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2005.06.27

【芝居】「ヤングマーブルジャイアンツ」KERA MAP

2005.6.26 19:00

新しい出会いを求めての企画公演、アプルの前回よりも安くて面白くて、そして若いのです。3日まで、吉祥寺シアター。1.5倍の当日ゆえか、前売り完売らしいですが、追加公演という話しも聞きます。

姉と弟、病院で出会った女の子、OLの冒険物語はやがて徐々に集約していき、若者たちの台風クラブなランチキに。これは行き過ぎだという声もあるかもしれません。公共系のホールじゃないかとおもったりもしますし。でも、鬱屈から暴発する気持ちをどうやって若い役者たちにやらせるか、ということを考えると、これは確かに一つのやりかたではないかと思います。これだけ人数が居るがゆえに、迫力と馬鹿馬鹿しさとが見えてくる気がするのです。

「どこまでもゆこう」という、あまりに爽やかな音楽を、そのままの意味で使うというのも新鮮な感じ。

実に長い芝居なのですが、飽きずに見られるのはたいしたものです。さまようOLの話しとかも、あとからおかしくなるのです。

終幕、街中に消えていく若者たち、それが類型に見えるのはケラさんも同じなのかなあと思ったりもします。しかし、それは批判的ではなく、役者たちの世代を端的に見せていて、巧いなぁと思うのです。

吉祥寺シアターは、行けば慣れるとは思うものの、最初はわかりやすい劇場ではない気もします。吉祥寺は駅の中がややこしいのです。中央線なら一番新宿寄りの出口を降り、ユニクロの横のエスカレータ、レコード屋を抜け、ロンロン エキサイト北出口、ガード下を新宿向きにがんがん歩いて、セブンイレブンを左折したらすぐ左手に見えます。大きな建物、カフェもあるし、ベンチもあって、ちょっと素敵な空間になるのかもしれません。

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2005.06.26

【芝居】「29」ONEOR8

2005.6.26 14:30

喋れない男の縁側のある部屋を舞台にした、家族や人々の話をファンタジーを折りまぜながら。公演は終了。 ごく身内としか喋れなくなる心の病の男。兄嫁と過ごす日常、かえって言葉少なになりつつ。

兄嫁と男の関係を柱に、昔を知る人や働かない身内、謎のホームレスなどの周囲の人々。まわりには見えない幼馴染みや神様まで出てくる舞台はしっとりした感じではあるものの賑やかです。

兄嫁の立場を徐々に明らかにしていき迎える終幕は切ないのです。男は兄嫁にほのかに気持ち寄せていたがゆえに喋れなくなっていた、と読み取るのが正しいかは、その場面での手掛りがすくなく、よくわかりません。が、ほんのネタのように扱われる、警官の儚い恋物語は、なかなか喋ることのできない、ひとの本質。大きな柱の二人の関係をこう読み取らせようとしている気がしてならないのです。

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2005.06.25

【芝居】「此処にいるはずのない私」play unit-fullfull

2005.6.25 19:00

事件の中での人の気持ちの微かな動きを得意とするフルフルの新作。上京して数年、追いきれない夢を追い続ける女の所に転がり込む人々の話。26日までOFF OFFシアター。

謎の水漏れ、ストーカー、迫る締切りなど事件にはこと欠かないさまざま。しかし作家の目線はそこには無い気がします。三人姉妹が並んでの食事や思い出すこと、会社ズル休みの電話の嘘への気持ち。自分探しもラストチャンス、という、おそらく作家の年齢の等身大、自分はどうなってくんだろな気持ちの揺れ。ことさら明確には示されないのですが、その微妙な行間こそ描きたいことなのだと思います。

客演の新井友香さんはふつうエキセントリックな役が多いのですがナチュラルな長女の演技はなかなか、なのです。

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【芝居】「ワールドプレミア」青年団若手公演

2005.6.25 15:00

青年団の役者、松井周さんの作演による新作。90分弱で27日までアトリエ春風舎。

義務としての手術を受ける男、やがて息子と妻を巡る妄想かのように見えはじめる物語は、幾重にも幾重にも内包されていきます。

核となる物語かとおもって足を懸けようとするとしかし、あっさりと崩れる感覚で、物語を追いかけるのは、あたしには難しいのです。 母親となった女性を指して、「抜け殻」という言葉選びは興味深いのです。どこからの発想なんだろう。

