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2004.12.31

大晦日の連続更新

ってほどでもないのですが..

年末年始の携帯からの投稿があまりにみにくいので、まとめました。コメントくださった方を文中に入れてしまっています。すみません。沖縄の時の反省が生きていません。面目ない。

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ついでに、検索ワードランキング。9月以降の3ヶ月です。ちなみに3ヶ月でのPage View : 37,553。

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ノミネート&ベストテン

2004年の観劇リストから、候補に残りそうなのを、瞬発力で選んだリスト(33件)を作成。こっからが大変なんだよなぁ。

全体的に、笑えて気軽な感じのものに甘い点がつく傾向があります。私的なものだからお許しください。なんの権威もないし。「別枠」で2本書いてあります。「くらやみと遠足のおやつ」は、あたしの思い入れの深さ故ですが、少なくとも冷静な観客の立場ならば、聞こえないという致命傷があるので、別枠にて。「氣志團現象~最終章」はもはや芝居ではないのだけど、明星さんに。

年末にまとめているサイト>しのぶの演劇レビュー踊る芝居好きのたダメ人間日記藤田一樹の観劇レポートODOSON カンゲキモード某日観劇録きくちブログ

★★★さて、アタシの分、いよいよ発表です。★★★

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買い物

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半年ぐらい悩んでたんだけど、2回線あるPHSのうち、電話にしていた方を、「京ぽん」に機種変更。たぶん月あたり1000円ぐらい高くなってるんだけど、申し込んでなかったA&B割と、パケコミネットにすることで、まあ同じぐらいに押さえてみます。「京ぽん」は通信好きの間では有名な、「PC用サイトが意外にちゃんと見える、使い放題PHS」ってやつ。うまくいくようならば、PocketPCでは通信しなくてよくなってくれれば、回線を1つに絞れるかもしれません。

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残りものキャベツ煮る

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出かけて晩ご飯たべて帰ってきたのに、夜中になって、ごそごそと酒を。野菜室にキャベツ半玉を発見したので、ともかく片づけないと。ざくざく切って、ソーセージとコンソメで煮まくっています。一瞬で食べちゃったけどね。

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2004.12.30

観劇納め

昨日のクロモリで観劇納め。来年は新年工場見学会か、S高原あたりから始めようと思っています。日時未定。

2004年の観劇リストを作りました。右下のリンク集からもたどれます。アタシ的ベストテンを作らなきゃと思っていますが、その時間とれるのか。正月休みが短いぞ。208本ですが、氣志團2本や、落語を、あるいは複数回を含んでいますから、芝居としては200演目弱ってところかと思います。今は時間がとれますから芝居漬けですが、いつまで続くのやら。もっと面白いこととか、やらなきゃなこと増えていけば、まあ減りますわね。

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【芝居】「ボウリング犬エクレアアイスコーヒー」クロムモリブデン

2004.12.29 19:00

王子小劇場佐藤佐吉演劇祭の最後、大阪から来て年越しをする数少ない劇団。正月一日も含み、三日まで。王子小劇場。31日は周辺の王子稲荷神社では夜から狐祭りというのもあるようです。

前回、「ユカイ号」で初めて見て、関西の芝居だなぁと思いました。今回のシュールさが意外な感じです。

自殺サイトのメンバーが決行のために集まる。が、死にたいと本当に願ってるもの、そうでもないもの、ほかに意図のあるもの、いろいろ。

物語を追うよりは、会話の断片が楽しいのです。たとえばカウンターにやってきた男女に対して「部屋をお選びください」でしばらくホテルのカウンターをやっていたかと思うと、そのあとに出てきた役者には同じ「部屋」で「不動産屋のおばちゃん」の会話をやらせるなど、物語とは明らかに関係のないような遊びが楽しい。みてるうちに妙なグルーブ感が出てくるのです。勢い、物語は追いづらい、のです。

サイトのオフラインミーティング(自殺だけど)で集まる人々の距離感、あるいはオンラインで書いているものについている読者の存在の感覚など、地に足のついた、きちんと消化して物語に取り込んでいる感じがうれしい。 オンラインで暮らしていると、更新が止めたくないので。「更新止まってますね」なんて台詞も、ちょっと気持ちに響くのです。

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2004.12.29

【芝居】「スプーキーハウス」Piper

2004.12.29 14:00

冷たい雪の日、Piperの新作、千秋楽。「赤の館」なる空き家を不法占拠する家族とビデオ撮影のクルー、隠された大金を狙う男たちの騙しあい。

なんか薄いなあと感じるのです。すれ違い、勘違いを軸にしたドタバタで組み立てられてはいるものの、行動の必然が薄いのです。象徴的なのは、騒音に神経質な2km先の隣人です。夢遊病だという種明かしはあるものの、ほとんど狂人の行動をさせることでやっと物語を転がしている気がします。

とはいえ芸達者な役者たち。Piperや常連たちの間にあって、篠原ともえの悲鳴と大袈裟な慌てっぷりが気持ちよく見られます。舞台向いてるじゃん。

しっかし、まあどうでもいいことですが、配役表を知るためには有償のパンフを買うしかないんですね。みんな顔知られた存在だからいいようなものなのでしょうが、結構なお金取ってるのになぁ、と個人的には思います。

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【芝居】「走れメルス」二回目

2004.12.28 19:00

一回目の感想・データはこちら

印象はあまり変わらないのです。言葉の「からくり」もかなり無茶で、きれいな感じよりは荒削りな印象が先に立ちます。

それでも、眠くならずに見せつづけてしまうのは凄いんだなあ。二回みて印象に残っているのは、みどり→きいろ。一回目には気にならなかったけど今みると、どきどきするのは火をつけるくだり。道の向こうのペンギンに想いをはせたりして。

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2004.12.28

掃除

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ご飯炊いて、みそ汁つくって朝ご飯。いよいよ切羽詰まって掃除。ベランダはき、窓磨き、網戸洗い、ゴミすて、掃除機、カーテン洗い、エアコンフィルタ洗いで時間切れ。二部屋手つかず。使わない部屋だからいいか。近所の中華料理屋、あきらかに食べ過ぎ、遅い昼ご飯。ビール写ってるしな。

キャラメルボックスの細見さん、前田さん入籍のニュース、いい雰囲気の写真。

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年末モード開始

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昨日もちょっと呑み過ぎ。朝遅めに起きる。冷凍のカレーうどん。「宛名職人」の名簿を整理して、年賀状の宛名印刷の準備。昔は苦労して印刷してたけど、名簿さえつくってしまえば、いまは嘘のように楽。去年よりも部署替えもあったから少し多めに発注したけど、去年より全体の数少ないかも..余る。並行して、HDDレコーダーに録ってあった発砲B-ZINの数本をDVD焼きするのと、ズボンアイロン(でも巧くいかない。つくづくだめ)

