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2005.08.30

【芝居】「36000秒(楽)」bird's-eye view

2005.08.28 19:30

王子小劇場を舞台に、朝9:30集合、10時間で芝居を創る過程からすべての手の内を開示する企画公演。その2週目、楽日。公演は終了、あたしは14:30ぐらいから。

先週の稽古場は、役者たちがアイディアを出し合って、アメーバ状に作り上げていく感覚でした。まとめる権力を置かなかったために、まとまりとか、観客からどう見えているかについてが見えなかった先週。今週は、芝居を作家・演出が、どう作り上げていくか、役者の瞬発力が面白いか、あるいはいかに信用できないかの10時間。あたしはかなり楽しみました。

公園らしい場所、話しているカップル(高橋、櫻井)、炊飯ジャーを持ってくる人(根本)、漫画を持ってくる男(井俣)、ついてくる女(近藤)。絵を描きにくる人(森)、泣いてくる女(小松田)。舞台の隅でずっとおにぎりを作り続ける姿のまわりで、4つの景色が広がる。続くシーンは公園、ホームレスの3人(、死んでしまった友を弔う儀式、酒、高い脚立(佐藤、宮本、武藤)。喫茶店で、そのホームレスの撮影をしてる学生(チョウ)、マスター(成清)、コーヒー名人(足立)の会話。ちゃぶ台を囲む夫婦(辰巳、羽場)

役者の力、笑いで引っ張る客席。通せなかったために時間が押してしまうのも含めて、楽しいあたし。しかし、稽古場を見続けているということは、壮大な身内客、内輪受けに作り上げられているということでもあるのです。それでも一通り、物語になってるのは、2日目より、見続けていられるのです。

アフタートーク、年かさの男性。「わからないんですが、役者が笑ってしまうのは演者としてはどうなのか」、という指摘。落語を引き合いに出して、噺家は自分では笑う人はいないでしょ、と云うのだけど、寄席で見てると、そんなはずはないのだけどなぁ。独演会とか、CDとかご覧になってる人なのかなぁ。笑いの技術として自分が笑うってのはあると思うのだけど。

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2005.08.27

【芝居】「寿命2秒」自分支部

2005.8.27 19:30

馬鹿ばかしく、パワフルなのにクスリと笑うぐらいの微妙さが持ち味の自分支部の新作、28日までテルプシコール。

死ぬ前の走馬灯、といいながら、個々の話は薄皮一枚で繋がってるだけな感じの実はコント集。

圧政に苦しむ国の反乱戦争「某国のイージス」。夢をもう一度なダンサーたち「紫の夢のラオウ」。地味な男女の「運命の出会い」。環境アセスメント会議が通った理由は「ダム係」。不思議ちゃんが生まれる訳は「脳内革命」。老夫婦ふたりきりの広すぎる家の「大改造劇的ビフォーアフター」。□を埋めてね「Quiz」。探してみよう「伊藤英明」。閉じ込められた人々は「寿命微妙」。

クスリと笑う、あるいは女子高生的なワンアイデアを引っ張る感じなのだけど力技で押しきる感じ。女優に個性感じるのはヒイキメですかそうですか。

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【芝居】「メキシコの犬」ヒンドゥー五千回

2005.8.27 15:00

男ばかり不思議な世界を描くヒンドゥーの新作、前回のトラムからひどく落差のあるキャパのOFF OFFシアターで28日まで。

あの狭さの劇場に対面型の客席。何もない部屋、人里離れ、犬の多い村。来訪する男。ワケアリ風夫婦、都会に間違った憧れ抱く女、逃亡者風、顔役風。

ストーリーを語ることに主眼はないのだと思います。もったいぶった奇妙な断片をいくら繋ぎあわせても、浮かびあがるのは筋ではなくて空気、な感じ。

断片は面白い設定が見えたりします。大都会のほんの一部へ、間違った憧れを持つ女が妙に面白いのです。

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2005.08.25

台風ですか。

一日だけ休暇を入れて、なにしよーかなー、どーしよーかなーと考えていた木曜日。台風じゃん、でも昼の内はそんなに降らなくて、免許書き換え、散歩のあとに漫画喫茶で3時間(のだめ、10巻分。あと1冊。)を読んで、肉っぽい晩ご飯食べて、早めに帰宅。シュウマイ買っちゃったももんね、呑むんだもんね。あしたは会社。通り過ぎてくれるかなぁ。記録的大雨とかいってますぜ。

