【芝居】「Red Room Radio」飛ぶ劇場
2005.3.12 15:00
福岡の人気劇団新作、島の海賊放送局で喋る女のことばに端を発する、終末感溢れる一本。13日まで池袋東京芸術劇場小ホール2。
笑いはあるものの幸せな感じもありません。それでも、生きて行くことにどうしても生きていくに避けられない、肉を食べること、肉の欲。ラジオのパーソナリティ、中島みゆきな感じの喋り、そんな年代な選曲。肉を食べたいと思うゆえに、怨みに思うゆえに依存するかのように耳を傾ける人々、やがて集まってきて。
前半の並行する物語のあまりにとっちらかり具合、あれもこれも世紀末なインモラル。どうなることかと不安に思い、あたしはそのインモラルで自分のテンションを維持してるわけですが(^_^;)。やがてのっぴきならない終末なのだと明かされ、ものがたりは収束していきます。
彼らに限りませんが、芸劇小ホール2という劇場はどんな芝居を入れても、空間がスカスカになるという不思議な劇場。いろんな理由があってここでやるざるを得ないのだと思いますが、実はほんとに難しい。さらに上手端の見切れも端の席では厳しいとも思います。が、この救いの無い物語、どこかに気持ちがフックされるのです。
飛ぶ劇場「Red Room Radio」
2004.9.4 - 9.5 福岡 西鉄ホール
2004.9.17 - 9.20 北九州 北九州芸術劇場
2004.10.2 宮崎 小林市文化会館
2005.3.11 - 3.13 池袋 東京芸術劇場 小ホール2
作・演出 泊篤志
出演 寺田剛史 内田ゆみ 橋本茜 有門正太郎 鵜飼秋子 北村功治 藤原達郎 権藤昌弘 内山ナオミ 門司智美 葉山太司 藤尾加代子 木村健二 加賀田浩二 桑島寿彦
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コメント
見たかったんです。そしてこないだ私も友達が作演なのでトリコAプロデュースを見ましたが、芸劇難しい。
ぶっちゃけあんまし好きじゃありません。
芝居は面白かったけど。すかすかしないとこで見たかった。
投稿: 三谷 | 2005.03.13 23:42
あっリュカではどうも
投稿: きいちゃん | 2005.03.14 10:55
三谷さん、コメントありがとございます。
あの規模の劇場ってのは結構あるのだけど、東京芸術劇場っていう劇場のありかたから、わりと若いカンパニーの公演が多いために実力との差ができてしまうのかなぁと思います。
前方の3列ぐらいつぶして、そこを舞台に使えるとまだいいかなぁとか、小ホール1のように、座席をとっぱらえるとまた違うかなぁと思ったりします。
きいちゃん、
ひ、一言っすか(^^;;) いえ、もちろんかまわないですはい。
んじゃ、あたしも私用コメント。
あたしのわからなかった開演時間、メールで聞いたらわざわざ調べてくれてさんくすでした。おかげで見られました。「こってり」の芝居。
投稿: かわひ_ | 2005.03.14 17:21