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2005.06.18

【芝居】「オタンジョウ日警報」女体道場

2005.6.18 19:00

強烈なテンションと微妙な問題の扱いが持ち味の女体道場の新作。19日まで明石スタジオ。土曜夜は超満員でした。

小さい頃に学習障害と言われた男。成長してもあまり仕事も長続きせず、変態向けグッズショップでバイトの日々。そこに集う人々の姿。一方かつて彼を学習障害と判断した教師は痴漢の疑いで取り調べられて。

痴漢はともかく、学習障害という、扱いづらい題材を物語の軸にすえる根性。一歩間違えば、ひどく誤解に基づく物語になったり、臆病になるあまり、通り一遍の扱いだけの芝居になりがちです。本作のような単に堅さだけではない軽やかな扱い方や、実は何も解決していない、という結末は賛否ありましょう。

が、この手の話題を取り上げようという勇気と、芝居を観ている最中に、あたしの気持ちの中に起こるさざめきと、重くも、しかし絶望的ではない結末、すっと肩透かしするかのように流す力量、たいしたものだと思うのです。

劇団名につられたかと思うぐらいに男性率の高い客席ですが、情緒に流れない歯応えは男性にも、という気はします。

女体道場「オタンジョウ日警報」
2005.6.16 - 6.19 高円寺 明石スタジオ
作・演出 女体道場
出演 相沢樽介 がまこ コシヒカリ 嶋田幸子 めすぶた
内山清人(project サマカトポロジー) 浦壁昭一 大門郁子 田中誠 野村直生 服部紘平 パラディ

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受信: 2005.06.29 21:28

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