【芝居】「穢レ知ラズ」空間ゼリー
2005.3.3 19:00(Bキャスト)
「けがれしらず」と読むのです。携帯の辞書では変換できない漢字。
日芸の大学3年、坪田文さんの作による劇団の4本目は鶴の伝説に着想して授業で書いたという30分の戯曲を膨らませて。1h40ぐらい。6日まで江古田ストアハウス。
田舎の工場。隣は家族の住む母屋。高校生、近所の人。父親の葬式にも帰って来なかったのに6年ぶりに東京から帰ってきた姉、忘れられない弟、恋人。
日本のどこにでもある伝説をなぞるかのようなシンプルな話は書かれた経緯を聞けば納得。ストアハウスはこんなに広かったのかと感じる広間、畳。確かにおばあちゃんちに行った広さ。
この空間を静かな会話だけ、若い役者だけで埋めるのは実はものすごく難しことだと思うのです。埋め切れているかというと、ちょっと厳しいのも事実。演出はそれを確信犯でやっているのかしらん。高校生の双子、天真爛漫な桜子を演じる徳田奈緒さんはキャッチー。実は舞台の上できちんとポジションを構築しているのは詰め襟の彼(高橋征也)か。
3日は雛祭り、女性客に配る ひなあられが少しうらやましい。満員。ダブルキャストの情報が当日劇場に行ってわかるのは厳しい。どっかに書いてるのかしらん。
空間ゼリー「穢レ知ラズ」
2005.3.2 - 3.6 江古田 ストアハウス
作 坪田文 演出 深寅芥
出演 石井舞(A) 桜井ふみ(A) 徳田奈緒 松本都 長岡朋(B) 斎藤夏子(B) 佐藤慶子 下山夏子 竹内春紗 小美濃 多田秀雄(STONEψWINGS) 高橋征也(劇団芋屋) 工藤幾未
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