【芝居】「36000秒(楽)」bird's-eye view
2005.08.28 19:30
王子小劇場を舞台に、朝9:30集合、10時間で芝居を創る過程からすべての手の内を開示する企画公演。その2週目、楽日。公演は終了、あたしは14:30ぐらいから。
先週の稽古場は、役者たちがアイディアを出し合って、アメーバ状に作り上げていく感覚でした。まとめる権力を置かなかったために、まとまりとか、観客からどう見えているかについてが見えなかった先週。今週は、芝居を作家・演出が、どう作り上げていくか、役者の瞬発力が面白いか、あるいはいかに信用できないかの10時間。あたしはかなり楽しみました。
公園らしい場所、話しているカップル(高橋、櫻井)、炊飯ジャーを持ってくる人(根本)、漫画を持ってくる男(井俣)、ついてくる女(近藤)。絵を描きにくる人(森)、泣いてくる女(小松田)。舞台の隅でずっとおにぎりを作り続ける姿のまわりで、4つの景色が広がる。続くシーンは公園、ホームレスの3人(、死んでしまった友を弔う儀式、酒、高い脚立(佐藤、宮本、武藤)。喫茶店で、そのホームレスの撮影をしてる学生(チョウ)、マスター(成清)、コーヒー名人(足立)の会話。ちゃぶ台を囲む夫婦(辰巳、羽場)
役者の力、笑いで引っ張る客席。通せなかったために時間が押してしまうのも含めて、楽しいあたし。しかし、稽古場を見続けているということは、壮大な身内客、内輪受けに作り上げられているということでもあるのです。それでも一通り、物語になってるのは、2日目より、見続けていられるのです。
アフタートーク、年かさの男性。「わからないんですが、役者が笑ってしまうのは演者としてはどうなのか」、という指摘。落語を引き合いに出して、噺家は自分では笑う人はいないでしょ、と云うのだけど、寄席で見てると、そんなはずはないのだけどなぁ。独演会とか、CDとかご覧になってる人なのかなぁ。笑いの技術として自分が笑うってのはあると思うのだけど。
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