【芝居】「TRUTH」キャラメルボックス
2005.3.6 14:00
20周年を迎えるキャラメルボックスの最初は、人気投票一位、久々の上川隆也さんで熾烈なチケット争奪になっている時代劇「TRUTH」。巷でいわれているほど、役者のバランスが悪いわけでもなく、裏切りと想いとチャンバラで中身の濃い一本になっています。27日までサンシャイン劇場、そのあと大阪、神戸。大楽にはクローズドサーキットも札幌、東京、名古屋、福岡で。
とはいえ、あたし自身はキャラメルボックスの男芝居つまり幕末ものにあまり思い入れがないのです。すべてがごっちゃ(←芝居観すぎです)、武士と奥方と恋する娘、交錯する想い、なんて片付けるのはとても失礼な話ですが。それでも観れば楽しめるし、どこかでは泣くし。
巷で言われるのは、劇団外での経験があまりに豊富な上川さんと劇団員たちの力量の差なのだといいます。すくなくともあたしはそう感じなかったし、バランスがいいと思った日曜昼なのです。基本的には二人の侍ともう一人の仲間の話。三番手としての位置をきちんと抑えているのはたいしたものだとおもいます。
芝居序盤で、川原和久さん(ショーマ)と上川さんが対峙するシーン。新旧竜馬の対決というのは、ちょっと昔から見ているものにとっての、感慨。(つっても、あたしゃ初演みてませんが)
あたしにとってのこの芝居の一番の盛り上がりは、美緒が手紙を携え、返事を貰いに行こうとするシーンなのです。その想いに泣いてしまうのは初演と同じ。ええ、もちろん普通の感想ではないことは承知の上で。
20周年を迎えて成人、前説もかなり抑えた感じで逆に新鮮。観客をきちんと大人として扱うのは大切なことなのですが、今回の客席がこれでごたつくようならば、また新たな方策を考えなければいけないと思うのです。その意味で大切な幕開けなのだと思います。
演劇集団キャラメルボックス「TRUTH」
2005.2.17 - 3.27 池袋 サンシャイン劇場
2005.3.31 - 4.3 大阪 メルパルクホールOSAKA
2005.4.7 - 4.10 神戸 新神戸オリエンタル劇場
2005.4.10 クローズドサーキット: 札幌 札幌ファクトリーホール 東京 よみうりホール 名古屋 テレピアホール 福岡 イムズホール
作・演出 成井豊+真柴あずき
出演 岡田達也 上川隆也 大内厚雄 小川江利子 細見大輔 岡田さつき 篠田剛 岡内美喜子 畑中智行 筒井俊作 川原和久(劇団ショーマ)
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コメント
がんばって前日予約や当日券で見に行く価値あり?
投稿: くろせ | 2005.03.07 08:19
コメントありがとございます。
どうですかねぇ。質は高いと思いますが、初演に比べて大きく変わらない気もするし、やけに混んでるし。むしろ夏ツアー以降の作品(まずはハーフタイムシアター2本立て)で見届けるというのが、劇場通いの客としては正しい気がします。
投稿: かわひ_ | 2005.03.07 11:56
願っていたらチケットがふってきました。月末に見に行きます。
投稿: くろせ | 2005.03.09 07:04