日曜夜に王子の「36000秒」の最終日。たぶん午後早めの時間ぐらいな感じから、また半日つきあおうと思います。

先週から続いてるのが、ヒンドゥー五千回@OFF OFF、動物電気@三鷹、シスカンパニー@青山円形、キャラメルボックス@サンシャイン。自分支部(...なんだけど、リンク先切れ)@テルプシコール、微妙な独りよがり感にぴったりくるかどうか。ニセS高原@アゴラ、平田オリザの「S高原から」を若手の四人の演出で、祭りな感じで。ヨーロッパ企画@駅前劇場、映画も公開、今月の「演技者」@CXで露出を増やしている劇団の連続公演2本目。もとの黙阿弥@新橋演舞場、なんかものすごく長いらしんですが。Bo-tanz@萬スタジオ、はSF仕立てが味らしい未見の劇団、連続公演1本目。ベターポーヅP@TOPS、男中心の初のプロデュース公演。まるおはな@シアターVアカサカ。鋼鉄村松@アドリブ小劇場。6番シード@劇団アトリエ。

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2005.08.22

【芝居】「36000秒(2)」bird's-eye view

2005.8.21 19:30

朝、顔を合わせた日替わりの役者たちが19:30の開演に向けて芝居を10時間で作り上げる、というbird's-eye view(b-ev)の企画公演。9:30の時点から観客も創作過程を見学できるというところが特色。「料理の鉄人」あるいは「愛のエプロン」的、作ってる最中も見せちゃうよ、というもの。28日まで王子小劇場。

日替わりの役者たちはそれぞれにある程度の色を期待したグルーピングがされていて、2720日は劇団主宰day、2821日はダンスに強い役者という具合のよう。その21日。あたしが見始めたのは15時ぐらいの時点で、途中抜けたりしています。

少なくとも20、21日は照明や音響の作り込みなどを行うために、いったん観客を18時の時点で外に出しました。どうなるかは作ってる側でも予測できないこととはいえ、それなら晩ご飯我慢したのになあとちょっと残念。更に21日はダンスを中心としたためにアクティングエリアを広くとるために、観客はオールスタンディング、しかも2列というのも、1時間強とはいえ、しんどいのです。まあ、これも成り行きですが。

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2005.08.20

【芝居】「COLORS」青年座スタジオ

2005.8.20 19:00

スタッフや役者が企画する「スタジオ」公演の101回目。つくりこまれたバーが圧巻。21日昼まで青年座劇場。

バーに集う女たち。決して若くもないし、男受けがいいわけでも、かといって全くモテないわけでもないのだけど縁遠い彼女たちのあれこれ。

かつて「2829歳の女たち」という芝居がありました。独り語りが多用された女性たちの声、というふれこみでした。シチュエーションも似てる気はします。あの時も感じたのですが、実は女性たちの想いはこうでは「ない」のではないか、という違和感があります。どこか頭で考えた感覚というか。今作でも、同じような感覚に囚われるのです。いえ、あたしも女性ではありませんから、勝手に想像するだけですが。

堅くストイックな生活だけではだめ、そこから一歩踏み出す、という話の3本目からどんどん面白くなる気がします。占いにハマる女の突出したコメディエンヌ、とぼけた感じの占い師もコミカルな4本目気楽なコメディ。昔なにかあった風のカメラマンと女の会話の5本目はそよぐような空気感が面白いのです。

後半の話の面白さは、味のある男を置くことで見えてくるものかなあとも思います。カクテルの色が鮮やかに見える実に細やかな照明も印象的なのです。

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【芝居】「おじいちゃんの夏」G2プロデュース

2005.8.20 14:00

何年か前に流行った、小劇場系の夏休み子供向けというタイプの公演の改訂再演。小劇場の実力派を揃えながらの実は結構豪華公演。北九州からはじまり21日までサザンシアター。そのあと富士、筑波、亀有、大阪、北海道。

コウコツの人、となってしまった老人と同居する家族たち。夏休みを迎えた6年生の女の子はテレビのクイズ番組出演が楽しみだが、高額な賞金ゆえに周りの思惑は。

初演の東京は青山円形だったと記憶しています。サザンという劇場は空間を埋めるのが実は大変なのですが。

子供向け、と銘打ち全般に緩めにつくられた話というのはどうか、とは思いますが、大枠では確かに家族の想いの物語ではあります。父母の描かれかたがあんまりという気はしますし、あの手この手で笑いで引っ張ろうとしてるのに、意図したほどに客席が乗ってこないとか、下品さ度合いのバランス感がどこか崩れてるように思うのです。これだけの役者、芸達者を揃えてですから、もったいない気もします。ツアーを重ねていく内に、変質していくかなぁ。