夕方になって、100円ショップでクリアファイル(チラシ保存用)まとめ買い、遅い昼ご飯。床屋に行こうと思ったけど時間がなくて断念。渋谷へ。少し時間があるので散歩、人通りを避けて公園通りよりも原宿側のエリア、ちょっとお洒落なあたりですな。たしかに良さげな店多数。

観劇後、チケット引き取ってくれた方とちょっとご飯。パルコ7Fの洋食屋を謳う店。ソファが有るような内装は暴力的なお洒落感、男ばかり髭が少し伸びた男性のみの店員たち。ホストクラブっぽい、あきらかにコンセプトを間違ってやってしまった感じ。そのくせ注文はろくに通らないってのはどういうことなのやら。

あまりアルコールを入れないで芝居の話だけを二人でするってのは最近してなくて、新鮮な感じ。特に女性相手で、ちょっと飲み過ぎる感(間が持たないから..というのは言い訳。好きなんです。酒)が多くなっている最近(親父化か)なので、口が回るくらいすこしアルコールで、あとはあんまり飲み過ぎない会話が楽しい。芝居に対する真摯な感じが嬉しくて。

家の近くのファミレスで年賀状のメッセージ加筆。まだはんぶんぐらい。このファミレス、年賀状書くときしか来てない気がする。深夜までご飯食べられる数少ないスポットなのだけど。

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【芝居】「なにわバタフライ」パルコ

2004.12.27 19:00

大河(一回しか見てないけど)、映画に活躍した三谷幸喜さんの久しぶり新作。惚れこんだ女優、戸田恵子さんの一人芝居で、ミヤコ蝶々の生涯を来年26日までパルコ劇場、そのあとドラマシティ。当日券(の前日予約)もでています。ミヤコ蝶々の楽屋を尋ねてきた記者に語りかける形で進むのです。

びっくりするほど笑いの少ない舞台。現実に対しての真摯な姿勢なのだと思いますが、三谷さんに観客が期待するものとは少しちがうかも。私たちは現実のミヤコ蝶々さんを見ていますから、戸田恵子さんではあまりに若いと思うのです。三谷さんの想いが先走りする感じ、戸田さんはバイプレイヤーこそ生きると思ってるあたしとしては支えきれていない感じもします。後半かなり持ち直すし、おもろい夫婦のくだりでは泣いたのですが。終盤、視点がふわっと浮いて俯瞰するような印象が少し面白い。評伝をしたいわけじゃなく、そこに確かに居る「ひと」が描かれているなあ、と思うのです。

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2004.12.26

【芝居】「冬のモナカ」にんじんボーン

2004.12.26 15:00

今年10周年のにんじんボーン、最後は、劇団稽古場を舞台にした大爆笑編、前回「サルの〜」の役者たちの前日譚とは言いながらも、前回見てなくても十分楽しいのです。29日までザ・スズナリ。

老舗のマンモス新劇劇団(座員42万人(^^))「文楽座(ブンガクザ)」。外部の作家によるプロデュース公演の稽古場。一癖どころか癖だらけなのは役者たちというわけじゃなくて....。

第三舞台の「朝日のような夕日をつれて」に出てくる「新劇病」ってネタがあって、戯曲解釈と大げさな演技の誇張が、小劇場から見ると面白い、って感じのネタなのだけど、それをそのまま2時間にパワーアップ拡大、って感じ。

ある集団の中での「常識」が外からみるとかなりヘン、という少しばかりの悪意の視点が炸裂。ほんとに面白いのです。デフォルメされた新劇の今の姿はもちろんそんなものじゃないと思うのだけど、きっと部分ぶぶんでは結構あるんだろうなぁと思わせるのです。「座歌」なるものがあったり、無意味なほどに強固な上下関係や仲間内だけでしか通じないような価値観があったり....ってのは、新劇だけの問題じゃなくて、濃いつながりをもつ集団なら多かれ少なかれあるってことなんですよね。

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【芝居】「SHIROH」新感線+東宝

2004.12.26 18:30

東宝と新感線が組んだロックミュージカル。天草四郎の伝説をベースに、二人のSHIROHの物語と、現代につながる目を語ります。29日まで帝国劇場、来年18日まで梅田コマ劇場。

芝居を見るようになってけっこう経ちますけど、帝国劇場に入ったのは初めて。レミゼもみてないってことですね>あたし 演舞場とは違う意味で、なんか雰囲気のある劇場で、こういうのは時間を経ないと出てこないわけで、大切な場所ではあります。

重税に苦しみながらキリシタン信仰を持つ農民たち。幼い頃は不思議な力をもち、蜂起の準備を続けていた島原の四郎は不思議な力を使うことができなくなり、蜂起の首謀者となることをためらっていたが、天草で見つけたもう一人のシローが歌声で民心を操ることを知り、反乱を起こす決意を固める..

島原・天草で蜂起されたとするいわゆる「島原の乱」をベースに、その首謀者(と祭り上げられた)天草四郎が実は二人の四郎だったという解釈。理知的だが特別な力を持たない一人と、純真で特別な力を持つが、感情に流されやすい一人。二人に描くことで葛藤をストレートに見せられる、というメリットがあるのでしょう。

ともかく歌だけでつなごうとするあまり、特に、設定を説明し続けなければいけない前半はどうなることかと。後半、農民たちの蜂起のあたりからあと、はぐんぐんおもしろくなっていきます。テンポも、語られることの気持ち悪さも、舞台を見続けさせる確かな力があります。

「とってつけたよう」と評される現代の映像。舞台を見に来ているのになんで現実を見せられなきゃいけないんだというのも確か。戦争や中東の民衆たちの映像を借景に、民の力と無力さ、殉教というものに対する気持ち悪さ、を「ひとごと」ではなく観客に印象づけるということには、まあ、ともかく成功はしているのでしょう。終盤、現代の日本の映像を織り込み、「彼らの視線が、私たちをみている」という「お天道様」的な語り口も、あたしゃ好きですが、ミュージカル的ではないかもしれません。

