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2005.03.28

【芝居】「そういえば忘れてた」projectサマカトポロジー

2005.3.27 18:00

ナンセンスな笑いと繊細な言葉が同居する不思議な手触りの芝居なのです。公演は終了。(新宿タイニイアリス)

病院の入院患者たち。企画されたお楽しみ会の準備をしたり、忘れ去られていたり。それぞれの家族たち、恋したり結婚に突っ走ったり。結婚ってものに対する想いがぽろりと出てくる二人の場面とか、やけに静かで繊細な場面があるかと思うと、離婚率100%の女が次の婚約者に熱を上げてるのに、向こうの家に行ったら両親と名乗って出てきたのは祖父母だった(ばれるちうねん)なんてベタな笑いのネタがあったりして、さまざまな断片を重ねる感じ。最近ありそで意外に少ないタイプ。

あたしの感じた、笑いと繊細は、劇団ホームページタイニイアリスのインタビューによれば「ベタ寄りの不条理」と「とっても未練がましい台詞」なのだそう。東京後藤ひろひと劇団がもとになってるのだとか。

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2005.03.27

【芝居】「フィラメント」上智大学卒業ユニット[シリカゲル]

2005.3.27 14:00

上智大学の演劇サークル、かんらん舎リトルスクエアの卒業生を核にした公演ユニット[シリカゲル]。山本文緒さんの原作をもとに等身大の彼らが、この瞬間に輝かせる瞬間の短編5本。28日まで昼のみ上智小劇場。

置き引きを生業とする女の独り語り「ブラックティー」、いじめられてる姉を救いたい一心の弟の「誘拐犯」、レンタルビデオ返し忘れから浮かびあがる「ニワトリ」、誰もが羨む玉の輿披露宴に見かけた顔「寿」、同棲始めたばかりの慣れない二人のちょっとした罪「百年の恋」。

軽快で力のある原作を恐らくほぼそのまま、だと思っていたのですが、原作と比べてみると微妙な差があるものもあります。(原作文庫本「ブラックティー」を買ってしまいました...) が、卒業するというこの瞬間を、「百年の恋」の最後の部分の抜き出して「純粋でもなく、賢くもなく、善良でもない」という視点で全体を構成し直しています。この輝きをみせるのは、彼らのこの瞬間しかできないわけで、まぶしい。そか、フィラメント(電球の光るところ)か。

原作との印象の違いが大きいのは「百年の恋」。男の視点で終始描かれている原作に比べて、(舞台では上演できないだろうシーンは削ったにせよ)最後に女の側の母性を印象づけるようなシーンが追加されています。これはこれであたしは好きです。「ブラック・ティー」も最後の警官を登場させないなど、原作のポイントを押さえながらも、実にシンプルに再構成していて、確かな力を感じます。

彼らが芝居を何らかの形で続けるのか、これが最後かはわからないのですが、ここに立ち会えて良かったと思うのです。

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【芝居】「海辺のお話」自転車キンクリートSTORE

2005.3.26 19:00

自転車キンクリートストアの最新作。海岸で会話する夫婦のところに現れた、若く奇妙なもう一人の夫婦のかみ合わないようなかみ合うような話。27日昼まで、六本木俳優座劇場。

エドワード・オールビーって劇作家は、あたしにとっては少々難物なのです。「動物園物語」や「幸せの背比べ」のように繰り返し上演されていれば、言葉も解釈も世間に溢れているのかもしれませんが、あまり多く上演 されているものではない本作で、しかもじてキンの今までの作品から見るとやはり観客が期待するモノとは少々 ずれていて、とまどう客席なのです。(ずれてること自体は、悪いことじゃないのですが)

台詞の中身も言葉そのものも少々観念的なものが多く、話し言葉として耳で聞いて一度で理解するのは、あたしにとっては難しいのです。一緒に観た友人が言うように、落ち着いて文字で読みたいなと思いますが、それでも慣れない故に少々手こずりそうな気がします。(早川書房、全集(3)。原文はさらにきついだろうなぁ(^^;;) Seascape)

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2005.03.26

【芝居】「あのひとだけには」SPIRAL MOON

2005.3.26 14:00

第10回目の公演を迎えるスパイラルムーンの新作は2002年上演作を再演。一部ダブルキャスト、一部日替わりの若い役者で。とことん静かな死者とそれに向き合う人々の話。4月3日まで>「劇」小劇場。(新作だと思ってましたが、誤りをご指摘いただきました。感謝)

