【芝居】「スチョールギル」あひるなんちゃら
2005.6.19 14:30
気楽な笑い中心の劇団の新作。本作に限らず、コントに近い仕上がりですが、70分ほどの上演時間は不思議なほど濃密な気がします。19日夜まで中野テルプシコール。
日本最初の大統領になる夢に近づくために、女子高生にして総理になった女。周囲には総理ではなくスチョールギルと呼ばせて。実はしゃれにならないぐらいに勉強が出来なくて、schoolもgirlも読めなかったのだ。
子供の頃のとめどもないような将来の夢についての会話、総理になってからのインタビューアーや写真大臣なんて大臣達との話し、高校の補習やら立ち会い演説会の場面、総理になってからなどのシーンをを自在に行き来するのです。切り替えは鮮やかで、テンポが崩れないのです。
が、主眼は物語やら演出やらというところにはない気がします。大爆笑というのも、そうそうあるわけではありません。もう、あらゆる会話がいちいちズレるというおもしろさ。物語らしいものは進んでいるのに、落としまくる会話というのは不思議な感覚です。
中身は確かになくて、後腐れない感じはコント風。物語を欲しがってしまうあたしですが、結構好き、です。
あひるなんちゃら「スチョールギル」
2005.6.17 - 6.19 中野 テルプシコール
作・演出 関村俊介
出演 生見司織 伯美乃里 黒岩三佳 渡辺裕也 根津茂尚 植松久恵 稲垣俊平 石井亜矢 江見昭嘉
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コメント
あひるの感想、トラックバックさせて頂きました。
あひる、僕も好きです。物語してるわけではないし、70分と短いですけど、おなかいっぱい満足でした。
投稿: 木元太郎 | 2005.06.21 06:46
木元太郎さん:
コメントありがとございます。
トラックバックもありがとうございます。
そうなんですよねぇ、物語してないんですよねぇ。でもコントとも微妙に違う感じがしてて、ちょっと見続けてみようとおもっています。
投稿: かわひ_ | 2005.06.25 23:49