シンプルな想いをシンプルな舞台で、役者の底力で見せるというのは、しかし、舞台らしい姿だしあたしは好きなのです。

少々過剰な老人芝居も計算のうちという感じの小須田康人、押さえた演技で二役をこなす武藤晃子の二人ゆえの舞台。小さな体でチャブ台持ち上げで行き来する佐藤真弓のデフォルメされた演技も注目。

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last.fmはじめました。

つってもねぇ、そんなに音楽を聴くひとではないのですが、あたし。

audioscrabblerと統合されちゃった気がする、last.fm(日本語による解説)(その2)は、PCで聴いた曲名を自動的にサーバに送り、その人のプロファイルを作ったり、SNS的につながったりするサービス。mixiの友人が始めているのを見て、入れてみましたです。

自分が聴いた曲が次々リストアップされたり、どのアーティストが好きかが累積していって、同じ好みを持ってるひとも探せたりして。これがこれでコミュニティなのだなぁと思います。これが面白いと思えるかは、致命的に人によって違いそうな気はするけど、進む道、という気はします。このあたりの曲とつなげられるようになると、面白いと思うんだけどなぁ。

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2005.08.19

似顔絵

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あたしがサイトで使ってる似顔絵は某芝居の客いじりして貰った成果なのですが、親まで含めてあまりに好評で、仕事のプレゼンに使うぐらい。 で、今日仕事場で描いて貰った似顔絵。

世間は今週もお盆休みっぽい感じなのでしたが、ゆっくり人が増え始めてたりして。しまった、あたし長く休むタイミングを逸してしまった...どこかで隙を狙って。マイ37歳最後の一ヶ月をどうやって過ごすのやら。星占い最悪だけど、この一週間。

bird's-eye view@王子、2週末連続での企画公演、朝9時半に顔を合わせた日替わりの役者たちが10時間後に開演する芝居を作り出すという36000秒という企画で、観客もずっと見ててよい、というのが楽しみ。ヨーロッパ企画@駅前、映画の公開にもあわせた劇団の代表作。青年座スタジオ@青年座、チラシ少ないのだけど、実はここ3週ぐらい連続でやってて、着実にスタジオ公演を重ねる公演。ジャズバー仕立てとか。シスカンパニー@青山円形、長塚圭史演出、八嶋智人、小泉今日子という豪華キャストで前売り完売とか。あたし的には役者復帰第一作となる、テポドンこと明星真由美さんがうれしい。動物電気@三鷹市芸術文化センター、コント仕立てを全面に押し出すらしい。ヒンドゥー五千回@OFF OFFシアターは前回に比べての小さな劇場での。

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2005.08.14

【芝居】「だるまさんがころんだ」燐光群

2005.8.14 19:00

可愛らしいタイトルとは裏腹な地雷と地雷除去の話。とは言いながら、客席に絶えない笑いは、芝居の絶妙なバランスを語ります。31日までスズナリ。沖縄、横浜をツアー。

地雷作りの会社員の家庭、派遣された自衛隊員、難民キャンプ、ヤクザの親分のわがまま、その命を受けて地雷探しする子分の恋物語などさまざまを自在におりまぜるのは近年作家の得意な手法。

ほぼ黒一色、まんなかに道路が一本通ったような舞台の造りは初演と同じ。下手側面の席は、一ヶ所だけある日本語訳のスライドの見切れありですが、「女」(佐古真弓)の表情独り占め。急な代役となっても妖しい魅力を兼ね備えて印象的。語り部となる娘(江口敦子)、その父親を見つめる表情。女役人と名付けられた役(小林さやか)の物凄い表情は今までにない凄み、というより戯画的。

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【芝居】「スケッブックボイジャー」キャラメルボックス(アポロキャスト)

2005.8.14 14:00

20周年を迎えたキャラメルの3本目。漫画家とその作品世界を自在に行き来する、きわめてキャラメルらしい代表作、10年ぶり三演め。9/12までサンシャイン劇場。そのあと、福岡、大阪。

