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2004.11.29

【芝居】「リンダリンダ」kokami@network

2004.11.28 19:00

鴻上さんの手によるブルーハーツの音楽劇。3時間超え、座布団席でも飽きさせないのは音楽の力だけではなく、小さな共同体の物語の話を描き続けてきた鴻上さんの、これもリレイヤー。12月5日までシアターアプル。そのあと大阪、福岡をまわります。

メンバーの脱退により危機的状況になったロックバンド。復活の鍵だと信じて計画した、堤防水門の破壊。走り始めた計画は、復活が絶望的だということに気づいても、止めることができなくなっている..

鴻上さんが描く女性の葛藤や臆病な気持ちが、あたしは大好きです。ライブの前日、大事な日の前に誰と一緒に居たいかというあたり、思い通りに行かない、こんがらがった糸のシーン、泣き笑いの気持ち。

個人的には7年続いたカップルって下りがちょっと痛かったりはしますが、それはともかく。

で、結局ベストアルバムを買ってしまったりして、パワープレイ中。

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2004.11.28

【芝居】「空」青年座

2004.11.28 14:00

50周年を記念して、下北沢の5劇場で約2週間の同時公演の一本。泪目銀座でお馴染みの福島三郎さんの手による50年後の日本、ホームレスの女性たちで、コミュニティについて考えさせられる一本。12月5日まで本多劇場。

描かれているのは、ごくごくシンプルなことだと思うのです。「閉鎖社会が正しいかどうかなんてわからないけど、ひとは本当に独りではいられない」。一方であの国を笑いながら、この国の危うさを織り込んでいるなと感じます。どこか戯画的ですが。ゆがんだ教育の姿、ロボット相手に一人で話す姿、介護など、さまざまな姿。

中沢がなぜあの行動を取るに至ったか、劇中わりと説明されているのですが、なんかいまひとつ説得力に欠ける印象。キヨさんを演じる高畑淳子さん、微妙にがさつで繊細な気持ちをもつ人の姿をしっかりと。外界から最後にやってきたシンジンを演じた小林さやかさんの清楚なキャラクタは卑怯なほど心惹かれます。

舞台となるのは、もとは地下鉄の駅。「永田」という朽ち果てた駅名表示が見えます。舞台の高さをホームに見立て、客席の高さが線路。舞台の袖を使わずに、ホームから線路に降りたり、大きな階段を上り下りして他の世界と繋がっているという設定。けっこう新鮮な使い方で、感心なのです。

劇団webページはずいぶんと凝ったもの。特にキャスト一覧の「トリビア」はちょっと楽しい。公演チラシ裏面、全公演のタイムテーブルをグラフで表したもので、はしごを狙う芝居好きにはどの組み合わせが可能かを一覧できるとても優れたデザインでした。

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【コンサート】氣志團現象~最終章[The last song] @東京ドーム

2004.11.27 17:30

あっという間に東京ドームまでやってきたという印象なのです。もちろん、ずっと追っかけている人にとっては、この数年は長く、着実に進んできたということなのでしょうが。「アリーナGIGツアー」と銘打ちながら、最終日(の予定だった)は東京ドームという、一ランク広い会場。すごいことです。完全に満員、というわけではないけど、たっぷり4時間楽しみました。

加えて、メンバーの負傷によって、一人欠けた5名でのGIG、東京ドームが最終にならずに、振り替えを来年、大阪城ホールで、ということも伝説になるのだろうと思います。でも純粋に残念だと、あたしは思うのです。

なんて、能書きはともかく、シンプルなリズムとメロディ、あたしのようなCDすら持ってないライトなファンでも適当にカラダ動かしてれば汗もかくし、楽しめる。これが4時間6250円だもんなぁ。おなかいっぱい、満腹。MCが少々長いのも魅力のうち。とはいえ、「未来予想図」と題された「東京ドームが失敗したら」というスライドは、せっかく最高潮に達したGIGを完全に冷やしてしまってもったいない。それでもそのあとで挽回するのはたいしたもの。