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2005.06.24

ばたばた。

オフィスが駅の向こう側のおっきなビルに引っ越し。あろうことか金曜15時に搬出開始にしちゃうものだから、間に合わないんじゃないかと気もそぞろで今週落ち着かないのです。晩ご飯あとにはじめたらあっという間に終わっちゃうのは、あれですか、エンジニアじゃなくなってるから部品とか測定器からないからですか。

日曜夜は、当日と前売りで1.5倍も値段が違うのでさすがに前売り買ってる、KERA MAP#004なので、そのほかのコマで。

タテヨコ企画@文化教養学園は、本物の幼稚園での長期公演企画。playunit full-full@OFF OFFシアターは、あちこちの客演陣が楽しみ、マスコットの兎っぽい絵も印象的。ダンダンブエノ@青山円形、実は観たことないのだけど、好きなんすよ、松嶋尚美さん。ONEOR8@TOPS、前回三鷹に突然出現したボーリング場が迫力だったけど、人間のドラマの奥深さを狭いトップスで観たい気満々。鹿殺し@王子、未見だけど、仲間内の評判高くて。表現さわやか@駅前劇場は、濃ゆい役者達のアナザートラック。ハイバイ@ルデコ5も評判高いなぁ。3本で150分という噂ですが。テニスコートコミック@WENZ、観たいけどたぶんコマ足りない。青年団若手自主企画Vol.22@春風舎、松井周さんの世界を、みたい、みたい。

BBQのお誘いも頂いたのに、行けそうにないし。ずるずるさんのところから回ってきたMusical Baton、答えてないし、友達少ないから、廻す先もないし。(T T)

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2005.06.21

【芝居】「タータン」つよしとひでき

2005.5.19 18:00

大塚秀記と大間剛志という二人の俳優が、毎回外部の作演を招いての公演を打つ「つよしとひでき(trf)」の新作。トリのマークの山中正哉を招いて、本物の麻雀荘を貸し切って。2週末にわたる公演は終了。

麻雀荘でメンツを待つらしいツナギ服の男。あとから飛び込んできたネクタイとYシャツなのに下ジャージの男。「おひとりでも遊べます」の張り紙を見て、一人だけど麻雀させろとわめく男だが、麻雀のことを何も知らないばかりか、というよりは、なんかとっても間違った部分的な知識で突っ走る。

基本的にはトリ的世界。ただしトリのマークのようなファンタジーに近いような枠組みではなく、えらく下世話な世界。その世界のなかにもぴったりとはまりこむ、ずれて、そこにつっこむ会話のおもしろさ。漫才的ですらあります。特に前半の、たたみかけるようなずれまくりの面白さ。反面、後半はたとえばパイの絵柄を見て勝手なことを云うところなど、ちょっと長い感じでテンポが間延びしてしまう感覚。トリならばここは情緒豊かな感じのところになるのかもしれませんが、物語の下世話さゆえにそうならない残念。

とはいえ、この世界にもぴったりと嵌るってことは、作家の世界は、うまく普遍的なものを選ぶことで、スタンダードな不条理劇的なものになる力を秘めているのだと思います。トリのマークというある種特殊な劇団ゆえに成立していたのだと思っていたので、これは意外な発見。

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2005.06.19

【芝居】「スチョールギル」あひるなんちゃら

2005.6.19 14:30

気楽な笑い中心の劇団の新作。本作に限らず、コントに近い仕上がりですが、70分ほどの上演時間は不思議なほど濃密な気がします。19日夜まで中野テルプシコール。

日本最初の大統領になる夢に近づくために、女子高生にして総理になった女。周囲には総理ではなくスチョールギルと呼ばせて。実はしゃれにならないぐらいに勉強が出来なくて、schoolもgirlも読めなかったのだ。