公演後半だからかどうか、キャストも大きな破綻はなくて安心してみていられます。秋山奈津子さん、高橋由美子さんが支える骨組み。植本潤さんは特に飽きやすい前半で、観客の注意を確かに集めるちから。中川晃教さんは初めて拝見しましたが、たしかにミュージカルの人、という感じ。歌がともかくすごい。ちゃんと届くものなぁ。上川隆也さんは外部公演ではどうもこんな堅さ・きまじめさが先に立ってしまうのが個人的にはもったいない。キャラメルでの軽やかさがあたしゃ好きなのですが。

新感線にしてもキャラメルボックスにしても、今年冬の公演では、劇団のカラーを抑えめにするいわば「外部からの封じ手」を使うことで、その制約ゆえに大きな力を出しているような気がします。いったん劇団の芝居から離れてしまった観客の評価がわりとよくなっているというのは、作り手にとっては複雑な気持ちかもしれませんが。

これだけ高価な公演、まいているチラシはやけに豪華なのに、当日の配役を書いた紙ひとつを、なぜ配ることができないのか、このあたりの貧乏くささがあたしゃ嫌いです。有料パンフにあるからいい、という話とは違います。名前を覚えてもらえないわけで、役者を馬鹿にした話だと、あたしは思います。有名人だからいいのか。webは結構充実してるだけにもったいない。

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2004.12.25

【芝居】「相対性浮世絵」MONO

2004.12.25 14:00

映画「約三十の嘘」を生み出した土田英生率いる、MONO。一年以上ぶりの新作。女優二人が抜け男性五人の体制に。失ったひとへの後悔と屈折を描くある意味ファンタジー。宣伝抑えめもあり空席目立ちもったいない気がするのです。28日までシアタートラム。

墓地の真中の公園で待ち合わせる男たち。高校生のころに火事で失った友人や兄弟たちなのだけれど、お化けや幽霊などではなく純粋に「生きている友人たち」に会うためにやってきているのだといいます。

どんなに苦しくても生きている以上はショーマストゴーオン、続けていくしかないのです。友人たちとの過去は覚えておきたいけれど、先に進まなくてはならない姿、仲間が離れたMONO自身の姿に重なると言った人がいますが、まさにそのとおりだとおもいます。

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【芝居】「ギロンと探偵のクリスマス」トリのマーク

2004.12.24 20:00

クリスマスをはさんでの公演。演劇祭ラインナップの中では比較的ほんわかな気持ちになれる、お祭り気分満載の一本。チラシにあるとおり、何でもいいので、クリスマスプレゼントを持参して(特典つき)&すこしだけ時間に余裕を持って。 王子小劇場佐藤佐吉演劇祭の7本目。26日まで王子小劇場。

王子でのトリ公演のいつものとおり、始まる前からのいろいろ。彼らのシリーズである、ギロンと探偵のものがたり。探偵事務所を訪れる、ちょっと奇妙ででも憎めないものたち。部分部分の会話はちゃんとしているし、通じているのに、全体を通すと疑問符が消えないようなものがたり。ストーリーを追うつもりで見ていると、ちょっと大変。会話の断片と、この場所を、こう使うのかという面白さ。世界に身をゆだねて、不条理とも童話ともつかない世界を楽しむのです。

24日は小さなクリスマスパーティ、しかも動員すこし少な目と聞いて行ってみれば...けっこうな人。ロビーにあふれんばかり。あたしにとっては、1年近くあってない人に再開したり、それ以上あってない人を見かけたり、初めての人と会話したり、毎週会ってる人ともまたあったり。トリのマークの観客が、それぞれのペースで見に来ているのだなぁと思います。それに会うのも、また楽しいのです。

初めてごらんになるのだと、この独特さ、観客と劇団がわりと近い関係になっていることに違和感を感じるかもしれません。難しいバランスを、長い期間破綻させずに続けているのが、彼らのすごさだなぁと思います。顔がわかる動員数、ということばがしっくりくるのです。

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2004.12.24

中華、歯医者、秋葉原。

昨日呑みすぎ。最後のほう寝てたもんなあ。半分。かなりネイティブ感の強い中華。山椒と唐辛子まみれで、んまい。

歯医者乗り換えを画策。渋谷まで。丁寧に説明して貰ったけど結局親知らず抜けないのは変わらず。つうか普通の開業医じゃ抜けないような根の形なんだそうで口腔外科の先生紹介してもらう。専門性が高いのはわかるけど、時間かかるなあ。普段健康だと、こういうことに時間が取られるって経験ないもんなあ。感謝ですよ、健康に。

夜はトリを予定。昼は選択肢なく赤線パンパンしかないかと思ったけど、秋葉原で販売研修受けてる若者んとこ行ってないのを思いだす。どっかでクリスマスなもの買ってかないと>トリ

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【芝居】「SKIP」キャラメルボックス(Redキャスト)

2004.12.23 14:00

あれから一ヶ月くらい。キャラメルボックスのSKIP楽日(12/25)が近づいてきました。ダブルキャストのもう一方、レッドキャスト。口コミが客を広げたのかどうか、完売はしているようですが、当日券がそれなりに出ていますので、チャレンジの価値はあると思うのです。

ダブルキャストと言っても、それほどの差があるわけではありません。若手の配役に入れ替えがあるのと、クレジットされないいくつかの役は他方のキャストがあたりますので、印象はかわりません。

相変わらず、がーがー泣いてしまうあたしなのです。グリーンキャストに加えて原作本も読んで(ブックオフだけど)、泣き待ち体制万全な感じでみているのです。いや、これが正しい観方ではないと思うのですが、気持ちのいい時間をすごしているのです。

原作を読めばよむほど、実に忠実に「そのまま」やってるのだとわかります。基本的にカットはあるものの、余分なものを足さない。ストイックなほど、笑いにこだわらないやり方が、前回のBFBとは対照的。(あたしゃ好きだけどすでに共犯者みたいなものだし)。かつてキャラメルが好きだった(けど今はそうでもない)観客も戻っていると聞きます。テキストがキャラメルの作家でないところに、複雑な想いだと思われますが、物語の問題ではなくて、過剰な味付け(演出)をすこし抑えたところが、雰囲気を作ってるのではないと思います。多少慣れてきて、笑いを作ろうという気配を感じないことはないのですが、いまのところにとどまることが、必要なことじゃないかと思うのです。

主演となる二人、坂口・岡内はしっかりと語ります。美也子を演じた實川さんが実によいのです。BFBでもそうだったよなぁ。岡田さつきさんの力量のすごさ。特に坂口さんと二人のシーン(職員室や喫茶店)のシーンは鳥肌がたつほど。すごい。