若くして死んだ者の心残りを埋めるため、現世と橋渡しするための面接。語られるそれぞれの想い、恨み。が、淡々と流れる時間。

テンションでは乗り切れない実に静かな芝居。物語の起伏も薄く、その空気を描くことと、若者のバイタルの落差を見せることに演出の方針があるように感じます。若い役者にとっちゃハードルはひどく高いんじゃないかと思うのです。 初日ゆえに堅いのだと思いますが、もっと若い死者たちの想いの溢れる瞬間が観たいのです。溢れる、爆発するなど。そこまでは到達していない印象があります。

終盤の鳥籠、とくに背中の演出は美しく、洒落た演出なのですが、少なくともあたしが観た回では、動作が小さくもったいない。

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【芝居】「お願い」ラックシステム

2005.3.3.25 19:00

わかぎゑふさんの芝居、関西のラックシステムが10周年の今年。大阪では去年6月から「お祝い」「お正月」の再演のシリーズ。東京では「お見合い」再演から十ヶ月を経ての新作は「お願い」。吉原にあるのに大阪の客しか入れない、女たちも大阪、という置屋「いてて屋」(居てて。居てね)を舞台にした話。上質な手触り、あたしは大好きです。31日までスズナリ。前売りも好調のようですが、日曜夜に追加公演(18:00)がありますので、これからならここを狙うべし。1h50。

ダンスホールのような、すこしハイカラな店構え。客たち、女たち、若者、子供、男盛り。浮き世を忘れる世界に浸るために腐心するのは店ばかりではなく、客も望んで腐心する、お互いの了解で成り立つ世界。事情もあり、過去もあるのだけれど、それを持ち込まないのがルールな大人の世界。

いくつかの事件は起きますが、それは書かずにおいたほうがいいかもしれません。最初に笑い、そして最後にはどんな細かいことでも、泣き続けるあたしなのです。戻ってこなければいけないという想い、その場所に対する気持ち、気遣う人々、もう、がーがー泣きます、あたしゃ。

途中で落としどころが見える感じはします。そこに行くと分かっていて、でもその通りになっていくことでまた泣いて。関西ネイティブではないあたしですが、言葉の音、リズム、イントネーションのすべてが気持ちいいのです。

関西小劇場で人気と実力を兼ね備えた役者のラインナップ。作家のホンに対する信頼感かと思わせる確かな完成度。役者、関秀人、野田晋市、桂吉弥が目を引きます。女優たちは艶やかで本当に楽しい。大森美紀子さんの珍しい客演、ほんとに綺麗で見とれて。宮村陽子さん、藤谷みきさんのきれいさ。千田訓子さんはこのまえ観たときはものすごく格好いい役だったと思うのだけど一転。藤谷みきさんの肩にどきどきして。女衆を演じる谷川美佳さんはほどよい緩急。中道裕子さんのきっぷのよさも気持ちいい。

恒例のおみやげ、やはりあたしには使えないモノ。嫌ではないけど、やはりさすがに持って帰るのは躊躇する。もうひとつ、ロビーでDVDの予約を受け付けてるのですが、劇場で払っても「受け取り」がないのは少し不安。どきどき。届くかなぁ。DVD。払った証拠ないけど。

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2005.03.25

終わらなかったorz

とかなんとか。歯医者のために、結構な時間会社を抜けるのはたまにはいいけど、ちょっとこれだけ長引くと後ろめたい。今回で終わりかと思ってたのだけど、ちょっと頭と耳の後ろに痛みというか違和感。もちょっと様子見。でも結局消毒するとか軟膏塗るとかしか手がないのね。致命的に手術が必要ということになるまでは。

ぴあ、の星占いによれば「ここで手を抜くと大変なことになる」という木曜日からの1週間。うーむ。

ラックシステム@スズナリが金曜夜。大森美紀子さんの客演てのが楽しみ。、自転車キンクリートストア@俳優座が土曜夜、えんぺのレビューはちょっと厳しい意見多いようですが。体力要るかなぁ。

これだけであと3コマしかないんですがー。気になるところ列挙。スパイラルムーン@劇小は良質な物語を期待。サマカトポロジー@タイニイアリス、東京後藤ひろひと劇団シリアスケース出自とは知りませんでした。ボタタナエラー@ウエストエンド、微妙な笑いと好きな役者たち。池袋の某公演でクールビューティーだった上歩さんの劇団Jokers+@西荻WENZ。上智大学の卒業公演[シリカゲル]、評判のいいイキウメ、雰囲気のいいビオロンでの東京デスロック、ずいぶん伺ってないProjectジョカ。今週もあれこれ目白押し。

