【芝居】「ニセS高原・三条会」
2005.9.10 14:30
青年団・平田オリザの代表作、S高原を4人の若手演出家が競作する企画公演の1本。27日までアゴラ劇場。
サナトリウムを舞台に死と隣り合わせの人々と来訪してくる友人たち。その対比に見えてくる想いとすれ違いという話そのものは同一。
的、というかクナウカにも似た腹の底から響かせるような発声や、出ハケを一定方向にしたり対称性を意識した役者の配置、何役も重ねる配役などあの手この手でねじ伏せようと演出は試みているように思います。
リミックス的な面白さは確かにでています。が、特に配役のこころみが仇になり、人間の関係は酷く追いづらくなってる気がします。オリジナルを知っていればともかく、本作で初めてS高原に触れる観客にはどう映るのか知りたい気もします。
終盤、患者たちが横になるシーン、来訪者や医者たちとの時間の流れの差を見せる演出は面白いのです。
ニセS高原から関美能留(三条会)組
2005.8.28 - 9.27 こまばアゴラ劇場
作 平田オリザ 演出 関美能留(三条会) 出演 大川潤子(三条会) 岡野暢 鬼頭愛(百景社) 久保田芳之(reset-N) 榊原毅(三条会) 瀧澤崇 立崎真紀子(三条会) 寺内亜矢子(ク・ナウカ) 中村岳人(三条会) 橋口久男(三条会) 舟川晶子(三条会) 山本晃子(百景社)
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