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2004.11.21

【芝居】「極」げんこつ団

2004.11.21 14:00

女優ばかりでギャグ指向のオムニバス、つうかコント寄りのげんこつ団、30回記念。21日夜まで駅前劇場。

吉田衣里さんの作演映像が持ち味だけど、一部の作・演出を役者の何人か行うというのが珍しくて30回公演のイベント的。それぞれ持ち味あれどやがて吉田ワールドに収束していく感じ。人を連れて行きづらいような、社会情勢茶化し系ネタが少ないのが今回の特徴といえば特徴かも知れません。大爆笑にはつながらないものの、ある水準はキープしてるなぁと思うのです。なんせ初めてみたらびっくりしますって、やっぱ。

役者の個性をことさら強調しないというのが劇団としてのポリシーのようですが、久しぶりの出演の武輪加奈子さんがかっこよくて驚いたり、出演していない(がクレジットはされている)岡本さんの力を居ない故に再確認したり、あるいは役者たちの個性それでもやっぱりでてしまうなぁと思うのです。

天使が居ないと誰かがいえば社会中に居る天使の誰かが死んでしまったりするネタ、誠意と真心でないと治療できない医師のネタ、なぜか局部を隠すハンカチのネタ、ボクシング食卓のネタ、変身しても無駄だったりいじめてくれる相手を探してるヒーローだったりするネタ、子供の遊びのすごい技が天変地異になってしまうねたなど。ビデオだけだけど、戦争の時代を通常と考え、ポツダム宣言受託以降を「太平の時代」と、ネガティブにとらえるようなドキュメンタリータッチのねたは少しおもしろい。通常のネタよりも、ダンスに依存する部分が多くなっているのも特徴。

げんこつ団 volume 30「極」
2004.11.18 - 11.21 下北沢 駅前劇場
作・演出 吉田衣里 武輪加奈子 大庭智子 春原久子 植木早苗
出演 植木早苗 春原久子 武輪加奈子 大庭智子 大場靖子 田中路 菊川朝子(hula-hooper) 高園陽子 山口奈緒子(明日図鑑) 吉田衣里

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