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2005.03.22

(見つかりました) チケット、あとひとつ。

ありがとございました。なんとか見ていただく方、きてくださいました。ああ、よかった。

気がついたら今週末の土曜日でした。自転車キンクリートSTOREご一緒いただける方はいらっしゃいませんでしょうか。ちなみに劇団予約なので、チケット受け取るまで席がわからないんですが(T T)

隣はあたしです。チケット引き取ってもいい、という神様のような方、連絡くださいませ。右側のバーからメールいただくか、すでにあたしをご存じの方はほかのメッセージ手段でも。

  • (決まりました) 3/12(土) 19:00 サードステージ「お父さんの恋」@PARCO劇場 ←半額でいかがでしょうか 
  • (決まりました) 3/25(金) 19:00 ラックシステム「お願い」@スズナリ
  • (決まりました) 3/26(土) 19:00 自転車キンクリートSTORE@俳優座

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【芝居】「気ままにミッドナイトタイフーン」ナイロビ+三鷹芸術文化センタープロデュース

2005.5.21 19:00

村上大樹さんをフィーチャーした三鷹芸文のプロデュース公演、Vol.2はパワフルな小劇場役者たち6人による、実はコント。キャラクタ勝負って感じはありますが、なんせ半端なくパワフルなので、ついつい笑ってしまうって感じで。

ある学園でなくなってしまった「何か」を探す人々、ある家族の想像の肖像、働きづめで手に入れたモノが引き起こす愛憎劇、池谷のぶえが仕切る合コンの話などなど、個々の話にはほとんど繋がりがなく、チラシにあるように「ほんとにどうでもいいような」話なのです。

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2005.03.21

芝居の合間。

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【芝居】「早春ヤングメン」ナイロビ+三鷹芸文P

2005.3.21 14:00

拙者ムニエルの村上大樹さんをフィーチャーした三鷹芸文ホールのプロデュース。vol.1となる今作は演ぶゼミの卒業公演向けに書かれた高校演劇部を舞台にしたホンを小劇場の実力キャストを配して。vol.2と交互上演で27日まで三鷹市芸術文化センター星のホール。2h30。

高校の弱小演劇部やる気にムラのある彼らで秋の公演もすでに危うい。部室に押し入り占拠する不良たちが。 コアとなる物語上の主役たちよりもむしろ傍系となる脇に個性的な役者を配し、賑やかで気軽に楽しめる一本。ほとんどコスプレ状態だったり、普段見かけないような役柄が楽しいのです。

物語は、演ぶゼミ卒業公演という源を考えれば納得、若い役者たちの(何通りかある)出世スゴロク的な匂い。卒業公演の枠を離れた時に、物語の青臭さが意味を失ってしまう感はあります。まあ、そんなこととは関係なく楽しむのが吉かな、と思います。

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【芝居】「F.+2」弘前劇場+ROGO

2005.3.20 19:00

「家には高い木があった」のころ、静かな芝居の裏で作られていた、暑く熱い男ふたりのものがたり。8年ぶりの再演なのだそう。あたしはたぶん初見。21日まで新宿パンプルムス。

ジャズなのかブルースなのかわからない低音な音楽、バイク、磨く男。やがてもう一人。けんか腰のようなふたり、でも離れられない。縁を切りたいと思ってるのに、ホンを書いてほしいと思っている後輩、先輩は威勢を張ってるけど、ほんとにくすぶってて。

あたしは経験してるわけではない、太陽が上から照りつけるような、海に近いガソリンスタンドで会話する男たち。凶悪だが、目が離せない緊張感があります。

東京はダブルキャスト。が、佐藤誠さんが降板、全ステージ鈴木真さんで。全員弘前のキャストで見たかったなぁ。福士さんのサーファーとか。

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2005.03.20

【芝居】「ポスト労苦の終わり」チェルフィッチュ

2005.3.20 14:00

全く新しいスタイル、行きつ戻りつ繰り返される普通のはなしコトバを操るチェルフィッチュの新作。岸田國士戯曲賞受賞後初の公演は前作の改訂版。プロポーズされた女、ルームシェアするその先輩、別居してるその夫を描く、ラブストーリー、だとあたしは思う。このスタイルの中ではすっきり整理されていて見やすいのです。23日まで横浜STスポット。

プロポーズされて帰ってきた女、同居する先輩に話すと実は彼女も結婚してて別居中。夜を撤して話すうち、結婚が不安になって。

いきつもどりつ、時間軸もばらばら、会話も断片。しかしやがて、頭の中のフラッシュバックやリフレインのように感じてくるのです。 どこかか弱いような優しいような感覚は本作のような女性側からの語り口に合うんだろうなあと感じます。 チェルフィッチュの「半笑い」の語りが気になるあたしなのですが、最初の女二人のシーンにそれがないのが、アタシには好感なのです。そのことをのぞいても、本作はわりとシンプルな関係をしっかりと描いている感じで、解釈しやすく、彼らの代表的な一本になるのではないかと思います。

