【芝居】「LIFE IN THE BOX」MCR
2005.10.1 19:30
アタシは初見です。シュールめの笑いを断片で見せるタイプだと思っていると、やがてするすると繋がっていきます。3日までモリエール。
ビデオ制作会社の特殊なビデオの売上貢献策、バイト先で重ねた彼氏の嘘を上塗りをする羽目になった女、看板女優が抜けると言い出し破滅の危機の劇団、友達に昔のロックを暑苦しく語る男たち。ほぼ4つぐらいのシーンから始まる断片。劇団が打ち合わせる喫茶店に上塗り女やビデオ制作会社の面々が来たりと、互いの登場人物が登場し、つながっているのだとわかります。
ナンセンスなコントから始まり、一人語りのようなスライドをシーンの合間に挟みながら、終幕が男二人の語りに入るようなエモーショナルさは、荒削りながらどこかナイロン100℃のような不思議な手触りはあります。衣装もそれっぽい感じだし、菱形の舞台を囲うように上下するスクリーンもそんな印象を与えます。
こちらも当日パンフに役名の記載がない、と思っていたらほぼ本名のままでの芝居。リファレンスしずらいからまあ、記憶に残りにくいのは変わりません。
嘘の上塗りを重ね「させられる」女のシーン、女(黒岩三佳)さんの逆ギレ気味のつっこみがおもしろい。関西弁でロックを暑苦しく語る小堀浩之は、全体からみると違和感はあるのですがそれを補うような構成になっているし、さすがに一枚上手な感じはします。結果的にこの二人が軸になってはいるのですが、この二人は物語上はほとんど接点がなく、それぞれが頑張っている感じを受けます。
MCR「LIFE IN BOX」
2005.10.1 - 10.3 シアターモリエール
作・演出 ドリル
出演 櫻井智也 おがわじゅんや 北島広貴 上田楓子 江見昭嘉 渡辺裕樹 福井喜朗 伊達香苗 小野紀亮
中川智明 黒岩三佳(あひるなんちゃら) 宮本拓也(bird's-eye view) 山田奈々子 横山真弓
松下哲 小堀裕之(2丁拳銃)
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