子供の頃のとめどもないような将来の夢についての会話、総理になってからのインタビューアーや写真大臣なんて大臣達との話し、高校の補習やら立ち会い演説会の場面、総理になってからなどのシーンをを自在に行き来するのです。切り替えは鮮やかで、テンポが崩れないのです。

が、主眼は物語やら演出やらというところにはない気がします。大爆笑というのも、そうそうあるわけではありません。もう、あらゆる会話がいちいちズレるというおもしろさ。物語らしいものは進んでいるのに、落としまくる会話というのは不思議な感覚です。

中身は確かになくて、後腐れない感じはコント風。物語を欲しがってしまうあたしですが、結構好き、です。

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2005.06.18

【芝居】「オタンジョウ日警報」女体道場

2005.6.18 19:00

強烈なテンションと微妙な問題の扱いが持ち味の女体道場の新作。19日まで明石スタジオ。土曜夜は超満員でした。

小さい頃に学習障害と言われた男。成長してもあまり仕事も長続きせず、変態向けグッズショップでバイトの日々。そこに集う人々の姿。一方かつて彼を学習障害と判断した教師は痴漢の疑いで取り調べられて。

痴漢はともかく、学習障害という、扱いづらい題材を物語の軸にすえる根性。一歩間違えば、ひどく誤解に基づく物語になったり、臆病になるあまり、通り一遍の扱いだけの芝居になりがちです。本作のような単に堅さだけではない軽やかな扱い方や、実は何も解決していない、という結末は賛否ありましょう。

が、この手の話題を取り上げようという勇気と、芝居を観ている最中に、あたしの気持ちの中に起こるさざめきと、重くも、しかし絶望的ではない結末、すっと肩透かしするかのように流す力量、たいしたものだと思うのです。

劇団名につられたかと思うぐらいに男性率の高い客席ですが、情緒に流れない歯応えは男性にも、という気はします。

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【芝居】「複雑な愛の記録」机上風景

2005.6.18 14:30

あたしは初見です。会えない男女の、少し込み入った話は見応えがあります。19日までタイニイ・アリス。

手紙をただひたすら、電話に向かって読み上げる女、そうなるに至った理由は彼女の自由を奪うが、ふと目にした光景は彼女をとりこに。

二つの場所が重なって示される演出は謎めいた彼女の背景と相まって、観客が事情をのみこむまでに時間がかかる気がします。 普通ならありえないようなシチュエーションは物語の軸なのでそれも仕方ないとも思いますが、隣の夫婦たちの話は軸の関係を成立させるためにのみ存在していて、少々長い気も。主に後半で展開される二人芝居は実は物語の軸で見応えがあります。女を演じる、おもちゃ(←名前なのです)さんが印象的。 この濃密な二人芝居だけを独立して芝居として成立させられないかなあと思うのです。

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2005.06.17

へこたれ。

木曜日は具合悪くて一日休み。晩ご飯以外には家から出ないで、ひたすら寝る。テレビだとちょっと疲れちゃうので、買ったままたまってたsaku sakuのDVDやら、踊る大捜査線 MOVIE 2のDVDやら、ムーンライトコースターのDVDやらを流しっぱなしで消化。つうか見てないし。晩ご飯は久しぶりに近所中華で、ギョウザと野菜炒め。ビール自粛(T T)

甲斐あって金曜日は元気なのだけど、しかし、数週間後にやる会議に求められてる水準が今までのチームより何倍も高いところにあることを知って愕然。うあ、がんばれるかな、がんばろ。

つよしとひでき@東武練馬の麻雀荘は、先週行けなかったので。たぶん日曜夜になっちゃうかなぁ。あとはまだ迷い中でいろんなところねらえる感じ。女体道場@明石は名前の印象とは少し違ったところにある深い視線。あひるなんちゃら@テルプシコール、前回はコントの印象が強かったのですがどうでしょう。 以下は未見。紳士スラックス@みゆき館。机上風景@アリス。ケシュハモニウム@リバティ。http://www.kunekuneshi.com/@駅前は文庫本カバー風チラシが印象的。劇団天@千本桜