岸田戯曲賞取ったってことで、新たな観客も多いのでしょう。とまどいの声もちらほら。あたしもよくわかります。最初観たときはやっぱ面食らいましたもの。たしかに通常の会話の姿により近いってのはわかる。わかるけどそれを舞台に乗せることに何の価値があるかわからなかったのですね。だって、なんかひどく情報量が薄い会話なのだもの。それがふつうの会話だといわれればそうだけど、その情報の薄さに価値があるとは思えなかったもの。友人がすごいすごいというから、数本続けて観て、面白さがわかってきた気がするのです。情報量は薄いのだけど、それが積み重なっていくうちに、なんか別の情報を生み出しているって感じが、うっすらするのです。それでも、題材があたし向きな、「女性側からの語り口」を主体にしたモノでないと、まだちょっととまどいます。

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2005.03.19

【芝居】「青青青」ハッスルマニア

2005.3.19 19:30

初見の劇団。田舎の弱小社会人ラグビー部の、熱く暑苦しい一年を真っ直ぐに描く。21日まで新宿タイニイアリス。インタビュー記事あり。

正直な話、ラグビーはよくわからないのです。説明なしに使われる専門用語もほとんどわかりません。が、シンプルで熱い物語は役者の異様ともいえるテンションと緩急の巧さで客席の温度を着実にあげていくのです。巧いというのとはちょっと違う。なんだろ、これ。

ホロリとさせた一瞬のあと、無駄かと思うほど動く役者たちも楽しい。客席はスゴく若く、役者たちは舞芸系、見た目以上にしたたかです。夜終演後の酒も少したのし。1h45。

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【芝居】「御前会議」青年団

2005.3.19 15:00

青年団の中では割と異色な爆笑短編の流れをくむ新作。日本人の意思決定プロセスを漫画的に描くのだけど残るもやもや。80分、30日までこまばアゴラ劇場(「ヤルタ会談」と交互上演)。

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当日券

さて、そこまで決めてるくせに、一本も予約してない今週ですが。

某日観劇録さんのところで、当日券に10のお願い。ああ、いつか書こうと思っていたネタだ。

  1. 当日券を発売するかどうかをはっきりさせてほしい
  2. ちゃんと並ばせてほしい、横入りも見ていてほしい
  3. 整理券を配ってほしい
  4. 当日券窓口は独立させてほしい
  5. 「お知りあいはいませんか」はやめてほしい
  6. 席を選ばせてほしい
  7. 客席別の見切れを明らかにしてほしい
  8. 受付担当者は知合い客と談笑しないでほしい
  9. キャンセル待ち発売は開演15分前からにしてほしい
  10. 通路席や立見席の値段で一般席と同じ料金を取らないでほしい

もひとつ「当日券の料金が前売券より高いのはしょうがない」

というものです。列挙するってのは結構大切ですよね。こういう緻密さがないのがあたしの弱み。「をを、同士」って膝を打つものもありますし、「ここは違うなぁ」ってのもありますし、「実はこういう解決策が」ってのもあります。

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なんとか回復しつつ、連休に

いやぁ、こんなに体調がジェットコースターのように上下するとはおもわなんだ。歯を抜いた直後はどってことないのに翌日は熱の出ないまま気分だけ悪く、水曜日は絶好調、木曜日のせっかくの休みは家から一歩も出られないぐらい絶不調で37℃超え、今日は好調だけど頭頂部と首筋が微妙に痛くて、うーむ。明日のジム休もうかなぁ。そいえばmixiGraphがちょっと絶好調におもしろい。(わかる人だけ頷いてね)

熊本行き断念。行ったあれさんは元気かしらん。なぜか今年は半年後にまたある、劇作家大会。こちらは近いしなんせ愛知万博付きだ。熊本の九州新幹線も魅力的だけど、リニアモーターカーはもっと魅力的だっ(←乗り物好き)。時速100km/hってのは寂しいし、iPod持って乗っても大丈夫かな、どきどき。

というわけで3日間の予定をまじめに考える。ジム行かないなら、こんどこそ掃除(←つうかしろよ。>おれ)