小劇場好きのあたしとしては、ネタ扱いとはいえ、マネージャー・明星真由美の「あたしだって舞台に立ちたい」と題した3曲が大盛り上がり。小林幸子ばりのセットのような衣装→白いドレス→マドンナばりのボンテージをを。明星真由美さんという女優が、小劇場では伝説の女優であることは、知る人ぞ知るというよりかなり知られた話。所属していた双数姉妹を皮切りに、ナイロン100℃(94年、インスタントポルノグラフィ)、NODA MAP(99年、半神。00年、農業少女。)、新感線(98年、SUSANOH)という名だたる舞台をしっかりやっていたにもかかわらず、ある日突然女優を引退という伝説のようなストーリー。東京ドームでの雄叫び、あたしゃ忘れません。

で、結局CD買ってしまったのだな。(右コラム参照)

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2004.11.27

【芝居】「フィリピンベッドタイムストーリーズ」燐光群

2004.11.27 14:00

フィリピン人作家の話3本を別バージョン含め5本、フィリピン・日本の俳優で。当日パンフでは笑って欲しいったって、わりとシリアスな話。それでも後半の別バージョンは演出を変え軽い仕上がりに。フィリピン人俳優の奔放さが光る5本目が面白いなぁと思うのです。日本語+タガログ語上演(一部日本語字幕付き)、29日まで、森下スタジオ。

男二人、わけあって別れ話かと「離れられない」。バロット(アヒルのゆで卵)売りが憧れてた女性「ドゥルセの胸に1,000の詩を」。代理母、割り切っているはずなのに「代理母ビジネス」。

役者の動きのおもしろさや演出はともかく、ものがたりのどこにおもしろさや機敏を感じる部分が、あたしとは少し違うのかなぁと思います。その微妙なギャップも含めておもしろいのですが。

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2004.11.26

3日で休みだ。

火曜日まで休んだので3日会社に行けば、週末。わーい。

いろいろ混んでいる週末。土曜夜の氣志團は確定。チケット売れたので一安心。青年座の下北沢5劇場ジャックが始まるのだけど、制覇できるのかなぁ。いっそのこと全部観ないというのも有りかと思ってしまいます。kokami@network、海千山千プロデュース@麻布die pratze、燐光群@森下、これでいっぱいいっぱい。青年座のコマがないじゃん。

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2004.11.25

【芝居】「モザイク。」クロカミショウネン18

2004.11.24 19:30

シチュエーションコメディを得意とする、クロカミショウネン18。王子小劇場佐藤佐吉演劇祭四本目。12月1日まで。

町会議員の家の葬式の日。少しの落胆といくつかの嘘が嘘を生んでいく気楽に見られるコメディなのです。正直な話、話の冒頭から嘘や辻褄あわせが、次々と起こります。こりゃどうしたものかと思っていても、あり得ないほどの嘘の物量戦。ここまでいくなら、これにつきあうのも悪くないと思わせるほど、つぎつぎと。この無茶な運びを成立させているのは、誰が何を知っているか、その情報がどのように伝えられていくかを緻密に隙間なく組み立てていくものがたりなのです。少しのほころびでも、これ、全体が台無しになりますが、破綻させることなくしっかりと組み立てられるのはさすがです。

よく考えれば、これだけ塗り固めていける、なんてことは実際にはありえないと思います。すくなくともあたしゃ、途中で何もかも投げ出してしまいそうです。登場人物たちは、とことん諦めません。なぜそこまで、という説得力が薄いのです。ここがもう少しほしい。

登場人物たちは必死で、そして愛すべき人物たちです。自業自得なところはあっても、応援してこうって気持ちにもなります。終盤、父親に顔を埋める娘の姿が実にいいシーン。そこから終盤への落差を見せられれば、いいなぁ。