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2005.06.13

【芝居】「成層圏まで徒歩6分」ジャブジャブサーキット

2005.6.12 19:30

今年20周年を迎える岐阜の劇団の最新作。ロマンチックな物語運びが楽しいのです。14日までザ・スズナリ、そのあと大阪で。

駅からは遠い住宅街、階段を上がった先には天文台、ふもとのレストランのテラス。大センセイの急死で天文台も行く末をがあやしく。

巡る星の話や、(あたしの好きな)女流作家張りの素敵で少し悲しい恋の話。作家が得意な謎解きもキチンと押さえてる芝居は強固で力強いのです。

20年目ともなればお祭りにするのが普通だとは思うのですが、彼らはあくまで、いつも通りに淡々と公演を打つ実直さ。客席もことさら盛り上がることもありませんが、確実に上質で見せる芝居。おすすめ、なのです。

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2005.06.12

【芝居】「耽餌」乞局

2005.6.12 14:00

歪み、ねじれた人物と関係を、その上、気持ち悪く描く乞局(こつぼね)の新作。12日夜まで王子小劇場。 安アパートに暮らす人々、それぞれにワケアリだったり、ひと癖ふた癖。新たにやってきた住人は、一見普通の、しかしさらにワケアリで。

日常会話の曖昧な笑い、へつらい、上下関係の豹変が、全編通した気持ち悪い空気なのはいつも通りの乞局節。

当日パンフでわざわざ説明している、鳴き石や付き人も、スパイスにはなっていても芝居の軸にはなってないという感じもします。付き人の方は、説明なしではわかりにくい設定ではありますが。

軸となる女の話を太く描き、傍流を薄く描くことで、関係というより、人物たちの特異な感じをより強調している感じがします。それゆえに、例えば終盤に殊更登場する粘膜質なさまざまを、リアリティを薄くしてでも現実の物としてみせるしかなくなった気もするのです。半面、基本的に「おかしな」人々を描いているので、わかりにくい「関係」を描くよりはわかりやすく、芝居全体がくっきりとした印象があり、劇団の代表的な芝居の一本になりそうな気もします。

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2005.06.11

【芝居】「怪盗ブラジの作り方」emmy plus 国民デパリ

2005.6.11 18:00

青山の小さなモールの中庭を使った無料企画公演。emmy plusというレーベルは女優田邊恵弥の企画なのだそう。渋谷と原宿から客を誘導し街をねり歩きも一興で。一日限りの公演は終了。

先月まで連続公演してきたブラジの原点な感じの一本目と、喫茶店にやってきた長髪中学教師のひずんだ愛情物語の二本目。

一本目はブラジ風の謎めいた、言葉遊び多用。空気と綺麗な女優を楽しむのです。 二本目な、テレビ番組パロを中心とした構成。気楽な感じで楽しめるのです。

何よりも楽しいのは、駅前で待ち合わせて、 そぞろ歩く感覚。役者の衣装は衣装、なので、街中の違和感、通り過ぎる人々の視線を浴びるたのしさ。大阪の太陽族最終公演の時の感覚なれど、芝居らしい芝居が道すがらにはほとんどないのは、渋谷→青山という場所ゆえか。

今日最初の公演の直後に、役者の一人が急病。病院に運び込まれる事態。15時の公演が危ぶまれたという声を聞きましたが、無事に乗り切り、最後に、一言の感謝を追加。最終回は、問題感じられず。一方、最初の回では中庭全てを使って鏡の庭、だったらしいのですが、店に入れない客の通路を確保するように変更が加わってると聞いて、ちょっと残念。

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【芝居】「ニッポニア・ニッポン」TextExceptPHOENIX + steps

2005.6.11 15:00

元・小鳥クロックワークの主宰による新ユニット旗揚げ。12日までこまばアゴラ。(12日は夜のみ公演、かつ満員。)

トキへのシンパシー持つ17歳の少年がトキの革命もくろみ、佐渡に向かうという原作(amazon)を、テキストの断片に構成した、のかもしれないけど、アタシは未読なのでわかりません。文庫本を買って、読み始めたら、あれれ、そのままの流れのテキスト。