土曜昼青年団、夜弘前劇場。日曜昼チェルフィッチュ、夜ハッスルマニア、月曜はちょっと空けておこうかと思うので未定ながら昼夜三鷹..かなぁ。

中断していた、メトロポリスプロジェクトが再開。うれしい。

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2005.03.17

大連休にはならず。

木金を休もうと思ってたのだけど無理で、金曜日は出勤しかも残業確定。

歯を抜いたあと、微妙に熱が出たり気分悪かったり、口がいまいち開かなかったり。今日の消毒の時に訊いたら、まあ、こんなもんでしょと。抗生物質飲んでるけど雑菌は入るし。喉の痛み、口が開かないってのが悪くなっていくようならばすぐに連絡ってことで。いまでも、いつもよりは口が開かない状態。食事がね、ほんとにゆっくりな小食になるのに、そんなにおなか減らないってのは新しい発見。実はそれぐらいの量で足りるんだよね。健康のためにはそっちの方がいい気もする。食べるものちょっと選ぶのがやだけど。

そういえばCATVのチューナがデジタル対応に入れ替え。BSはすでにデジタルで見てたけど、地上波デジタルの必要以上の明るさにびっくり。生放送はわりとハイビジョンになってるのだけど、スタジオ床の「ばみり」テープの汚いところとか、セットの安っぽさまで見えてしまうのにびっくり。しかしリモコンいろいろ7個あるのはどうしたものか。

様子見ながらの木曜休み。やばけりゃ病院、そうでなければ掃除でも。芝居も入れますか。

気になるもの列挙。弘前劇場@パンプルムス、チェルフィッチュ@STスポット、青年団団祭りの御前会議とヤルタ会談@アゴラ劇場、ナイロビ+三鷹芸文@三鷹市芸術文化センター、tea for two@キッドアイラック(←勘違いみたいでした。コメント参照)、ハッスルマニア@タイニイアリス、ダムダム弾団@王子小劇場、ユニークポイント@新生館も評判いいみたいだけど明日まで。イキウメ@サンモールスタジオ、Premier-Million-Carats@BRATSほかにもあるなぁ。さて。

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2005.03.15

親知らず、きれいさっぱり。

いろいろ

■長々かかってきたけど、親知らず抜き、最後の二本。これは虫歯でもないので急ぐ必要なはなかったのですが、前二本の医者の技にほれこんで、しかもレントゲン見るだけであきらかに後二本も難物でふつうには抜けそうにないので、一気にやってしまうことにしました。会社を早引けして病院に。はじめて見たらまたもや難物。骨は硬いわ、ほねに歯の根が食い込んでるわ、延々一時間。先生の手は痺れてました。丈夫に育ててくれたのは親に感謝だけど、ちと申し訳なく。あとは消毒、抜歯。火曜日は会社抜けられないとお願いしたら入る予約が水曜一時って..どないせいちうねん。でもほっておけないからねぇ。素直に従います。中抜けするか。会社。

■これでやっと、虫歯治療に入れる。今いってるところではできないので、年末に一回だけ行ったところ(ここも巧そうだ)か、近所に同級生が開業したところか。どっちにするか。後者は安心なのは間違いないのだけど、高校生のころのアイツに治療されるのはなぁ、と、汗。と思っていたらこんな記事がっ。でも、ふつうに通います。

■週末の芝居やはり詰まりまくりそうな予感。熊本の劇作家大会もあるのだけど、改めて予約探すと、この三連休期間は安いツアーも適用除外、割引もほとんどない状態で、これは無理かなぁと。会いたい人もいっぱいいそうなのだけど。いや、歯を抜くまでは、飛行機乗れるかどうかわからんかったのです上の歯の場合、というのは今まで何も手配してなかったいいわけ。

某所で取り上げられてた話題で、「食用インクを使ってデンプン紙に印刷」して食べさせるレストラン。それだけなら単に話題ねらいなのだけど、ふつうのインクが原色を混ぜ合わせてあらゆる色を表現するように、味のモトを組み合わせてあらゆる味を再現しようっていう心意気がちょっとすごい。いえ、もちろん本物の食事にはかなうはずもありません。写真やビデオとナマの違いというのとそれは一緒。これは「味を電送する」ってことなんですよね、これ。たとえばblogのボタン押すとデンプン用紙がプリンタから出てきて、それ丸めて食べると、似た味が。ニセモノであることは認識した上で、ちょっとおもしろいとあたしは思う。

■楽しみにしてた探偵ナイトスクープ、テレビ朝日でのネット終了。何考えとんねん。ぷんぷん。そういえば水曜どうでしょうもネット権持ってるのテレビ朝日じゃないか。...と思ったら、テレビ神奈川がやるのね>ナイトスクープ でかした。その勢いで、スジナシもぜひ。