クロカミの物語を支える、青木十三雄さん、渡辺裕也さんの味。稲垣俊平さんのひょうひょうとした感じもマル。謎めいた美女を演じた佐藤麻梨子さんが魅力的。

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2004.11.23

【芝居】「SKIP」キャラメルボックス

2004.11.23 19:00

2004年最後のキャラメルは、劇団では初だという「原作そのまま(カットと一部のギャグのみの変更)」、北村薫のSKIP。25日までサンシャイン劇場。17歳の心と42歳の入れ物、読んでないけど一人称で書かれた原作を、これまたえらくシンプルな舞台で。キャラメル的と世間で思われてるものよりは随分抑えた演出や音楽、成井真柴のどちらとも違う言葉の選び方に戸惑うかもしれませんが、軽快さと不思議で柔らかな手触り、ジュブナイル全開な感じ、確かにキャラメル。 にしても、42歳の「入れ物」を魅力的に演じられ、高校生もちゃんと演じる層の厚さは20周年目前のチカラかと思うのです。

25年って歳月は、長寿アニメの声優交代がニュースになるぐらいの、長い長い時間。語られている他愛ない会話の落差、女子高生のスカートの丈、言葉の端々。ましてや青春の入り口からあとの25年。そこが一番大切な時期のはずなのです。そこの部分をすっかりとスキップしてしまったまま、主役は17歳の心で、しっかりと前に進んでいくのです。どちらの世代にも、深い気持ちを感じさせる一本なのです。

原作は270ページを超える大量のテキスト。それを2時間の芝居に納めるために大量のカットを余儀なくしています。が、後追いで読み始めても(←読んでない本が大量にあるのにまた買ったらしい)、場面が生き生きとよみがえる、印象的な言葉が厳選された、まるで濃縮ジュースのような濃い2時間なのです。

あたし的には大好きな一本になりそうです。

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【芝居】「ラフカット2004」オリジナルキャスト

2004.11.23 14:00

4本の短編をオーディションな役者たちでの恒例企画も10年目。堤脚本の過去作品を4本オリジナルと新キャストの二本立て。23日で終了。

記憶力はザルですが、観ているうちに話を思い出します。わりと強烈で色気過剰なものが並んだために、印象に残るのです。役者が慣れて巧くなってるがゆえに、少しオーバーな演出が鼻についたりするのは、オリジナルキャストしかみられなかったからかも知れません。 4本並ぶと、「背徳〜」の破綻ぶりが目につきます。「776」や「愛の〜」はわりと巧く出来ていますが、特定の役者の力に依存したものである気もします。

展示会のコンパニオン控え室での女たちの足の引っ張り合いと巻き込まれた男の話『幕張の女』(99年)。パチンコ店駐輪場で昼休みの店員と友達と客と客とは言えない人々のあと一歩でかみ合わない話『776』(97年)。地方と都市のおしゃれな映画館の待合室、ほとんど居ない客がインモラルに『背徳令嬢肉奴隷』(01年)。産科のベット、現れる伝説の男『愛の結晶君』(98年)。キャストの名前が微妙に変わったりしてるのは、名前変わっただけですよねぇ。

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積ん読。

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たまに本屋行っちゃあ数冊買う癖なんとかせんと。溜まる一方。↓読みかけ、未読の本

  • 雑誌・群像(本谷有希子の脚本掲載)
  • 雑誌・ダカーポ(これ読む時間さえなくなってる)
  • 「演劇のことば」平田オリザ(岩波書店)
  • 「上司は思いつきでものを言う」橋本治(集英社文庫)
  • 「日本のもの造り哲学」藤本隆宏(日本経済新聞社)(借り物。いいかげん返さないと)
  • 「情報社会学序説」公文俊平(NTT出版) (ちょっといい予感..)
  • 「鴻上尚史のごあいさつ―1981-2004」鴻上 尚史(角川書店)(これは短く分かれてるから、隙間時間で)