声、歩くこと、に演出のポイントはあるようで、スタイリッシュに見えるし、なんか新しい感じはします。

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さて。

五反田てま会社の人と呑み。 2週あけての、モトヤのannがどうなることやら、帰っても起きてられるかなあ。つうか寝過ごさないかなあ。

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2005.06.10

20年とか25年とか。

中学校に入学したのが25年前、高校生の頃が20年前。先週の自分を振り返る研修といい、高校の友人の結婚式といい、今日のEPOといい、そんな時代をふりかえりまくりな最近。後ろ向きかなぁ。どうなんだろ。

木金は、もし早く帰れたらEPO観たいので、芝居は週末。すでにいい評判も聞こえてきているのが何本もあって迷うのですが。テクストエクセプトフィーニックスプラスステップス(TEP+steps)@アゴラ劇場は、コミカル強め演出が面白いという噂、文庫本風のチラシがかっこいい。つよしとひでき@麻雀倶楽部Zooは、なんとトリのマークの山中さんの本を迎えての新作を麻雀荘で2週末続けて。ジャブジャブサーキット@スズナリは、通っちゃうぐらいの芝居好きが何人も居る実力派20年目。emmy plus 国民デパリ@グラッセリア劇場、なんだけどハチ公前待ち合わせって大丈夫なのかというか、当日券で行けないのか、これもしかしたら。乞局@王子小劇場は、微妙に嫌な感じにはまりこむ感覚で、喪服割引は今回も使わないな、きっと。戦場のピクニック・コンダクタ@本多も評判いいよなぁ。Team 申@三鷹芸術文化センターは佐々木蔵之介さんの芝居のユニット。きのこ牛乳@サンモールスタジオは、今回旗揚げで気になる、きになる。

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2005.06.09

【ライブ】EPOデビュー25周年記念ライブ2days(HOP)

2005.6.9 19:30

思えば中学生の頃から聴いてるんだよなあ。音楽ろくに聴かないあたしにしちゃ原点のような彼女。最近のホームグランドのSTB139にての一日目。昔はよくツアーをしていた、センチメンタル・シティ・ロマンスの面々と共に。明日はまた別のメンバと。

「うふふ、」や「12月のエイプリルフール」「土曜の夜はパラダイス」などいわゆるポップスのラインナップはほぼ無条件に楽しいのです。ほとんどの曲をくちずさめるつうのは、アタシには滅多にない体験だしね。 この20年を振り返ることが凄く多い数週間、その流れにぴったり、なのです。

ここまでを振り返りながら、次の25年の方が自分にとっては楽しみ、変わっていく自分を受け入れてくれるSTBという場所に感謝をささげつつ、なライブでした。最後の「う・ふ・ふ・ふ」は、当初の予定にはなかったようで、2Fで見てると、ミキサー・照明席がちょっとあわてた感じで、もちろんプロですから大丈夫。

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2005.06.05

【芝居】「オトナのオマケ」冗談会議

2005.6.5 18:00

あたしは初見の劇団。公演をライブと銘打ち、前説つき。公演は終了。

ほぼ二人のシーンをごく細かく点描して積みかさねていきます。居なくなった恋人を探す話、ちょっと変わった仕事のパートナーの話、女の子に恋したカメラマンの話が浮かびあがってくるのです。

意図的だとは思いますが、序盤は背景もわからず、物語として完結していないまま点描が続きます。そのため観てる側は芝居の進む道筋がわからず、しんどいと感じます。 終盤はお膳立てした状況を使って役者の瞬発力で一気に見せる感じ。