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2005.03.14

【芝居】「真紅(sync)-trial mix」G.O.D.system神様プロデュース

2005.3.14 19:00

彼らの旗揚げとなった作品の再演だとか。あたしはこの劇団二回目。公演は終了。

ほぼ素の舞台、カッコイイ音楽、スピード感溢れる演出と役者。いくつかの物語を積みかさねて大きく描くシンプルなメッセージ。見た目の雰囲気が実に早稲田劇研的、というか第三舞台的だったりbird's eye view的だったりします。というか、劇団webによれば、そもそも bird's eye view(の前身劇団)とは同じ日大芸術学部で関係も深いのではないかと思われます。なるほど、スタイルのそこかしこに類似するところも。

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2005.03.13

【芝居】「泡沫〜うたかた」ピンポンダッシュ

2005.3.13 18:00

二回目公演。あたしは初見。人魚姫伝説とさまよう少女の霊を軸とした悲しさ。公演は終了。

パジャマ姿で現れた少女の前には人魚と名乗る二人。ここは海底なのだと。少女は死後、現世に残した想いを思い出すまで成仏できずさまよい最後のチャンスなのだといいます。

ものがたりのアウトラインは哀しいのです。その哀しさを抑えて演技するには役者は若くに過ぎるという気がします。時折うるさすぎると感じることもあります。

少女と死神二人のシーン、これが最後のチャンス、後はなく、「真の死」つまり最初からいなかったことになるのだとと明かされるシーンの静かさと緊張が終盤に欲しい、と酔っ払いの戯言←あたし

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【芝居】「そしてパーティがはじまる」こってり

2005.3.13 14:00

6組の二人芝居のようなシーンの繋ぎあわせ、人と時間と場所の見事なはめこみはやがて全体が大きなシーンの様相を見せます。13日夜まで中目黒ウッディシアター。

構成、とくに見せる情報のコントロールが見事。まるで深夜枠の洒落たテレビドラマのよう。逆にそれが芝居らしい荒削りなパワーに欠けるという感じがしないこともないのです。もっともそれは悪いところではなくて、安定した芝居なわけなのです。そこにひっかかってしまったのは寝不足で見たせいかもしません。

リストラ中年と女子高生、冴えない人妻と勘違い女怪盗、バイト先先輩と後輩、冷たい映画配給会社社長と秘書、ダブル不倫の人妻と男、お嬢様と若い執事。それぞれの夢や気持ちを順に描いていきます。二人芝居の積み重ねはやがて、お互いの登場人物たちの繋がり、前後する時間も整理されていき、大きな流れ。それぞれの場所で見る流れ星がロマンチック。

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【芝居】「お父さんの恋」サードステージ+パルコ

2005.3.12 19:00

ビューティフルサンデイなどで人気のタッグ、中谷まゆみ作、板垣恭一演出。前田吟、堺雅人などテレビでも人気の役者たちで。27日までパルコ劇場。その後福岡、山口、松本、新潟、大阪、名古屋、仙台。東京の当日券は電話予約のみ。約3h30, 休憩15分。

広い家、日が差し込むリビングにベッド、横たわる男、介護する女、やがて子供たち。父を囲むうち久しぶりの家族たちの現在や過去や想いがあぶり出されるのです。

比較的多い登場人物を丁寧に描くあまり長めの上演時間。あまりにファンタジーに過ぎるとも思います。family taleっていうサブタイトルはそのことを端的に表すいい言葉。

物語のそこら中に、はずされたピースを散りばめて、家族の姿や想いが徐々にパズルのようにはまっていきます。ピースとなるものの前半での提示の仕方があからさまだし、すくなくとも途中までは物語の解釈を観客の側にゆだねさせない強固さを感じます。

家族たちと、介護の女。二者の立場の対立はやがて、家族の姿を浮き彫りにしていきます。家族に対してヘルパーの立場を超えた主張や非難が強すぎると感じるところが何カ所かあります。話を先に進めるためにそうするざるを得ないのだろうと思いますが、中谷+板垣コンピにしては珍しいと思ってしまうのです。

終盤に向かって、家族のピースはぴったりはまって行くのですが、終盤ヘルパーのポジションの違和感があります。悪意の有無や、最後の退場のときに、彼女は何を感じていたのかがどうとでも解釈できるのが、ちょっと不安定な感じ。そこまでは強固だった物語の作りなのに、パズルのピースが最後に一個余ってしまったような、行き場のないもやもや。

それでも、水準にはもちろん達していて、楽しめる一本です。前田吟という、どちらかというと小劇場系ではない役者をそのままのキャラクタで生かすように、しかも余分な動きをさせないように物語を作ったのが勝因の一つではないかとも思います。

