【芝居】「いとこ同志」まつもと芸術館
2005.5.22 14:00
社会派とくくられることの多い坂手洋二さんの作演、まつもと市民芸術館の企画作。社会のあれこれを微妙につつきながらも、これは手のこんだラブストーリー。GWの松本から水戸、トラムでの公演は終了。
ミステリー小説「いとこ同志」で名をあげた作家。実は何十年にも渡って夜行列車のなかで時折落ち合う男。小説のベースはその出来事なのだ。
現実を少し置き換えて物語とする作家の頭の中を覗き見る感覚。足に埋め込まれた謎の発信機と痛風とか。 万博に始まり、時代の止まった夜行、薬品の調合の話など社会派の側面、あるいは夜の寝静まった客席から意識する死。作家の自由な飛翔。
あるいは、いとこ婚にまつわる偏見も含めたリスクを描きながらもその想いの純粋さ。深い恋心を「予知能力」と描く、作者のロマンチックさを感じるのです。
まつもと市民芸術館 企画製作「いとこ同志」
2005.4.29 - 5.3 まつもと市民芸術館
2005.5.7 - 5.8 水戸芸術館 ACM劇場
2005.5.13 - 5.22 シアタートラム
作・演出 坂手洋二
出演 渡辺美佐子 串田和美 宮本裕子 佐藤アツヒロ
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