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2004.11.22

【コンサート】「EPOwith/CHORO CLUB」

@STB139(スイートベイジル)ハーブベースの料理と酒、ライブで構成されるスペース。雰囲気よくてわりと好きなところ。はじめて1F舞台上手側のカウンターに座る。見晴らしもいいし、人が通っても視界が遮られなくていいポジション。おぼえとこ。

EPOCHORO CLUBの前半は10年程前の精神世界っぽい方向に戻ったかとはらはらしたけどCHOROとやってた頃ってこの曲だよなあ。でもこの音の心地良さはたしかに気持ちよい。後半は馴染みやすいポップやらで最近のライブっぽい感じで。その両方があって、今のEPOだよなぁと思うのです。そして、それがあたしゃ好きです。

笹子重治さんのギター凄いよなあ。

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【芝居】「K病院の引越し」桃唄309

2004.11.21 14:00

桃唄がさまざまなワークショップ企画と連動して。28日までアゴラ劇場。(変則的な公演なので、詳細を確認すること)

精神科病院の引越し直前の時期を舞台に、ちょっと高揚したり事件が起きたりする様を描きます。なんかバタバタする印象。JJCもこころの医療の現場を描くものの、洗練された感じの病院、しかも治療に主眼のあるJJCとは印象はずいぶん違います。対象も違うし現実にどちらが近いかは知りませんが。幸いにして。

桃唄のほうはより庶民的でコミュニティの空気を作りだす感じがします。というより医療してる場というより、人が集まる場がたまたま病院だった感じなのです。一応白衣の人はいたりするけど、治すこと、というよりは暮らしていくことを描くのにより主眼がある気がします。

なにかそこにある想いのようなもの、それを描くのが主眼かなあと思います。近所の老人を演じた吉原清司さんの味がいい。福岡ゆみこさん、芝居とは直接関係ないものの、カラダの動きがやけにシャープで、さすが。

初演(2000年6月シアターモリエール)を観てはいるのですが、記憶が薄いというのはこの芝居に限らず記憶力がザルなあたしのせい。

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【芝居】「マー義理地獄」マーク義理人情

2004.11.21 19:30

菅間馬鈴薯堂の公演枠を使った別口公演、マーク義理人情の再演。イキオイ勝負のような演技と、あまりに繊細というより卑屈な男たちの、短い物語。公演は終了。

地獄に堕ちてしまった男3人。最初に居た一人は、もはや地獄の拷問の日々を楽しんでさえいる。あとの二人は彼をリーダーとあがめ、ネガティブなんだかポジティブなんだかわからないハイテンションで、拷問を楽しもうとする。300年が経ち、全員が地獄の生活を楽しいと思い始めた時、無謀にも閻魔大魔王に戦いを挑んでしまったがために...

いじめられっこ、のような微妙なテンション。何をするにも自信がなさそうな、でも、なれてしまうと、やりすぎてしまうというか。地獄から逃げるのだけど結局はそこに回帰するしかない、依存する気持ち。正直、まだまだイキオイ勝負な感じは否めません。今回は菅間馬鈴薯堂のセットの一部と、照明をつかって、実は結構かっこよく仕上がっていたりして。もしかしたら、もしかしてしまうという予感を感じさせたりもします。

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2004.11.21

【演劇】「北の港へ」菅間馬鈴薯堂

年輪を重ねた味わいの菅間馬鈴薯堂、王子小劇場佐藤佐吉演劇祭三本目。公演は21日までで終了。

王子小劇場を、畳敷きの大衆演劇小屋のような仕立てにする。雰囲気は満点。段差が少なくて足のもって行き場に困るところもあって、観るのはちょっと大変ですが。

どうにもうまく稼働してそうにない芝居小屋、父親が想いだけで友人たちと手作りで作ったものの、北の漁港でそんなに稼働するわけもなく。そこに集まる、これまた売れない旅回りの演歌歌手やマネージャーたち。死んでしまった若い女性演歌歌手を偲んでの追悼公演を。とはいえ、売れない先輩を差し置いて別事務所に抜け駆けしたりした過去から確執があったり、なかったり。

