【芝居】「猫と庄造と二人の女」月影十番勝負
2005.4.9 18:00
高田聖子さんをフィーチャーした、少人数の芝居。中島かずきさんと始めたのですが、途中から多彩な作家を招いています。十番勝負の九番。17日まで青山円形劇場。
離婚した女、夫を寝取った後妻にメールして、夫が溺愛してた猫を、もらい受けようとする。ずいぶんすったもんだした挙げ句、家にやってきた猫と苦労しながらも仲良くなる。最初の思い通り、猫を求めて夫はやってくるが、彼の目には女は映っていない。 谷崎潤一郎の原作をもとにした芝居なのです。
しなやかでヒトのことなどお構いなしな猫。溺愛する夫。自分と猫とどっちが大切なのと思う女、ふたり。というストーリーラインはわかるものの、静かに流れる物語は、ちょっと厳しい。女が猫をほしがる理由は、結局は男のことだし台詞にもあるんだけど、説得力に欠ける感じがするのはどうしてなのだろうと思うのです。
終盤、未来に向かうような前向きさ。それまでの後ろ向きの芝居の中では最後にあんしんさせてもらうような感じがします。
アール・ユー・ピー 月影十番勝負「猫と庄造と二人の女」
2005.4.7 - 4.17 青山円形劇場
原作 谷崎潤一郎 脚本 内田春菊 演出 木野花
出演 高田聖子 土屋久美子 中谷さとみ 利重剛
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「三ノ輪の三姉妹」かるがも団地(2024.10.10)
- 【芝居】「ハッピーターン」劇団チリ(2024.09.29)
- 【芝居】「昼だけど前夜祭」劇団チリ(2024.09.16)
- 【芝居】「朝日のような夕日をつれて 2024」サードステージ(2024.09.08)
- 【芝居】「雑種 小夜の月」あやめ十八番(2024.09.01)
コメント