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2005.02.13

【芝居】モダンスイマーズ「デンキ島〜松田リカ編」

2005.2.13 14:00

初見。しょっぱく貧しい島の高校生とチンピラたち。こんな島でていこうと考える少女たちだが、障害が。 人物全てを丁寧に骨太にえがく、実はジュブナイル。面倒くさいことを持ち込んだり頭突っ込んだりするのが嫌いなリカ。友人の死、「仕事」の重さと周囲。自分で何かを動かそうとして起こる軋轢、だが支えてくれる人。

濃厚で目が離せない展開、重いところ軽いところそれぞれにあって飽きません。主演の中島圭子さんがじつにいいのです。正直言って、一見地味な顔立ち、大騒ぎをするでもありません。が、じわじわとにじみ出る芯の太さ、強さ。

とはいえ、滑り込んだD列(指定席だ)は隣のコドモ微妙にうるさく、話8割。大騒ぎならつまみだされもするでしょうが、なんか延々とぐずったりお菓子ねだったり。子供向けでない芝居で無理でしょ2時間10分は。いろいろしがらみありましょうが、親があてにならないぐらいダメなら、これを阻止するのこそ制作や主宰の仕事。でないと、その程度のカンパニーだと思われます。百歩譲ってもせめて出られる席(後ろってことですが)に配慮してくれないでしょうか。「~お知り合いは」よりはるかに問題です。(や、これはこれでまあ考えるべき問題ではありますが、これは項を改めて)

ほら、芝居そのものの感想よりも、観客マナーの方が多くなっちゃった。あたしの注意がそれぐらいそっちに向いちゃった、ってことです。

モダンスイマーズ「デンキ島 松田リカ編」
2005.2.8 - 2.13 ザ・ポケット
脚本・演出 蓬莱竜太
出演 津村知与支 古山憲太郎 西條義将 田口朋子 加藤亜矢子(モンゴルパーマ) 高橋麻理(扉座) 中島佳子(無機王) 野口かおる(双数姉妹) 小椋毅 正村嘉浩 高橋康則(マーク義理人情) 成瀬功(マーク義理人情)  菅原大吉

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演劇・芝居」カテゴリの記事

コメント

「~お知り合いは」のページ、も少し詳しく書かれたものございませんでしょうか。
いや役者の立場とか、やってるものの側から言えばちょっとどうかと思う運動ですので。
もちっと知りたいです。

投稿: だいま | 2005.02.13 23:39

上のリンク先の中に、別ページへのリンクとして出ているのがすべてだと思います。

「お知り合いは~」ってのは当日券の客みんなに聞くなよっていう趣旨の内容で、まあそこまで目くじら立てなくてもって個人的には思いますが、確かに最初はびっくりしますね。

#で、知り合いが居るときは自分で先に言うのだ。当日券だったとしても。(いえね、並んでいるときにチラシとかポスター見て初めて気が付くことも多々あるんで..面目ない(汗

投稿: かわひ_ | 2005.02.14 00:00

だいまさん、こんちは。
すでにリンクはってあるページですが、
http://fringe.jp/knowledge/k019.html
http://fringe.jp/knowledge/k008.html
に詳細が。

投稿: おくむら | 2005.02.14 13:47

おくむらさんこんにちわ。

だいたい読みましたが、今ひとつピンときませんです。
まあ受付でそんなこと聞かなくていいようになれば良いことだとは思いますが、
俺もそんなに本気になってそのことに怒るような大事な問題ではないように思えます。そんなにキャッチーな、本質を浮き彫りにしてるわかりやすい標語でもないので、運動としては効果的じゃなさそうだし。
問題はもっと根っこの部分にありそうです。

俺の場合はノルマに協力したいということのみで、
割引が生じないとしても聞かれたいくらいなんですが、それだと純粋に観客としては無駄な行為だしなあ。
かといって聞かれないのに先に言うのもちょっと恥ずかしいし。

まあだいたい知り合いが出てなきゃ見に行きませんが、たまに誰もしらないとこを観たりする場合、最初から当日券で観るつもりなので、不快でもなんでもないし。

当面は、当日も前売りも予約も同じ料金にして、
受付で「誰のノルマで入りますか」ってぶっちゃけて聞いてくれれば(でも割引発生しませんから~
ってことで)いいんですけど。

菅間さんなんかは、とりあえず来たお客さんは全部当日清算扱いにするということをやってたりとか。

投稿: だいま | 2005.02.14 14:51

だいまさんは、“演”劇側の人だから、そう思われるかもしれませんけど…。
このハナシのもとになってるのは、観客に友人・知人以外の人が増え始めたときにどうするか(もしくは、増やしたいときにどうするか)、ちゅうことじゃないんですかね。
映画館の窓口で、「高倉健扱いで」とか「ジョージ・ルーカスのチケットで」とか言ってるの、聞いたことないのと同じで、友人・知人よりももっと広い層の観客を相手にしたときどうするか、ってことかと。

