでもチケットあるけど、最初から定価越えで出してる奴にはなぜか入札がないのは、観客も馬鹿じゃない証拠。来月12日まで本多劇場、そのあと大阪。
七人の役者、七本の芝居からなる、ゆるやかに繋がるコントオムニバス。もう、気楽にただただ楽しめる舞台に仕上がっているのは、さすがだなぁと思います。音楽室の放課後に居る尾美くんと田辺くんの目的は「FIRST KISS」。歌舞伎町で一番のホストが刺さっている巨大な「ナンバーワン・イン・ザ・UNKO」。マタニティ向けのエアロクラスのインストラクターは「マタニティ堀内」。等身大のヒーローの連続活劇「ほとんどX三宅マン」。ストリートで練習してる若者、目指してるダンスの大会なのだけど、彼女だと云って連れてきた女は「SHOWZ-Z.com」。大学のサークルの合宿、メンバーの田舎の家に行くことになってしまったのだけど一人電車で行ったら最初に着いてしまって、気まずいような「むねさん」。夢のような妄想のような語りで「七人の恋人」。
いい歳した男たち、オトコノコのやんちゃさと馬鹿馬鹿しさを大まじめにやるおもしろさ。確かな力もあるし、キャラクターも立ってるので、刺激的です。
尾美としのり、という役者は「タイガー&ドラゴン」で人気だったのだとか。あたし見てないのでわからないのですが、あたしにとっては「転校生」(映画ですな)のひと。それをしつこく使うネタもあるのだけど、若い人たちはわかるのかなぁと。そこに薬師丸ひろ子の語りといえば、あれですね、角川っぽくて、あたしのどセンターに来てて、それも楽しい。
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コメント
尾美さんは転校生、さびしんぼ、ふたり、時をかける少女、廃市、白い船、台風クラブほか多数の映画、テレビにでています。んまんはったんラブストーリーではイボリー役で人気を博しました。彼はコント向きなのかどうかわかりませんが、脚本が彼の得意分野をいかし、演技の深み(なさけないごんちゃん役、頭のおかしな自分のしりだしちゃう男の役)など、役者ならではの迫力があり、仙台から彼を見に行った私は大満足でした。
投稿: ころころ | 2005.11.07 23:06
ころころさま:
コメントありがとございます。
さびしんぼも、ふたり、時をかける少女も映画見てます。このあたりの角川映画はけっこうはまっております。年代的にも。
今回の舞台に限っていえば、その背景も含めた得意分野を生かしたものだった、ということは、ころころさんのおっしゃるとおりだなぁと思います。
舞台の人、というわけではないのだけど、落胆することなく、ホントに笑い転げながら見てた、って感じがします。あたし。
投稿: かわひ_ | 2005.11.09 01:22