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【芝居】「Red Room Radio」飛ぶ劇場

2005.3.12 15:00

福岡の人気劇団新作、島の海賊放送局で喋る女のことばに端を発する、終末感溢れる一本。13日まで池袋東京芸術劇場小ホール2。

笑いはあるものの幸せな感じもありません。それでも、生きて行くことにどうしても生きていくに避けられない、肉を食べること、肉の欲。ラジオのパーソナリティ、中島みゆきな感じの喋り、そんな年代な選曲。肉を食べたいと思うゆえに、怨みに思うゆえに依存するかのように耳を傾ける人々、やがて集まってきて。

前半の並行する物語のあまりにとっちらかり具合、あれもこれも世紀末なインモラル。どうなることかと不安に思い、あたしはそのインモラルで自分のテンションを維持してるわけですが(^_^;)。やがてのっぴきならない終末なのだと明かされ、ものがたりは収束していきます。

彼らに限りませんが、芸劇小ホール2という劇場はどんな芝居を入れても、空間がスカスカになるという不思議な劇場。いろんな理由があってここでやるざるを得ないのだと思いますが、実はほんとに難しい。さらに上手端の見切れも端の席では厳しいとも思います。が、この救いの無い物語、どこかに気持ちがフックされるのです。

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2005.03.12

【芝居】「キャベツの類」五反田団

2005.3.11 20:00

チープなセット、子供な感じが売りだった五反団。去年の「いやむしろ忘れて草」で、ものすごい底力を見せたのです。今年最初の工場見学会のあとのアゴラ劇場の芝居は、荒唐無稽な話だと思っていると、やがてラブストーリーに最後で急速に収束するのです。13日まで。1h20ぐらいですか。

以下多少ねたばれ

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2005.03.10

【芝居】「ムーンリバー」鈴置洋孝プロデュース

2005.3.10 19:30

声優としても活躍する鈴置洋孝さんのプロデュース公演。これまでプラチナペーパーズの堤泰之さんの作演からKAKUTAの桑原裕子さんの作で。手堅い出来、13日まで新宿御苑サンモール。

アットホームだが客の少ないキャバレー。再婚話に浮かれるホステスのもとに戻って来たのは八年行方知れずの元夫。

劇団のメンバーより遥かに年かさな役者と物語。若い作家には少し背伸びを強いる環境。劇団の物語に比べると地に足がついてない感は多少。役者は知ってか知らずか、が抜群の存在感揃いで濃ゆいのです。

役者のキャラクタに合わせて自在に描く物語は丁寧で安心感があります。流れる川は時間、映る月はそこにとどまる気持ち。奇想天外ではなくても楽しいのです。

役者はさすがに年輪、声。若いボーイを演じる中野さんがみずみずしく、グランマを演じる麻生さんの凛とした、しゃっきりが気持ちよく、帰ってくる男を演じる鈴置さんはどこまでも濃く。作家は一番得意なキャラクタで空気を作ります。

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膝はだいじょぶか。

先週のジムでちょっと張り切りすぎたか。右膝ちょっと痛くて、階段降りるときに痛みが少し。様子観てだめなら考えないと。来週月曜は残りの親知らず抜歯。熊本行けるかなぁ、休めるとは思うのだけど、みたい芝居とかねあいができるかどうか。

今週もコマ足りないです。やっと買っていただけた「お父さんの恋」が土曜夜。当然全部観られないのですが、気になるところ列挙スペシャル。五反田団@アゴラはラブストーリーといってますがさて、評判なかなか良いようです。飛ぶ劇場@東京芸術劇場・小ホール2 久しぶりだなぁ。風琴工房@スズナリ、おしゃれなチラシ、客演陣も豪華、モノヅクリの話。鈴置洋孝P@サンモール、桑原裕子さんの作、生バンド、麻生美代子さんも観たいし。神様P@王子小劇場、おしゃれな感じで。ほかにもたくさん。エッヘ+ロリータ男爵、ナイロン若手、Lab. rad-or-g、ペピン結構設計。テアトルエコーの高いレベルもほんとは観たい。

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2005.03.07

【芝居】「TRUTH」キャラメルボックス

2005.3.6 14:00

20周年を迎えるキャラメルボックスの最初は、人気投票一位、久々の上川隆也さんで熾烈なチケット争奪になっている時代劇「TRUTH」。巷でいわれているほど、役者のバランスが悪いわけでもなく、裏切りと想いとチャンバラで中身の濃い一本になっています。27日までサンシャイン劇場、そのあと大阪、神戸。大楽にはクローズドサーキットも札幌、東京、名古屋、福岡で。

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2005.03.06

【芝居】「山の巨人たち」

2005.3.5 19:00

ク・ナウカのスズナリ連続シリーズの後半。ピランデルロという作家の戯曲を出発点に。宮城聰さんの役者としての出演も評判。6日まで下北沢スズナリ。

ええとですね。正直言って、何も書けないのです。これを観た人と、これを共有したいというつもりで、ちょっとおすすめ。きっと楽日は混むかなぁ。

楽日迎えたので、隠してたところ、追記。以下ねたばれ。再演とかあったらどうしよう...