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2004.12.23

わい。行き先決まりました。>なにわバタフライ&走れメルス

ああよかった..行き先決まりました。

クリスマスあとのチケット、これだけ余らせてれば世話ないです。 右の下の方にメールアドレス有りますので、ご連絡ください。

■■■ チケット譲ります ■■■
余らせてます。隣はあたしです。定価にて。 当日渡しです。
(他にも出してますので、先に決まったらごめんなさい。あと、知り合いとか優先しちゃうかもしれないので、そのときもごめんなさい。)
・12月27日(月) 19:00 開演 「なにわバタフライ」 ¥8000
・12月28日(火) 19:00 開演 「走れメルス」¥9000

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【イベント】「やぎの目交換会」ロフトプラスワン+webやぎの目

2004.12.22 19:00

デイリーポータルZ」webマスター、あるいは「webやぎの目」で有名な、林さんのイベント。webで展開されているのと同じような、ゆるいのに変に細かい面白さのイベント。毎回テーマは違っていて、今回は「交換会」と称して。説明を読むと、「インターネットのファイル交換はNGだけど、リアルな交換なら大丈夫」つまりいらないCDを持ってきてもらって、いちど集めて再配分する、って感じのイベント。ロフトプラスワンはトーク中心のイベントができる居酒屋って位置づけで。明日はリリーフランキーさんだって。いきたいけど完売だろうなぁ。

前半は今までのイベントを振り返りつつ、たとえば「数値化ナイト」でTDLに行って非接触温度計でミッキーマウスの表面温度を勝手に測るとか、鼻の角度を分度器で勝手に測るとか、「真夏の年越し」で厚着をして歌舞伎町の真ん中に出て行くとか。そんな写真をPowerPointで写しながら。まさかこんな使われ方すると思わなかっただろうなぁ。

イベント会場に入るときに耳のあっぷをポラで撮り、メッセージをつけて、CDに貼る。CDはすべて「ひも」をつけられ、ばらまき状態。で、お客さんは順番に紐をひいて、ひいたやつをもらう。正直妙なものも多いし、CD-Rも混じってる雰囲気はあるのだけど、期せずして「クリスマス会のプレゼント交換」的な面白さと、居心地の悪さが、ちょっと楽しい。

デイリーポータルZがえらいのは、かならず生身の人間が「リアル」に体験したことをwebにしてるってこと。手間もお金もかかるのだけど、実直ともおもえるほど、「実体験」にこだわる。同じコネタでも、同じページから飛べるExcite Bitがどうにも面白くないのは、webだけの取材で書いてるのがありありだから。そんな体験のリアルのきわみ、何回か来てると当たり外れもあるけど、まあ、酒も飲んでたのしいなぁと。あたしは楽しみにしているのです。

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2004.12.22

あといちにち。

今年は休みを入れて、年末は早めに休むことにしています。明日が最終日になる予定なのです。なんかいろいろ埋まってる気がするのは気のせいでしょうか。年賀状に手をつけていないのが、かなり気がかり。名簿の整理も今年は多そうだし。

22日夜、ロフトプラスワン「やぎの目交換会」webやぎの目のイベント。23日はキャラメル2回目。24日昼は別の歯医者への乗り換えを画策。夜はトリのマーク@王子小劇場かなぁ。25日夜SHIRO。27日夜なにわバタフライ(チケット余らせてます。絶賛同行者募集中)。28日夜走れメルス2回目(これも同行者募集)。29日は佐吉祭り@王子の最後、クロムモリブデンにぜひとも。

気になるのは、にんじんボーン@スズナリ、MONO@シアタートラム、青年団@アゴラ、赤線パンパン@早稲田学生会館あたり。そのあとは芝居入れないで、ゆっくりするか、実家にでも帰るか。そういう年末もあっていいよなぁ。

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2004.12.19

【芝居】「走れ恋人」散歩道楽

2004.12.19 18:00

静かな空気、微妙な時間の流れ。散歩道楽の今年最後は駅前にたまたま集う人の話。 最後の方で事件は起こります。盛りだくさんして凝り過ぎてしまった気もしますが、かつての恋人たちの話やら、クレーマーに悩むサラリーマンやら、恋人を待つ男やら。それぞれが何かを待っている人々。待っているのだけど、人の待っていることを横目で見て、時間を紛らわせている、感じがします。

コミカルになりきれず、すこし中途半端な印象をうけないでもありません。ゆるい空気、それはむしろ物語や劇団の味、なのかもしれません。

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【芝居】「消失」ナイロン

2004.12.19 14:00

紀伊国屋には何かを語らせてしまう力があるのですしょうか。ナンセンスの旗手といわれてたナイロンの新作、たった6人での、濃密な休憩なし2時間45分、笑い少なく体力整えて。当日券も出ています。26日まで紀伊國屋ホール、来年1月は大阪、北九州、滋賀、松本、盛岡、新潟を廻ります。

声高に何かを訴えることはありません。あくまでもごくごく静かに、笑いも少ないまま淡々と進むものがたり。が、あたしにとては、終盤、とても力強く、作者の怒りが見えてきたような気がしてなりません。深読みのしすぎ、つうか誤読かもしれませんが。それなのに、ほんとうに飽きずに見られるってのはすごいことだと思うのです。

トウキョウ娯楽日記こんな感じ?ODOSONカンゲキモード踊る芝居好きのダメ人間日記藤田一樹の観劇レポートしのぶの演劇レビューなどに先行レビューがあります。

以下、かなりねたばれ。これから見る方には興味半減間違いなしなので、がまんがまん。

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【芝居】「美しい人妻」ブラジル

2004.12.18 19:00

「エロ・グロ・ロマンティック」を標榜するブラジルの新作。人妻たちをめぐるあれこれをピンクレディー(今年ツアー中ですな)のメロディーに乗せて。王子小劇場佐藤佐吉演劇祭の6本目、あと2本で、20日まで王子小劇場。

一部のチラシにもありますが、八畳の四方囲み舞台、客席も四方に。どこに座るか迷います。アタシが座った席は、女優の肌が見えたりするうれしさはあるものの(←おい)、芝居を観る場所としてはあまり優れていません。入り口入って左、向こう正面に音響席のある位置がいいかと思います。

ほとんど住む人がいなくなったアパート、男の部屋に居候する男とその友人の3人。人妻デリヘル(今日はデリヘル芝居デーか)の女3人。の、二つの輪。その外側に、階下のいわくつきの部屋にに引っ越してくる女、謎の探偵、夫とか妻とかも登場して