味わいはあるのだけど、決して「いい話」なんかではなく。どんな道を歩んでも、人生は歩いていくしかないショーーマストゴーオン。365歩のマーチなんて明るさではなく、達観というか諦めというかな静けさで描くのが菅間節。もう年齢の進んでしまった演歌歌手・ザザとそのマネージャーは、もちろん売れることを今でも夢見てはいるのだけど、もうないかもしれない、という先も少し見えていて。同じような道を歩む後輩たちに対する確かな眼差し。優しいだけではなく、厳しく、でも愛情はいっぱいで。それが単なる恨み節に終わらせない芝居の味になっているのだと思います。

大塚秀記さん演じるマネージャーと、稲川実代子さん演じる歌手、二人のシーン、終幕のフェリー待ちのシーンなんか、涙が出るくらいいい雰囲気。薄笑いを浮かべる劇場主、苦しい時ほど笑えという西原理恵子漫画を思い出す。

なんと公演の戯曲もフリーで公開。ザザが後輩に何かを残すように、これが主宰の心意気。立派。(今載っている第三稿は、上演されたものとは違うようですが。終幕のアタリとか。)

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【芝居】「極」げんこつ団

2004.11.21 14:00

女優ばかりでギャグ指向のオムニバス、つうかコント寄りのげんこつ団、30回記念。21日夜まで駅前劇場。

吉田衣里さんの作演映像が持ち味だけど、一部の作・演出を役者の何人か行うというのが珍しくて30回公演のイベント的。それぞれ持ち味あれどやがて吉田ワールドに収束していく感じ。人を連れて行きづらいような、社会情勢茶化し系ネタが少ないのが今回の特徴といえば特徴かも知れません。大爆笑にはつながらないものの、ある水準はキープしてるなぁと思うのです。なんせ初めてみたらびっくりしますって、やっぱ。

役者の個性をことさら強調しないというのが劇団としてのポリシーのようですが、久しぶりの出演の武輪加奈子さんがかっこよくて驚いたり、出演していない(がクレジットはされている)岡本さんの力を居ない故に再確認したり、あるいは役者たちの個性それでもやっぱりでてしまうなぁと思うのです。

天使が居ないと誰かがいえば社会中に居る天使の誰かが死んでしまったりするネタ、誠意と真心でないと治療できない医師のネタ、なぜか局部を隠すハンカチのネタ、ボクシング食卓のネタ、変身しても無駄だったりいじめてくれる相手を探してるヒーローだったりするネタ、子供の遊びのすごい技が天変地異になってしまうねたなど。ビデオだけだけど、戦争の時代を通常と考え、ポツダム宣言受託以降を「太平の時代」と、ネガティブにとらえるようなドキュメンタリータッチのねたは少しおもしろい。通常のネタよりも、ダンスに依存する部分が多くなっているのも特徴。

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2004.11.20

売れたとはいうものの。

氣志團、だいぶ大変なことになっています。芝居好きとしては、らもさんの例もあるからなぁ。でも、行って、しっかりと見なきゃね、彼らを。

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【芝居】「しずかなごはん」ジャブジャブサーキット

2004.11.20 14:00

ちょっとミステリーだったり、オカルトだったり、でも緻密な会話が面白いジャブジャブサーキット(JJC)の新作は摂食障害のクリニックのはなし。21日昼までサンモールスタジオ。

題材に真面目に向かっているのだと思います。取材もきっちりしているようですし、軽口な会話も面白いのです。人が何かに依存せずにはいられないこと、そのことを犯人捜しせずに「受け入れること」に付いてこんなにも丁寧に描く確かな力なのです。