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【芝居】「野悶氾」黒色綺譚カナリア派

2005.6.5 14:00

カナリア派、という可愛らしい名前とは裏腹なアングラテイストの劇団の新作。劇団webによれば、「サイケ耽美アングラ新派劇団」なのだそう。5日夜までザムザ阿佐谷。

女が居なくなって6年も経つのに、その影に囚われる人々。血の繋がらない娘が憧れる兄もまた。

アングラテイスト満載なのに女の情念側からってのは毛色が違う気もします。骨子はシンプルなのに思わせぶりだったりして少々わかりにくく感じてしまうのです。

ザムザに螺旋状の段差舞台、照明と相まって美しいのです。舞台に変化がつき、観てる側は面白いのですが、怪我しないか心配だったりも。

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2005.06.04

【映画】「交渉人 真下正義」

テレビシリーズの評判は聞いていながらも、ほとんど観てないのです。テレビあんまりみないし。(「古畑任三郎」もそうだった)映画版の最初を、テレビで観てそこから面白いと思い始めてるあたしです。MOVIE2は、都市の危機と、「仕事すること」ってことにかかわるバランスがすごくて、あたしゃ好きです。

で、その世界観を借りた「スピンアウトムービー」の「真下正義」世界観は借りつつも、人物がちょこちょこ出てくるだけで、基本的には独立した話。

ライトな電車オタクなあたしとしては、序盤からうれしい。鉄ちゃんってのはいくつも分派があるわけですが、都市部の路線図ってのに、ぐっと来るあたしとしては、もう、最初からしてわくわくですよ。縦横に走る地下鉄、そこを暴走する特殊試験車両、クモ。基本的には東京の地下鉄の都市伝説的不思議を物語に取り込んだ、枠組みのおもしろさ。MOVIE2におけるお台場を見る目と同じようなおもしろさなのです。

通勤電車車内のパニックという怖さは映画のせいではないけど、事故のあとではおだやかでは居られない。それは序盤だけしか出てこないので、まあ大丈夫。運行をあくまでも安全に行おうとする、映画の中の彼らと、大きく違わないはず、なんだけど、ほんとうは。

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2005.06.03

研修を受けた。

バブル最後の年に入社したアタシです。その年代を中心とした、「キャリアの再認識」のための研修。ともかくこの年代、多いので、自分の立ち位置を見直してみようって趣旨の研修だけど、まあ、無理して会社に残ってほしくない、という裏もあるのでしょう。なんせ社内人口ピラミッドでみると突出して多いもの。あたしたち。

ポストイットやらカードやらを使う、よくある人材開発プログラムなのでしょうが、あたしはほとんど経験がないので、二日間みっちりこれをやると、普段使わない頭を使ってたらしくて、ほんとにどっぷりと疲れます。さらに、なんか息苦しい不思議な感情が、あたしを支配しています。芝居を観てだいぶ気持ちは落ち着いてきましたが、ちょっと寝づらい感じ。

週末は友達の結婚式で土曜日コマなし。ほんとに結婚の多いあたしのまわり。うーむ;;;

冗談会議@劇小は初見、客演の女優さんを観たくて。黒色綺譚カナリア派@ザムザ阿佐ヶ谷はどろどろアングラっぽいチラシ。ポかリン記憶舎@東京デザインセンター、ブラジル@OFF OFF、リトルスクエア@上智小劇場もほんとに気になるのです。

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2005.06.02

【芝居】「銀河鉄道の夜」山の手事情社

2005.6.2 19:30

日本での今年の本公演はこれ一本という山の手事情社の新作。ゆったりとしかし力強い役者の動きが特徴の「四畳半」的スタイルをベースにわりと原作に忠実な90分。5日まで東京芸術劇場小ホール1。4日昼終演後にポストトーク。

どちらかというとベテラン勢よりは、内藤千恵子・山本芳郎・大久保美智子の中堅を主体にした配役。特に内藤・大久保の二人三役という演出は面白いのです。カムパネルラが誰に近づいているかが印象づけられるのです。大久保美智子さんの声の変わり方、印象的。

山の手がやると、再構成されるような勝手な印象があるのですが、本作はわりと原作に忠実。頭こそ、笑いもまま入りますが、あとは卑怯な(^^;)役もなく、ストレートに話しが運ぶ感じがします。

ルパムの綺麗さ、カラダをストイックに、揃って鍛えているということが、ここに効いてくるのです。

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