役者も、役柄もいずれもキャラクターの立っている芸達者。その関係をひたすら描いていきます。少し眠くなるあたりで、強いライト、劇構造では約束になっているはずの壁を越えてパワフルな瞬間。この瞬間がすごくおもしろくて印象的なのです。そのあとの話は謎解きにはなってるけど、少し平坦。2時間20分は少し長く、1時間45分ぐらいにすると一段と面白いかも。

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2004.12.18

【芝居】「やわらかな君の髪をなでる 女版」ペテカン

2004.12.18 14:30

土曜昼桟敷二列の大盛況。男性版女性版を取り混ぜ19日まで駅前劇場。あたしが見たのは女性版です。 出張ヘルス、いわゆるデリヘルの事務所であまり来ない客からの電話をうだうだ待つ女たち。風邪気味の篠原を心配する丹野、クリスマスの頃のはなし。

多くの客演を迎えて賑やかな舞台なのです。が、物語となっているのはたった二人、群像劇といえばそうかもしれませんが、ちょっと薄口な印象なのです。場所も設定も面白そうなのにもったいないなあと思うのです。なぜ、どう好きなのかがわからずに唐突な感じを受けるのです。

核の物語に直接からまないのですが、コミカルさで四條さん、吉田さんは舞台を支えていて印象的。

レビュー済みサイトあれこれなのですが、いずれも男性版>きくちブログしのぶの演劇レビュー藤田一樹の観劇レポート

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2004.12.16

歯を直してても、年末はやってくる。

オフィスがそう遠くなった訳ではないのですが、少し前まで居た所のパーティと、今の職場の忘年会のハシゴ。懐かしい顔は辞めたあと戻ってきた人。同窓で自然に輪ができて嬉しいのです。忘年会は「明日から」の場所。それは昨日までがあるおかげ、なのだけれど。

歯のコメント、いろいろありがとうございます>みなさま  そのまま他に行ってやろうかとおもいましたが、今はちょっと中途半端な状態なので、このままってわけにいかないので、何回かは通うことになりそうです。自分の予定が詰まってしまったので次は土曜日。土曜のジムは無理かなぁ。会社の近くで選んだことが仇になってる..(^^;;)

前売りを持ってない週末。ナイロンの評判がいいので見たい。ペテカンは客演陣が楽しそうな女優版だけしか観られないかなぁ。ブラジル@王子小劇場、いよいよあと3本の佐吉祭り。あなピグモ捕獲団@キッドアイラックは福岡生まれの劇団で、活動再開だとかで注目。チャリT企画はワセダFINAL。散歩道楽も気になる。すでにコマ足りない....青年団のS高原は公演期間が長いから、あとまわしかな。

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2004.12.15

呑み会(仕事)

外国のお客様と、ディナーとか(いや、単なる呑み会)、英語を話すも聞くも、ずいぶん間があいているので、音(=sounds, not pronounce)が楽しいのです。でも、しゃべれないのです。

外国のお客様の宴会で、初対面で話題が見つからないようなとき、「見た目のイメージだけで名前を勝手につけてもらう」、というのをやると、ちょっと面白いのです。

さて、あたしの呼び名をnativeにつけてもらいまいした。日本人にはマリオ(←見た目だね、ゲームの)と呼ばれていたアタシをどう呼んだか。

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2004.12.14

歯がいたい

寝不足のまま出社した月曜日は、ほんとに悲惨なことに。 晩ご飯食べ損なって、品川駅のラーメン屋に行くこともままならず。吉野屋。牛鉄鍋膳は牛丼亡きあとの吉野屋の失敗続きメニューの中ではかなりまとも。なんか注文がうまく通ってなくて都合10分近く待つ。吉野屋で5分以上待つと、ここまで不安になるとは。「ターミナル」って映画があって、空港で待ち続けるしかない男の話なのだけど、24時間営業の吉野屋でひたすら待ち続ける男の話ってのは...映画にはならないな:-)

乙女座星占い最高の今日火曜日、いままでもおかしかったけど、いよいよ歯が痛い感じ。いろんな人に歯医者聞いて、渋谷のあそことか品川のあそことか思ってたけど、こりゃ明日には行かないとやばそうな雰囲気、会社の近くの歯医者に予約。気がついたら10年以上行ってないぞ。長くかかるから嫌なんだよなぁ。ここは最初に治療方針決めるってことなので、ちょっと期待して。結局は口コミが物をいう世界。webで何か出している歯医者自体ほとんどないし。

ここ数日アクセス数急増。連日200Visit/400PageViewを超えているのですが、その原動力になってるのは、検索エンジンからの「走れメルス」検索の結果。30-40アクセスはここから来ています。あれれと思って調べると、googleではそう上の方には出てきませんが、Yahoo検索だと2番目..な、なぜ。

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2004.12.12

【芝居】「アラカルト」

2004.12.12 17:00

青山円形劇場の風物詩、16年目。レストランを舞台にした短編いくつかと、生演奏でつづる3時間。(休憩10分、夜はワインサービス付き)。当日券もでているようです。26日まで青山円形劇場、そのあと年末まで大阪。

実際の所、毎年大きくは変わらないのです。女性一人での来店、スーツの小男と大女奥さん、長く続いたシングルたちの話、ショータイム、マダムとゲストのトーク、男と娘の二人きりのレストラン、ラストダンスという構成は大きくは変わりません。毎年少しずつ話が前に進んだり、シチュエーションだけ似ていて別の話だったり。特に終幕近くの老夫婦の話に至っては完全に一緒ですらあります。その変わらない魅力、毎年来ていても楽しいと思わせるちから。なんせそう簡単には失敗しませんから、クリスマス向きなのでしょう。

ゲストのROLLY、サラリーマン姿もそつなくこなし、かと思えばショータイムのすごさはさすがに「シンガー」です。ショータイムではいっさいおちゃらけなしというのも、彼の確かなスタンスを見せつけています。つうか、ロッキーホラーショー大昔やってなかったか?これ、どっちかというとアンチクリスマスなポジションの話じゃなかったか、なんてことも思いつつ。

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【芝居】「団地妻A子の昼下がり」アンチ☆ヒール隊

2004.12.12 13:00

あんまりといえばあんまりにベタなタイトル。アンチ☆ヒール隊の旗揚げ公演、母親と娘の崩壊するようなしないような関係の話。12日夜までアートボックスホール。

なんだかんだ云っても見目麗しい女優たち、眼福。再婚の連れ子やら反抗期やら親に言えない仕事やらの娘たち。独りで背負ってしまった母親、でも母親もまたオンナで、その妄想は膨らんで。冴えない母親となると、「宝船」のそれが印象的ですが、あそこまで思い切りがよくない感じがするのが勿体ない。この母親のポジション難しいんですよね、きっと。