劇団webではフリーライターの物語を主軸にあらすじが書いてありますが、実際には死亡してしまった元患者が作っていたホームページに残された謎のメッセージと、それにまつわる都市伝説の話の方にウェイトがあります。もちろん、摂食障害にかかわる話が主ですが。確かにホームページとか、ここのような日記とか、自分が死んでしまったら、あるいは死ななくてもメンテナンスしなくなっても、料金さえ払われれば維持されていってしまうので、どうなるんだろうなぁと、うっすら思ったりします。それもまたおもしろいかなとすら。

一方で題材の微妙さゆえか、作家の優しさゆえか、繊細なガラス細工を扱っているような距離やもどかしさも感じます。なじゃあどうすればいいのかは、わからないので無責任な客の言葉なのですが。

高野さんのレビューでは、脚本の質に対して役者やまわりが追いついていない、という感想。たしかに地味です。華やかさは、舞台の一面ですが、こういうのを、観て深呼吸するというのも芝居の姿だな、とあたしはおもいます。今回は、誤解されてはいけないわけで、表現の上での制約も多いと思いますしね。

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2004.11.19

売れました。よかった。氣志團ドームチケット譲ります。

さすがにやばくなってきたぞー。二人分の幅で踊るかっ、てな事態です。好きな人は持ってるんだよなぁ、これ。

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氣志團@東京ドーム (11/27 17:30)を一枚余らせてます。となりあたしですが、もし引き取って頂けるって方がいれば、左のメール送信からお送りくださいませー。よろしくー。
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風邪はまだ、治らず。病院からもらってきた抗生物質のせい、という気もしてきたぞー。のどは痛くなくなってるけど、ちと気持ち悪かったりして。結果6連休になってる...風邪ひいてじゃしょうがないけど。

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2004.11.18

かぜひき。

ここ2,3日ほど、のどがかなり痛くて。会社でも風邪はやってるしなぁ、皆さんご自愛を。会社休んで、様子見てたら、のどの痛みが強くなってくるので午後は病院いこう。なんか外寒そうだなぁ。

そういえば時々歯も痛いので、これも治さなきゃきゃなぁ。自宅近所に高校の同級生が歯科医院開業したってはがき来てたな..でも会社近くにしとかないと通えないので、そっちで探そう。もう15年ぐらい歯医者って行ってないよ。

週末の楽しみを糧に、回復に向けてがんばろう。週末土夜に予定があるので、そこは休観コマ。22日は休暇を取ったけど、夜はEPO@STB。こんどこそ。チケット持ってないけど。観たいのは→菅間馬鈴薯堂@王子、げんこつ団@駅前、bird's-eye view@サンモール、ラフカット(新旧キャスト)@ゼロ、ジャブジャブサーキット@サンモールスタジオ、桃唄@アゴラ。キャラメルボックス@サンシャイン。落ちるの決定なのは山の手@大隈講堂、kokami@network@アプル。

だとすると..土昼JJC、土夜休観、日昼げんこつ、日夜馬鈴薯堂、月昼桃唄、月夜EPO、火昼ラフカット(OR)、火夜キャラメルかなぁ。ラフカットの新キャストが落ちる。王子17時のあとに19時のラフカットは多分間に合わないしなぁ。

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2004.11.16

さかのぼって時刻設定するの面倒だなぁ

むかし、あちこちで書いた芝居感想をココログの別のところに徐々に載せようと思ったのだけど...。

blogはたいてい、過去の日時を設定して、「その日時に投稿したことにする」って機能があるんです。これ使えばいいやー、とおもっていたけど、ココログ、マウスでプチプチクリックしないと設定できないもんだから、1995年なんて投稿入れようと思ったらものすげー大変じゃないか。どっか別の処探して、大昔のはそこに置いておくかなぁ。DIONのアカウントがどっかにあったはずなんだけどなぁ。