だいまさんがご覧になるとこには、ほとんどお知り合いがいらっしゃるかもしれませんけど。
わたしの場合、2005年になってからの分だけですが、いま数えてみたら、見に行った先に出演者もしくはスタッフの知人がいる率、27%あまりでした。
つまり、7割以上は、どなたも存じません、一切面識はありませんってとこなんで。
で、そういうとこで、例の「劇団員にお知り合いは…」云々を聞くと、ふつうは疎外感あるでしょう、ちゅうことで(もっとも、わたしも最近、そういう感覚をなくしてきてますが。麻痺してきたんでしょうか)

投稿: おくむら | 2005.02.14 17:00

どうもおくむらさん。いやあ。でもどっから手をつけていいかわかりかねる問題ではあります。

疎外感ってせつないですな。確かに。

投稿: だいま | 2005.02.14 23:49

だいまさん、どうも。
続編、出ました↓
http://fringe.jp/blog/archives/000267.html

で、ひとつ、思い出しました。
これね、木戸銭に差がつくってだけなら、まだしも目を瞑れるんですが。
でも、もっと極端に差をつけられるのは、客席がめいっぱいで入れるかどうかビミョーってときではないかと思います。

たとえば、前売り上々で、当日券/キャンセル待ち合わせても残り5席しかないのに、当日券/キャンセル待ちの列には、10人以上お客さんが並んでると。
こういうとき、何が起こるかと言いますと。あくまでもわたしの経験ですが。

受付に到着した順に整理番号が配られ、席を確保できた分だけ観客が料金払って入場していく…
んなら、いいのですが。
しかし、こういう状況で、例の「出演者にお知り合いは」云々と受付で尋ねられたりすると。
知人がいると答えたお客さんは、そのままスンナリ入って行けたりするんですが、一見さんは、外で待たされた挙げ句、席を確保できなくて帰されたりするわけですね、なぜか。

こういう対応が一般的なのか例外的なのか、それはわかりませんけど。
しかし、コレやられると、さすがにもう金輪際、見に行く気が失せるっちゅうハナシですよ。
こんなことが起こるのは、そこそこ人気が出てきたとこでしょうから、どうしても見たいならそもそも前売りをきっちり押さえとけってことですけどね、行くほうも。

以前、ここモダンスイマーズでも、OFFOFFでの公演に入れなかったことあります、わたし。
受付に到着した時点ですでに、客席から溢れた人が、階段沿いにズラリと並んでました。
そのとき、受付がもし上記のような対応をしてたら、今回リベンジで見に行くこともなかったと思います。
今回は無事入場できて、めでたしめでたし、でした。

投稿: おくむら | 2005.02.15 18:00

だいまさん、おくむらさん、コメントありがとうございます。

露骨な客扱いの違いってこと、
かなり大きなところ、とくにマスコミの招待客が多いようなところではありますね。知り合いでない客の悲哀、でも惚れた弱みでまた見に行っちゃう。そのあとの公演であんまり客の出足がふるわないって聞いちゃうと、ちょっとうれしくなっちゃう、あまのじゃくなあたしです。

投稿: かわひ_ | 2005.02.16 01:55

うーむなるほど。
知り合いとかはむしろ待ってもらって、
一般の人を先に通すくらいでいいと思うんですけどねえ。
でも大御所とかだとおくむらさんのような事態にあうかもしれないですな。
まあそんなわがままな大御所はいないと思うけど。
俺なんかだとそんなときは聴光室にまわされますね。

投稿: だいま | 2005.02.16 14:20

でもさすがにそんなに並ぶ公演で当日で並んだことあんまりないからなんともいえませんが、
並んでる全員にコンタクトとらないと受付としては駄目ですわな。
「明日の公演来れるようでしたら招待します」とか。
「聴光室でよかったら」とか。

投稿: だいま | 2005.02.16 14:25

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かなり前にBS録画していたのをようやく観ました。 モダンスイマーズ 第7回公演「デンキ島 松田リカ編」脚本・演出:蓬莱竜太@中野 ザ・ポケット(2005/2/8-13, 放送は2/12分) モダンスイマーズも、蓬莱竜太も初めて聞く名前。最近の小劇場演劇界にはすっかり疎くなっています。観はじめて、いかにも小劇場!という感覚がいいですね。装置、音楽の鳴る感じ、久しぶりに小劇場的感覚が蘇ってワクワクしてきます。中野ザ・ポケットは知らない劇場ですが、150席位らしい。その狭い感じが伝わってとてもいい... [続きを読む]

受信: 2005.10.01 11:03

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