何処か行動が唐突な印象。なぜそうするかを病や妄想に背負わせるのはなあと思うのですが、それも粗削りゆえかとも。何かがあるなあ、とは感じさせるのです。

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クリスマスとか、デパートとか。

パーティっぽいイベントに行くために、何か買っていこう。新宿で芝居みて、高島屋地下、ハンズを歩いたけどいまいち。というか、これもって電車乗るのがちょっといや。ええい。

渋谷、TOKYUのFood Show。あんまり広すぎなくて、実は結構すき。ここでお酒買う。「本物のクリスマス」を売りにしたスパークリング。(「」内のことば流行りか。1160件ぐらいひっかかるgoogle) ブランド名忘れてしまうぐらいだけど。

チーズ買おうと思ったけど手頃なのなくて、1Fにあがる。銀のぶとうの前をとおりかかると、売り子のお姉さんが声を張り上げて、「できたての"淡雪"今日最終便がまだあります」何かわからないけど、豆乳で作ったチーズケーキなのだそう。ほろほろと溶ける、甘過ぎなくて。 買っちゃいますね、こういうの。パーティの予定がなかったら絶対買わないけど、芝居系イベントとはいえ、こういうシュミレーションは意地でも続けてやるっ。(意味不明)

あ、そうそう。スキップ、読了。最終ページの2行のあまりの前向きさに胸焼けするけれども、それまでの積み重ねの世界で読むと、すっと気持ちに入ってくる。 よし、もいっかい、どっかでサンシャイン劇場、観に行こう。

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【芝居】「プリズムセブン」プリズム

2004.12.11 19:00

山の手事情社の水寄真弓さんのユニット、プリズム4年目7回目。15人も入ればいっぱいになってしまう小さなカウンターのバー、レインボーでの公演はラストとの話も漏れ聞こえてきて。週末だけ19日夜まで渋谷、人数入れないので要予約。

基本的には楽しく呑み会なのだ、と冒頭に紹介。クリスマスな何かを身に付けたり、あるいは持っていって楽しむのが吉。 合間の観客と俳優の間の会話が楽しい。観客も突っ込みまくり少々手荒な突っ込みでもしっかり押さえるのがさすが。仕込みの準備も全部まるみえ。一人で行っても、気を配ってくれる配慮がうれしいのです。

とはいえ、単なる呑み会ではありません。芝居やコントのような小品がてんこ盛り。確かな力をもった役者たちが演じているすごさ、jamに通じる余技っぽさなのだけど、さらに規模は小さく。1ドリンクはついていますが、お代わりしながら。高くはなく気楽に。

以下ねたばれ

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2004.12.11

【芝居】「ラブリーさんクロニクル」SmartDrugs

2004.12.11 14:30

女性ばかり8人。ルームシェアしてる2人とその片割れのバンド、「ラブリーさん」のデビューをめぐる、ほろ苦いある意味ファンタジー。12日までパンプルムス。

他のバンドをクビになって、自分でバンドを始める女、ふと拾った携帯電話の向こうに聞こえるメロディを盗作してしまう。その曲がよくて徐々に注目を集めはじめる。一方でろくに働かないで夢だけを追ってる彼女を支える同居者。バンドデビューを前になぞの携帯電話が姿を消し、引きこもってしまう女、それを責めないで支え続ける同居者も倒れ..

携帯電話の向こうに聞こえるメロディはまるで魔法、ある意味麻薬で、なかなかそこから醒められないのです。そこから醒めるためにはもう一つ魔法が必要なのでしょうが、その魔法と引き換えの代償はあまりに重い。

ここまで執着してデビューする気持ち、それも最初から最後まで全部「嘘」で貫いてまでやろうとする気持ちが、ちょっと理解に苦しみます。最初書けていたのに、というのならばまだ理解できます。ファン1号の彼女の行動動機も少々わかりません。そこにたまたまきっかけがあったから乗ったのか、その立場に自分も立ちたいと思ったのか、でしょうか。

とはいえ、飽きずに観させるたしかな力。自分勝手さもあるのだけど、それを許し、包み込んでしまう同居者の描かれ方が心に染みます。ドラムを演じた柴原さんは前半の物語の空気を和ませ、客席の空気を暖めます。 ある意味ファンタジーな終幕、柔らかな光と癒すような空気とは裏腹に二人きりに自閉したコミュニティが描かれるのはイマらしい空気なのでしょう。暖かい見た目と描かれていることの落差、巧いのです。

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2004.12.10

【芝居】「おやつの時間堂」時間堂

2004.12.10 20:00

時間堂、今年最後は、おやつ公演と題して。三軒茶屋某所、予約者のみに知らされるカフェのような場所で。三茶では有り得ない景色の見晴らしのいい場所。場所にだけ払ってもあまりあるのです。10分ぐらいの小品をとりまぜたお品書きから選ぶのだけど、まあ玉石混淆、イベントとして楽しむべし。

決して狭い場所ではありあません。それでも死角ばかりなので、恥ずかしがらずに果敢に移動しながら見ることを強くオススメ。飲み物を片手に。芝居の客じゃない通常の飲食の客もそのまま。稽古場のお裾分けのような体裁。芝居としては声が聞こえないとか見えないとかの問題がないわけではないのですが、ゆるい空気を合わせて楽しい空間なのです。

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【芝居】「嗚呼、お前もか」宝船

2004.12.9 19:30

オッホやハイレグを経た女優、新井友香さんの劇団。作演は人魚の話を描いた「ミンシン」(99年)なんてのもあります。今作、破綻なく世界を作ってるのです。木曜は結構な混雑でした。たいしたものです。12日まで劇小劇場。

正直なはなし、冒頭の映像は少し長いと思います。たしかに必要なスリコミです。新井友香さんの体験かどうかはわかりませんが、見た目のわりには実はかなり悲惨な状況が数々。色っぽかったり、女優それぞれに華があったりするわりには、男はステロタイプで薄い感じがしないでもありません。

意識してかどうか、声に力のある女優たちがそろっています。高木さんの声の落差、大人の微妙な色香の野村さん、か細くでも目に力のある葛木さん、色気やりたい放題ですがしっかりと、加藤さん。もちろん新井さんの感じもちょっといいなぁ。永井さんの役、沸点の低さが前半のポイントなのだけど、巧い。