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2005.03.05

【芝居】「くだけよぜベイベ」蜜

2005.3.5 15:00

東京タンバリンなどへの客演の多い怪優・植田裕一さんのユニット。初見。緩いナンセンスと微妙にオヤジっぽい女優遣いに味。6日まで中野あくとれ。

とても払えない額の金を1週間で用意するはめになった男女たち、相談するうち、強奪を企てるが、いっこうに計画は進まず。

話の軸はあるものの、実際のところどうでもいいのだと思います。どうしたいかもよくわかりません。男女とも役者のキャラ勝負という気もします。そんな中でも植田さんの怪演は光ります。ラストのシズルな感じ、女優色っぽさ全開、ありそでなかなかないシーン←大変だから。

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2005.03.04

灯台もと暗し

会社近くの五反田とはいえTOC側にはあまり来ません。芝居あと駅に帰る途中、ツタヤ裏のアイリッシュパブに初めて入るのだけど、久々のよなよなエールと、初めてのホットビール。楽しい。

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【芝居】「カレーライス」山の手事情社研修生最終公演

2005.3.4 19:30

山の手事情社の研修生は1年の制度でその最後の公演。去年公演されたjamのような、稽古場のお裾分け的公演。6日まで五反田スペーステン。

正直、jamを観てしまったあたしには、山の手の役者の凄さを再認識してしまったと思った序盤。徐々に温度を上げて行って終盤は大爆笑に。もちろん、最後まで行っても差は歴然とあるのですが、これを研修生というシステムとしてやっている劇団と、それに乗った研修生たちの心意気は好きなのです。

狂った演出家の後半、ものまねの「区役所の人」がらしくて笑う。区役所の彼いいなあ。

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雪ですねぇ。

夜になっても降らないなぁと思ってたら、朝はかなり降ってますねぇ。こんなことでも会社行くモチベーションは下がるわけですが。まあ、行きますか。

日曜昼にキャラメルボックスを予定していて、土曜昼夜のみが持ちコマ。空間ゼリー@ストアハウスは昨日見ることができたので。旗揚げの都市コラージュ@テルプシコール、山の手事情社@五反田スペーステン、ペテカン@青山円形、野鳩@スフィアメックス、蜜@あくとれ、売込隊ビーム@駅前劇場、ムーンリバー@鈴置洋孝P、クナウカ@スズナリはやけに謎めいたレビューが多く、期待をさせます。

ここ数週間、中野と池袋方面が集中的に多い気がします。下北沢とか何週間も行ってないし。見たい芝居がある場所ってのは、偏るもんでしょうか。

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【芝居】「穢レ知ラズ」空間ゼリー

2005.3.3 19:00(Bキャスト)

「けがれしらず」と読むのです。携帯の辞書では変換できない漢字。

日芸の大学3年、坪田文さんの作による劇団の4本目は鶴の伝説に着想して授業で書いたという30分の戯曲を膨らませて。1h40ぐらい。6日まで江古田ストアハウス。

田舎の工場。隣は家族の住む母屋。高校生、近所の人。父親の葬式にも帰って来なかったのに6年ぶりに東京から帰ってきた姉、忘れられない弟、恋人。

日本のどこにでもある伝説をなぞるかのようなシンプルな話は書かれた経緯を聞けば納得。ストアハウスはこんなに広かったのかと感じる広間、畳。確かにおばあちゃんちに行った広さ。

この空間を静かな会話だけ、若い役者だけで埋めるのは実はものすごく難しことだと思うのです。埋め切れているかというと、ちょっと厳しいのも事実。演出はそれを確信犯でやっているのかしらん。高校生の双子、天真爛漫な桜子を演じる徳田奈緒さんはキャッチー。実は舞台の上できちんとポジションを構築しているのは詰め襟の彼(高橋征也)か。

3日は雛祭り、女性客に配る ひなあられが少しうらやましい。満員。ダブルキャストの情報が当日劇場に行ってわかるのは厳しい。どっかに書いてるのかしらん。

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