【芝居】「笑うタンパク質」青年団若手公演
2005.4.30 19:30
団祭り後最初の青年団レーベルの芝居。井上こころさんの作演による、呟きのような芝居。5日まで、小竹向原のアトリエ春風舎。1h45。
女の部屋。同級生らしい人々、女と同居するもう一人の女。自分のこと、生きていくこと、老いていくことに想い巡らせ、行きつ戻りつする時間軸。
一緒に見た友人は、作家の箴言集(しんげんしゅう)なのだといいます(つか、あたし、この言葉知らなかった。知らないことっていっぱいあるなぁ)。確かに、あれこれの呟きという気もします。
割り算が出来るひと、つまりものごとを分けて整理して考える人を尊敬する。重力に逆らいきれない肉体。資本主義に沿う思春期、溶けてしまいたい混ざってしまいたい。男と女に分かれる前の少年。子房に包まれる。筋肉に包まれる。とがっている、丸い。そしてあたしの職業は( )。
個々の断片の繋がりは希薄です。言葉や見方が一瞬一瞬に興味深いところがあります。が、全体を一つの流れで見ようとすると、どこから手をつけていいかわからずに、途方に暮れてしまうのです。
穴に向かって叫ぶシーンは印象的。台詞というよりは、あの穴を見つけたこと、その音の深さに驚くのです。考えてみればマンションの地下、当たり前にあるはずなのですが。
青年団若手自主企画 Vol.21「笑うタンパク質」
2005.4.29 - 5.5 スタジオ春風舎
作・演出 井上こころ
出演 渡辺香奈 福士史麻 小林洋平 田原礼子 井上三奈子 榊原順一(客演)
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