主役の二人を始め、配役がよりオリジナルに近いジェミニ(まだ観てませんが)に比べ、強い中堅で固めた印象のあるアポロ。まだ初日からの日は浅く、客席も含め、探りあっている印象をうけます。漫画家・のはらを演じる坂口理恵は、コミカルな雰囲気を少々力技ながらも自在に作り出すものの、チーム全体として見ると、ものがたりを運ぶのが精一杯に感じるのです。漫画家の独善ぶりがきわだたなければならない終盤に至っても、わがままに見えないのは、二つのシーンのバランスが、坂口理恵を持ってしても難しい、ということなのだと思うのです。

まだ粗削りな印象は免れないのですが、作品の新しい面が見られるんじゃないかとも思うのです。

日曜昼の日替わりキャストは真柴あずき。過去作品・ヒトミの精神科医の姿で、坂口・大内の心理テスト的なもの。物語を分断するし、過去作品をもとにしたネタは、彼らはご法度にしてたはず、なのですが、まあ、今年はお祭りでもあるので、それは受け入れるしかないのかなとも。

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2005.08.13

【芝居】「ボーグを脱げ!」クロムモリブデン

2005.8.13 19:00

大阪を中心に活躍する若手、クロモリの新作。「叩いてかぶってジャンケンポン」(略して「たたかぶジャボン」だ。「たきたてジャパン」ですな。音感は)から自由に発想する舞台は、はっきりいってかなりワケわからないのですが、グルーヴ感がいっぱいで、楽しいのです。14日昼まで、MOMO。9月9日から大阪、HEP HALL。

決してわかりやすい芝居ではありません。貫くストーリは見つけづらく、かといってコントとも違うし、笑いも決して多いとはいえません。それでも、目が離せないのは間違いなく、楽しませるために、無駄とも思えるほどに膨大な手間をかけているということはよくわかります。で、芝居のばあい、こういう無駄をどれだけかけたかが面白さに転化することがままあると思うのです。

ストーリーらしきものはうっすら浮かびます。たたくこと、防ぐことをモチーフに、性犯罪者の更生プログラム、セキュリティ会社、受験生などなど、新聞読んでたり電車の中でぼんやり浮かんで消える感じ。まるで頭のなかで夢想するかのように奔放にとびまわるシーンの連続。それぞれのシーンから派生するオマケも多くて、実際のところ何かを追っかけようとすると混乱してしまいます。それでも、見続けていられるのは、音楽や照明といったスタッフワークもあるし、役者の微妙にあけすけな色気が、観客を引っ張るという気もします。なんかね、見続けてしまうのです。女優に限らず。ええ、女優はもちろんですが。

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【芝居】「DECORATED CUTTER」ミナモザ

2005.8.13 14:00

女優でもある瀬戸山美咲が主宰・作演するユニットの新作。駅地下道にたむろする人々、心を開かない少女を主役に、それでも世間はそんなに悪くない、のです。14日までサンモールスタジオ。

殺人をきっかけに、人生先に進めなくなった少女。そんな日々の中で、彼女の目の前に唐突に現れたのは。

チラシに名前のない川島早貴@メトポリが現れる後半、彼女らしいキャラではありますが魅力・底力前回で楽しめます。 全体としては真摯に物語を作っててあたしゃ好きなのです。が、繰り返しが多用される物語の骨格とも相まって少々平板に感じるのはもったいないのです。

土曜昼は、調整に手間取り、開場時間が遅れ気味。当初は配っていなかった整理券を途中から配り始めたののですが、混乱させなかったのはたいしたもの。たかが10名とはいえ、並んでもいなかった観客の順番をしっかりと覚えてるってすごいなぁ。全体に、当日スタッフの目配りのよさが印象的でした。

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ブラックアウト

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世間は夏休みだから、電車もすいてる感じ。そうえいば、昨日夕方、近所のスーパーいったときも、完全に休日モード、でしたねぇ。世間もどことなくのんびりしてるし、日本経済新聞の中身が気持ち薄い感じがするってのも、休みらしいかんじ。

土日午前に通うジムも今週はお休み。そのくせ、飲んだり食べたりはかわらないの、というよりは普段より多いぐらい。来週末がちょっと怖いですはい。まるでブラックアウトしてる感じです。

本谷有希子のオールナイトニッポンが、あたし的にはちょっと聞きやすくなってきて気楽で面白いのだけど、これを毎週聞くのはちょっと厳しかったりもする、歳が、ああ。そんなこんなの週末。