以下ねたばれ

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2004.12.09

少し浮き足

会社のちょっとしたイベント、浮き足立ったりして。週末まで。来週あたりからは忘年会なんて入って来たりしていよいよ先生の走る季節に

金曜夜は「おやつの時間堂」を無理矢理いれる。好きな役者、好きな芝居たのしみ。土曜夜は「プリズムセブン」@Jazzバーレインボー、山の手事情社(臨時短信→客演情報)の水寄真弓さん主宰のユニット公演、たった15人入れば満員のバーで。日曜夜は「アラカルト」@青山円形。Rollyって....でも、変わらぬ楽しみ。

意外にコマが足りない.. 2つしかありません。えーと。 SmartDrungs@パンプルムス、宝船@劇小(新井さん見たいなぁ)、ペテカン@駅前(2バージョンやるなぁ。コマが..)あたりから選ぶしかありません。期間が長いから来週以降にナイロン@紀伊國屋、竹中直人@本多を。観られない決定なのはアンチ☆ヒール@高田馬場アートボックス(団地妻A子の昼下がりって...)、SHAMPOO HAT@TOPS、スケッチブックボイジャー@TACCS1179(キャラメルボックスの俳優教室卒業公演)が気にはなります。今年は行けないのが残念なのは、12日夜の新人戯曲賞公開審査会@紀伊國屋...ってことはナイロンのセットでやるのか。

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2004.12.07

食べ物小ねた

スーパーサイズミー」、という映画があって、いよいよ近日公開。「マクドナルドで三食過ごしたらどうなるか」っていうドキュメンタリー映画なんだけど、こういうの観ると尻馬でソレミタコトかっていう論調になりがちだよなぁ。自分も含めて。で、これを日本で実践したひとがいます。おそるべし。こちらの方はごくごく冷静で、しかもたいして問題になってない。で、よくよく映画の方をみると、本家の方は5000kcal/日でやってたらしい。むちゃしおる。つうか、体重の何倍も特定のものを食べさせて発がん性がと騒いでたのと変わらなくないかそれ。青汁だって一日10リットルとか呑んだら何か起こると思うぞ。

あたしが唐辛子好きだってのはもう20年ぐらい続いてて、たいして消費しない調味料なのにタバスコ常備とか。最近、なぜか胡椒が気になります。なんかあの香辛料にラブユーな最近。みそ汁に少しかけるとうんまいのな。唐辛子かける、というのは割とメジャーで、向田邦子のエッセイになんかあったけど。

なんかね、調味料が好きだと思うのです。あたし。小さい頃は「味の素」だった。怒られたけど手のひらに少し振ってね、なめてね。味の素って結局アミノ酸。最近はアミノ酸摂取しまくってるけど、体にわるいって言われてたのはどうなったんだっ。

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2004.12.06

【芝居】「馬鹿はおまえだ」ひょっとこ乱舞

2004.12.5 18:30

演劇祭パンフによればリズムとスピード・熱量と脱力を駆使する4年目の「ひょっとこ乱舞」10作目の記念での再演。あたしは劇団自体初見です。王子小劇場佐藤佐吉演劇祭五本目。この演劇祭の中では長めで14日まで。

手慣れた感じがするのです。達者な役者たち、台詞の面白さなど、うまくまとまってるなぁと思います。難しい話ではないのだけど、「溶ける」姉妹のくだり、ちょっとわかりにくいかも。トークショーによれば、「溶け合う達成感」の象徴的な表現ということのようですが、確かにそうだよなぁ。誰かと一緒に居続ける、というのはそういうことだもんなぁと。

かつては首都だったのに今は寂れた小さな街、そこのレストラン。13年前にそこに捨てられ住んでいた双子の姉妹は別々に引き取られて以来ずっと会うこともなかった。そして現在。レストランハスキーで働く娘たち、双子の片割れタマミもその中に居るが、このレストランを手に入れて双子のもう片割れモモミと一緒に暮らすことを夢見ている

当日パンフによれば、初演ではお先真っ暗感で終わっていたのを、将来への希望を感じさせるものへの改訂をしているとのこと。芝居を観ていて初演時の感じが予測できるような感じ。個人的には将来への希望にとってつけた感じがしないことはありません。お先真っ暗の方がよかったかなぁと。

派手な部分、静かな部分。言葉で少し遊んだり、姉妹の描き方などで、野田秀樹っぽさを感じたりします。一方で世界の見え方はむしろナイロンぽい感じがします。巧みでおもしろく、もしかしたら伸びていくんだろうなぁと思ったりもします。一方で登場人物が少々多めで作家がもてあましているような感じも受けます。シンプルに描くと、かなり力強い話になるんだろうなぁと。

劇場を横使い、そのおかげで座席の前後間隔がかなり狭めの席があるのが要改善ポイント。座るなら最前列かな。10回目ということもあって、初日打ち上げ観客参加やらプレゼントやら無料モニターやらいろいろ盛りだくさん。当日パンフも気合い入りまくりで14ページ。アンケート後日郵送用の封筒(切手つき)を受付で配るというのは、web受付の時代とはいえ細やかな心配り。

観た5日夜はトークショー付き。作・演の広田淳一さんと役者の若子昭一さんの二人。作家は遅筆なのだといいますが(当日パンフにもそこら中に書いてあるから相当なのでしょう)、語りたいものがたりはたくさんもっているんじゃないかとみました。なによりバイタリティを感じます。

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2004.12.05

【芝居】「イミテーション*フラワー」神様プロデュース

2004.12.05 14:00

トランス系の音楽を多用して小気味よい短編を集めて。舞台上で生きること死ぬことの虚構を描く一本。5日夜までシアター風姿花伝。

舞台端にスタンバイする役者たちの声で、真ん中で演じる役が変わる「劇研的フォーマット」を借りたように見える前半。そこから、いくら虚構を修正しようとしても、現実は現実で進んでしまうから死んだ彼女は戻らない。その哀しさに至る終盤は面白いのです。一方のいくらやってもリアルにならない死を追い求める狂気を描く意図はわかるものの、それをいっちゃあオシマイ感もあります。個人的な好みでいえば、死んでしまった人のことを追憶する部分だけで芝居を作った方が濃密になっていいかなぁと、勝手に思います

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【芝居】「走れメルス」NODA MAP

2004.12.4 19:00

遊眠社は一本もみていないのです。DVD BOX買おうかどうしようか迷うロビー。というわけで初めて触れる、七演目の「走れメルス」。まだまだ始まったばかり、2ヶ月の長丁場、20歳の野田戯曲を演じる(決して若者ばかりではない)役者たち、LHA圧縮したような言葉の洪水。ただただ圧倒される舞台はあのころの芝居をそのままゴージャスにしたのだといいます。すごいことです。来年1月30日まで、コクーン。

