【芝居】「本物くん」凪沢渋次プロデュース
2005.7.31 14:30
元・つめきりの足立道彦・福永光弘を核にしたプロデュースユニットの公演、3回目。懐かしい音楽や漫画を散りばめながら、30代の仕事に少しアブラが乗った時期の気持ちを射抜くのです。公演は終了。売れるような漫画がかけない漫画と担当編集、ウケる新連載のための悪戦苦闘。その漫画の話の中、穴掘りに天性の才能を持つ本物くんと友人、その才能に目をつけた企業に取り込まれる姿。流行を紹介する、というより仕掛ける情報番組と裏側。3つのシーンが織り交ざりながら進んでいきます。
3つの物語を貫く、「やりたいことを仕事にする」ことの難しさと、自分の情熱との折り合いのつけかた。売れること、ウケること、したいこと、いいものでやって行きたいとは思うのだけど、そうはいかないのもまた確かなことで。
ことさら、何かを勝ち取ろう、糾弾しようというのではなくて、そのズレの形を様々に提示して、ありのままにその違和感を見せることに作家の視点があるのだとおもうのです。
その視点はサラリーマンには腑に落ちる、地に足が着いた感じがします。みずみずしかったりはしないのだけど、会社員の端くれなあたしの気持ちには共鳴するのです。バラエティ番組の収録を見せる部分、オープニングやそこかしこの映像など、必要以上に手間をかけてディテールを作りこんでいる感じjがします。経験はないけど、これもなんか地に足がついた感じ。
今更ではあるのだけど、ウエストエンドスタジオという劇場の上階からの騒音は相変わらず。今回の芝居に関して言えば、強力な音響で抑え込んでいるために問題になるほどではありません。が、前回公演でも使っているわけで、初めて使うというのならともかく、2回目なら、此処を使わないという選択もあるのかな、とは思います。
凪沢渋次プロデュース(ナギプロ)「本物くん」
2005.7.28 - 7.31 ウエストエンドスタジオ
作・演出 凪沢渋次
出演 足立道彦 小曽根直記 川崎桜 木下昌直 澤唯(projectサマカトポロジー) 城田晃久 相馬佐江子 田辺麻美 西山えり香 福永光宏
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