思い立って、ぽちっと購入したiMacG5。なんかやたらにでかいんですけどー。机の上置いといたら場所塞ぎだなぁ。液晶テレビを置くようなフロアスタンド、どっかで買ってくるか。VESA規格ならいいんだよなぁと思いつつ。たぶん、これが最後のPowerPC macですね。

ついでに思い立って、PSPのバージョンアップ。ブラウザにもなったりするのが面白いけど、うちの環境ではDHCPからアドレスの取得に失敗することが多々あって。つうか、うちの無線LAN、ぶちぶち切れるんですけどー。なにしたらいいのやら、やら。

というわけなので、早めの時間は実はフリー。秋葉原久しぶりにいくのもいいかなぁ。秋葉原といえば、筑波エクスプレスだなぁと思うけど、それは月末からか。

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2005.08.12

会社休んでしまった。

夏バテってやつでしょうか。熱が出たりするのはそんなに珍しくないけど、食欲がないってのは、あたしにとっては、かなり危険信号。なので一日お休み。夕方にはだいぶ回復。明日は大丈夫かな。世間は盆休みになりつつありますが、そんなこととは関係ない日々。

ちょっと思い立って、いちどはAACに変換したiTunesの曲を、全部消して、MP3で読み込み直し。いくらiPod一人勝ち、といっても、汎用フォーマットが何より強い、と思い直して。MP3ならボイスレコーダとか、いろんな機材で聞けるし。これがおわったらSonicStageの方もMP3ベースにしてしまおう。

今週末のモンキーロードは既にみてしまいましたので、残りのなかから。クロムモリブデン@MOMO、関西発、スタイリッシュでパワフルな舞台が楽しみ。キャラメルボックス@サンシャイン劇場、実はあたしの初キャラメルの「スケッチブックボイジャー」SF風味の活劇ファンタジーというか。燐光群@スズナリ、笑いの中から立ち上がる、社会への強い憤りの再演、平栗あつみさんの降板はすこし残念。Oi-SCALE@TOPS、灰色三部作の二つ目、なのだそう。G2プロデュース@青山円形、夏休みらしい、子供でも楽しめる再演作。ミナモザ@サンモールスタジオ、ちょっと癖のありそうな本、メトロポリスプロジェクトの常連役者も多いのが楽しみ。

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2005.08.11

【芝居】「らくだ論」モンキーロード

2005.8.10 20:00

女優・井上美穂のプロデュースによる公演、2本目。作家、美術、音響はじめ豪華なスタッフも、癖のある役者たちも楽しみ。落語を題材にしつつ、今の流行とは、一線を画すのです。14日まで、アゴラ劇場。120分弱。もし夏休みならば、木曜金曜がねらい目とか。

落語と「堕落論」と「三国志」に題材を求めた本は、トリビアの固まりのような知識てんこもりは、観ている側からは、どうしたらいいのかわからない感じがします。移動する舞台を存分に使う演出は、実験的でもあるし、結果シンプルな舞台が出来ているのです。

あれこれ、飛びまわる話題の軽快さは、作家の味なのです。芝居を観ているだけでは、聞ききれないところもあるのがもったいない。噺家の芸、数遊びと憲法、水商売の裏、政治の、あれこれ。作家の鋭い視線が見え隠れします。

なので、買った戯曲。本に惚れる演出が多いというのはよくわかります。15年ぐらい前の、(プログラムの)ソースコードに、/* ... */で前文を書き、各行のおしまいに//で注釈をつけるような戯曲。作家の思い、考えを伝えるような行間の注釈がふんだんで、読んで面白いのです。

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2005.08.08

【芝居】「トーキョーあたり」健康

2005.8.7 19:00

有頂天というバンドも、ナゴムレコードも健康も知らずに、僕らは。12年ぶりの復活公演。28日まで本多。10日まで当日パンフ間に合わなかったそうで、ちょっとお徳に買えるのです。 40過ぎ含むいい大人のばか芝居、力いっぱいの凄さ。小学生レベルのくっだらない笑いをねじ伏せるように400人の観客を引っ張る力。

シアターガイド誌で語られた通り、小津(東京物語)、黒沢(生きる)をそこかしこに引用、他の芝居や劇団もネタにしつつ、あくまでもナンセンスに。

以下、意味があるんだかないんだか、ネタバレ

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2005.08.07

【芝居】「どこかにいます」南船北馬一団

2005.8.7 15:00

大阪拠点の劇団、2000年の作品の再演。小学校時代の仲良しの懐かしい集まりが、やがて各々の暗部をえぐり出すような痛み。梅ヶ丘BOXの東京公演は終了、18日から大阪・精華小劇場。

