【芝居】「ボーグを脱げ!」クロムモリブデン
2005.8.13 19:00
大阪を中心に活躍する若手、クロモリの新作。「叩いてかぶってジャンケンポン」(略して「たたかぶジャボン」だ。「たきたてジャパン」ですな。音感は)から自由に発想する舞台は、はっきりいってかなりワケわからないのですが、グルーヴ感がいっぱいで、楽しいのです。14日昼まで、MOMO。9月9日から大阪、HEP HALL。
決してわかりやすい芝居ではありません。貫くストーリは見つけづらく、かといってコントとも違うし、笑いも決して多いとはいえません。それでも、目が離せないのは間違いなく、楽しませるために、無駄とも思えるほどに膨大な手間をかけているということはよくわかります。で、芝居のばあい、こういう無駄をどれだけかけたかが面白さに転化することがままあると思うのです。
ストーリーらしきものはうっすら浮かびます。たたくこと、防ぐことをモチーフに、性犯罪者の更生プログラム、セキュリティ会社、受験生などなど、新聞読んでたり電車の中でぼんやり浮かんで消える感じ。まるで頭のなかで夢想するかのように奔放にとびまわるシーンの連続。それぞれのシーンから派生するオマケも多くて、実際のところ何かを追っかけようとすると混乱してしまいます。それでも、見続けていられるのは、音楽や照明といったスタッフワークもあるし、役者の微妙にあけすけな色気が、観客を引っ張るという気もします。なんかね、見続けてしまうのです。女優に限らず。ええ、女優はもちろんですが。
クロムモリブデン「ボーグを脱げ!」
2005.8.10- 8.14 劇場MOMO
2005.9.9 - 9.13 大阪 HEP HALL
作・演出 青木秀樹
出演 森下亮 金沢涼恵 板倉チヒロ 重実百合 信国輝彦 遠山浩司
浅田百合子(エビス堂大交響楽団) 板橋薔薇之介(ニットキャップシアター) 倉田大輔(国民デパリ)
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