【芝居】「あのひとだけには」SPIRAL MOON
2005.3.26 14:00
第10回目の公演を迎えるスパイラルムーンの新作は2002年上演作を再演。一部ダブルキャスト、一部日替わりの若い役者で。とことん静かな死者とそれに向き合う人々の話。4月3日まで>「劇」小劇場。(新作だと思ってましたが、誤りをご指摘いただきました。感謝)
若くして死んだ者の心残りを埋めるため、現世と橋渡しするための面接。語られるそれぞれの想い、恨み。が、淡々と流れる時間。
テンションでは乗り切れない実に静かな芝居。物語の起伏も薄く、その空気を描くことと、若者のバイタルの落差を見せることに演出の方針があるように感じます。若い役者にとっちゃハードルはひどく高いんじゃないかと思うのです。 初日ゆえに堅いのだと思いますが、もっと若い死者たちの想いの溢れる瞬間が観たいのです。溢れる、爆発するなど。そこまでは到達していない印象があります。
終盤の鳥籠、とくに背中の演出は美しく、洒落た演出なのですが、少なくともあたしが観た回では、動作が小さくもったいない。
スパイラルムーン「あのひとだけには」
2005.3.26 - 4.3 下北沢 「劇」小劇場
作 門肇 演出 秋葉正子
出演 (星組(最上桂子 日野原大輔 門間まどか 三品洋二郎 豊田真弓(SOAP) 丸山哲司 秋葉正子
(月組 - 齋木亨子 小野坂貴之 新井菜穂(空中バレエ) 福原雄一 豊田真弓(SOAP) 丸山哲司 秋葉正子)
(日替わり - 阿部満世 北村美紀(ego-salo) 小野明子 あべあゆみ(千流螺旋組) 堀真幸(こちらKGB) 寺門忍 佐々木覚(P.E.C.T.) 和田和馬(P.E.C.T.)
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