廃校になった小学校の講堂。よく集まっていた仲良しだった友達たち。5人集まるはずだが、集まったのは3人。来ない彼らの話を続けるうちに、詮索と曖昧な記憶が相まって。

梅ヶ丘BOXという劇場は、非常に狭くて濃密な劇場、対して精華小劇場は、かつて小学校の講堂だった建物。今作はバージョンを分けているとはいえ、大阪に焦点を あてて描かれているようです。場所の設定も、雰囲気も、役者の声量さえも、そこに合わせた感じです。梅ヶ丘だと、講堂横の倉庫、てな味わいです。

楽しみにしてたはずなのに来ない彼女は何故なのか、語る会話は互いを罵倒するまでにヒートアップしたり。全員が何かを秘めてるってのは芝居としちゃ珍しいものではない気がしますが、60分の濃密な空気は、芝居らしい空気を作り出します。

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2005.08.06

【芝居】「僕等の肌ヌらす青」東京ネジ

2005.8.6 19:30

盛岡の劇団「ネジ」の主要メンバーが東京で旗揚げした「東京ネジ」の新作。幾つかの美しいシーンが印象的な100分。8日まで王子小劇場。

パラダイスと呼ばれる街、双子の子供たち、オトコノコ志望の彼らが森の中で出会ったこと、見たこと、彼らはやがて来る運命を知っていて。片方が少しでも早く大人になると、もう一方は消えてしまう運命なのだ。

12、13歳ぐらいにの急速な成長しながら、男でも女でもないのに、その差を意識したり、自分の生き方について幼く自覚する不安定な時期。様々なバリエーションで見せる、いわゆる少年モノのファンタジーといえばそうなのだけど、作家も演出も女性の今作の視点はもっと柔らかで、男女差を強く意識している気がしてなりません。

初恋について、「きゅんと」なんて生やさしいものではなくて、もっとずしんと来るという「感覚」を語るあたりは女性らしく。一方でメインの役者の中性感は物語を雄弁にします。

劇場のタッパを生かし、光を使いこなすさまざまな演出が実に美しいのです。結果、中途入場難しい構造なので劇場には早めに。終演後に抽選会もあったりしてちょっと楽しい。

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【イベント】「ハッポウサイ」TEAM発砲B-ZIN

<{P>2005.8.6 15:00

次回公演まであと半年のブランクがある発砲の、お祭りイベント。役者のファンなら楽しい、7日までシアターサンモール。

立ち回り、エチュード、役者それぞれの30秒CM、観客参加のクイズ大会、テーマ曲ライブなど盛りだくさんの2時間強。

盛況ですが、イベントという性格上、芝居というよりは役者の素顔やハプニングを観る楽しさ。だから、彼らの芝居をある程度見て、役者そのものを好きでないと少々厳しいとも思います。アタシは好きですが。 ベタと云われようが、テーマ曲を作り続けてきたような、楽しませるためのDNAが、確実に息づいているのです。 客演中の武藤晃子を除く全役者に加え、過去作品の客演役者が日替わりで参加、30秒CMも全ステージで別物とか。気合い入ってます。

何よりびっくりしたのは、知り合いが、ほとんどトリビアなクイズを勝ち抜いてベスト3に残ったりしたことだったりしますが。いや、好きだとは知ってましたが、さすがです。

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2005.08.04

世間はすこしばかり夏休み

今年の夏休みは、傾向としては長めになっているのだとか。そんなこととは関係なく、仕事場。無茶を言ってしまったために、先輩たちがちょっと苦労しているのが、申し訳ないのです、ほんとに。

日曜夜は「健康」の予定なので、それ以外で。東京ネジ@王子、今年の最後の公演、東京タワーの協賛付きとか。南船北馬一団@梅ヶ丘、前評判高い改訂版再演。メガロザ@あくとれ、もしかして満員か。ハッポウサイ@サンモール、発砲B-ZINの企画イベント。

普段見ないようなジャンルでもちょっと面白そうなもの。センセイの鞄@コクーン、川上弘美すきなんすよー、あたし。電車男@パークタワーホール、映画もテレビもみてないけどなぁ。

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