一回では、ちょっと厳しいのです。それは決して話がわかりにくいからではないと思うのです。役者の発声には問題がないとは言いませんが、あんなスピードで喋るなんてことは普通あり得ません。ゆっくりならば通る声でも、あのスピードではありえないでしょう。そこは役者への同情の余地もあります。それでも、この洪水の「音」に身をゆだねるだけでも、気持ちのいい110分。オススメしても、ねぇ、取れないチケットだものなぁ。

戯曲も買い込んでゆっくり味わいますが、今日の処は断片で。■マスメディアを鏡として使う姿があろうとは、初演のころではスターにしかあり得なかったそんな姿、今になってみたら、誰もがあり得る時代に。■集積回路工場(集積回路って言葉自体懐かしいけど)というのが何を意味しているのかなぁ。日本の産業(だった)ってことかなぁ。■平凡と明星。当然若者にはわからない。戯曲にはそのまま書いてあるけど舞台では、「それが何かわからない」という一層を重ねてるのが鋭い。■あいつらが食ってるのは酢豚。古田新太の「パイナップルを残すな」というのはあれですか、「酢豚にパイナップルを入れるなぁ」のベターハーフ(←意味不明)ですか。■池谷のぶえ+峯村リエ+濱田マリっていいなぁ。アタシにとってのグランドスラム感。

客席に早めにはいって、あのころの歌が楽しい。沖田浩之だよー、近藤真彦だよー。で勝手に盛り上がったりするあたしです。

初日に感想を書いている方、けっこう居らっしゃるのです。優さん、舞さん。強者の方々。トラックバックくださったぶるぶる さんさんも素早い..しかもみなさん、数回観劇前提で書いてらっしゃる。いや、あたしも人のことは言えないのですが。

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2004.12.04

【芝居】「オアシスサバク」OrangePunPKing

2004.12.4 14:00

49万年雨の降らない砂漠で伝説を手がかりに幻の不滅な王国を創る狂気を描く。7日まで中野あくとれ。 作家であり女優の足利彩さん目当てで出掛けたのです。知り合いぢゃないけど。話は少々平坦で気力が厳しい。王様を仕立てるあたりは結構見せるし、その直後の照明の青の美しいこと。

三人娘、コルクと呼ばれる女、声に特徴あり印象に残ります。王に付いていく女、おもね具合はらしくてマル。

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【映画】「笑の大学」

1996年青山円形劇場、1998年パルコ劇場他で上演された、三谷幸喜作・山田和也演出による二人芝居の映画化。舞台では西村雅彦演じる検閲官を役所広司、近藤芳正演じる作家を稲垣吾郎。もともとはこの二人による密室の芝居なのだけど、さすがに映画ではこの一室だけでは成立させられなかったと見え、廊下のシーンなどが追加されています。映画館では観客の反応をアテにすることができませんから、第三者的視点の廊下の警官を置いたのは、映画の特性に応じた変更なのだと思います。

2回の舞台も見ていますがこれも超人気公演でした。まあ三谷印の舞台といえば、プラチナチケットなわけですが。(まったくねぇ。なにわバタフライとれましたか?>みなさま) 濃密な密室劇だった舞台、特に小さな青山円形劇場のときの空気の濃密さったらなかったのです。映画と比べると、特に前半の、細かなネタで笑わせる部分はやはり舞台俳優の方が何枚も上手だと思うのです。映画で見ていると、やっぱねぇ、これは厳しい。後半、最後の検閲下りあたりは、映画でも面目躍如。役所さんという役者の力大きいなぁと思います。しっかと泣いてかえって来ました、あたし。

とはいえ、水準は高いのです。ぜひとも、おすすめ。

ココログでは、公式ホームページを展開。とはいえ、試写からロードショー公開までの間のプロモーションが主なので、今みてもあんまり意味はないのかもしれませんが。そんなこと言いながらもひよってトラックバック...って、これどこにつけたらいいんだろう。えいえい、最新のエントリにつけちゃえ。

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2004.12.03

寒くなってきた

晩酌を我慢して来たのに、コンビニおでんの誘惑に負ける夜。腹筋x10+30秒x3とシットアップ20回だけは続けてる今週だけど、ねぇ。

土曜日夜メルスはチケット入手済みで確定。あとどうするか。Orange PunPKing@あくとれを土夜、神様プロデュース@風姿花伝を日昼、夜はひょっとこ乱舞@王子あたりでいきましょうか。先に見ればいいけど気になるナイロン。観られそうもないけどほんとは見たい売り込み隊ビーム@シアターDは12/4一日だけってのがなぁ。ひげ太夫@萬はひさしぶりの現代調とのことで気になる。毛皮族もずいぶんみてないし。未見なれど名前で気になる徒花、ケシュハモニウム、怪人社も、ごめんなさいです。

MacintoshのiLifeというのを買い込んでしまったのだけど、GarageBandは手持ちのiBookでは厳しい。iMac G5かなあ。HDDレコーダーもDIGAと名前のつくまえの松下製。東芝のX5のスカパー連携がほんとに欲しい。ゲームたいしてしないくせにNintendoDSは見せてもらったらちょっと面白そう。PSPの画面の美しさに投資したい気もする。それよかCATVの契約をデジタル契約(+1000円)にして地上デジタル放送を楽しみますか。

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2004.12.02

【芝居】「Rose」reset-N

2004.12.02 20:00

適度な笑いでびっくりするほど口当たりよく、スマートに見せるなreset-Nの新作。5日までアゴラ劇場。

戦争により壊滅的な状態になった日本。東京だった街に違う名前がつけられようとしていたころ、収容を拒否し隠れる人々。そんな植物園、秘密に踏み込んだ兵士は。

かの国で起こったことを自分に引き付けて考えると、違って見える世界が鮮やかに示されます。報道で見聞きして知っていても、こういう形でみせられると、すっと心に届きます。少々イデオロギ臭さを感じるのは事実なのですが、あたしは結構おもしろかったな、と。役者、だれがだれやらわからないキャスト表が惜しい。

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bloglineが日本語表示に対応

web上で登録するだけで、blogの新着だけをリストして見られるサービスの「bloglines」が日本語に対応しました。いままでも便利に使っていたのですが、英語のメニューしかなかったのでなかなか人にすすめづらかったのですが、日本に対応したので、これはオススメです。上記のトップページで左の方にある「Japanese」をクリックするだけでOK。すでに登録していてもこれをやるだけで日本語になります。偉い。

あと、これ自身だけでも、blogやメールのサービスもあるんですよね。

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