【芝居】「ギロンと探偵のクリスマス」トリのマーク
2004.12.24 20:00
クリスマスをはさんでの公演。演劇祭ラインナップの中では比較的ほんわかな気持ちになれる、お祭り気分満載の一本。チラシにあるとおり、何でもいいので、クリスマスプレゼントを持参して(特典つき)&すこしだけ時間に余裕を持って。 王子小劇場の佐藤佐吉演劇祭の7本目。26日まで王子小劇場。
王子でのトリ公演のいつものとおり、始まる前からのいろいろ。彼らのシリーズである、ギロンと探偵のものがたり。探偵事務所を訪れる、ちょっと奇妙ででも憎めないものたち。部分部分の会話はちゃんとしているし、通じているのに、全体を通すと疑問符が消えないようなものがたり。ストーリーを追うつもりで見ていると、ちょっと大変。会話の断片と、この場所を、こう使うのかという面白さ。世界に身をゆだねて、不条理とも童話ともつかない世界を楽しむのです。
24日は小さなクリスマスパーティ、しかも動員すこし少な目と聞いて行ってみれば...けっこうな人。ロビーにあふれんばかり。あたしにとっては、1年近くあってない人に再開したり、それ以上あってない人を見かけたり、初めての人と会話したり、毎週会ってる人ともまたあったり。トリのマークの観客が、それぞれのペースで見に来ているのだなぁと思います。それに会うのも、また楽しいのです。
初めてごらんになるのだと、この独特さ、観客と劇団がわりと近い関係になっていることに違和感を感じるかもしれません。難しいバランスを、長い期間破綻させずに続けているのが、彼らのすごさだなぁと思います。顔がわかる動員数、ということばがしっくりくるのです。
観客持参のプレゼントを使った趣向。アトランダムに選んでいるらしく、役者の瞬発力にかかっているところ。何が出てくるかわからないし。しかし、「大王アイコンコレクション」とか「吉田・今泉冒険ファイル」ってネタがわかる人&あのフロッピー読めるマック持ちは何人いるんだろう。あたしには大爆笑だったけど。
トリのマーク「ギロンと探偵のクリスマス」
2004.12.23 - 12.26 王子小劇場
台詞 山中正哉 演出 山中正哉+柳澤明子 出演 柳澤明子 出月勝彦 丹保あずさ 櫻井拓見 原田優理子 山中正哉
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