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2004.11.15

【芝居】「monotera」回転OZORA

2004.11.14 19:00

最近みはじめた、「回転OZORA」は、わりと上質な芝居が観られるという印象の劇団。劇団webのチケット予約が秀逸で、 お気に入りの役者(かスタッフ)を選んで予約すると、ちょっと気の利いたプレゼント貰えるという趣向。 なかなかいい感じ。彼らが久しぶりの、と銘打つSF仕立ての「monotera」は、たった「一つの地球」 のものがたり。萬スタジオでの公演は14日で終了。

地上はとても暮らせる状況ではなく、ヒューマノイドが多数となった地球。わずかに生き残った人間に、施設の中での繁殖を試みる世界のものがたり。「ロボット三原則」を根底に、自ら命を絶つことが禁じられるように作られているヒューマノイドが自殺するために仕掛けた大仕掛け。

よくできたSFっぽさ。SFではなぜか三原則やら、いろいろな決まり事がいつの間にか多くて、それに違反してるだけで細かく文句言う人が結構いて、個人的には辟易してしまいがち。(物語の外側の「勝手な決まり事」ぢゃん、と思ってしまう)が、これなら、多分大丈夫。が、決して縛られているという感じはなくて、単に奔放でもなくて楽しめます。

近親交配を重ねたため、メスしか生まれなくなってる人間の中の唯一のオスが息絶え、絶望するかに見えたとき、地底深くで見つかったコールドスリープのオス2体。物語の前半では隠されているけど、この施設はかつて刑務所で、コールドスリープの1体は冷凍禁固刑(なんじゃそりゃ)を受けていた囚人、もう1体は科学者。発見したヒューマノイドはそのことを知りながら記憶と記録の一部を意図的に消去してしまう。ヒューマノイドは囚人の犯罪を止めることができないまま、次々と殺されていって...

終幕、灯りに向かうアダムとイヴは、新しい世界を創るとみるのが素直かなぁ。あるいは、あの二人ではとか、開いた扉から流れこんできたものは何だったかなど、悪い方に想像すればきりはなくて、いっぱいの希望、という風にも終われない重さ。ずっしり重く、しかしおもしろかった、と思えるのです。

無邪気な女性を演じた今藤洋子さんは劇団の看板といってもいい女優。独特の声が印象的なのですが、どこか幼い感じの今作は今までの「できる」感じとは一転、びっくりなのです。彼女に限らず、役者のバランスがよく、観ていて安心できる感じ。

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2004.11.14

【芝居】「アサシンズ」少年社中

2004.11.14 14:30

鮮やかなビジュアルとスピード感、RPG的ファンタジー世界が身上の社中の新作。楽園に戻りたくて暗殺を繰り返す追放者を現代の衝動的殺人の多発に重ね、人が一緒にいることって何かを描く一本なのだと思うのです。中野ポケットでの公演は14日で終了。

千秋楽は大盛況でかなり場内暑く。であたしは後半の記憶があいまいです。予約して返信も来たのに席が確保されてないってのも厳しい。あたしだけじゃないようだし。

エンタテインメント押さえ目、アクションこそあるけど語りかけるような面も見せます。鎖を天井から舞台床に向かって垂らし、下から照明をあてることでまるで光の柱のようで美しいのです。高さの違う台が斜めに置かれていたり、床が市松模様など、美術が秀逸で印象的。「社中らしい」スタイルというのが確率されているなぁと思います。

現実の世界で起こる連続殺人、裏であやつっているのは、失踪した恋人が騙されてやったこと。理由らしい理由のない殺人、何か言いようのない力が働いているとしか思えないし、そう思わなきゃ悲しすぎる昨今。こういう背景を夢想したくもなるよなぁ、と思うのです。

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【芝居】「イケニエノヒト」大人計画

2004.11.13 19:00

大人計画3年半ぶりの本公演、しかも客演なしの劇団員のみの期待の新作。12月5日まで世田谷パブリックシアター。そのあと大阪。

譲ってもらったチケットで、気合いの入ったB列席。をを、近い。感謝かんしゃ。猥雑な人間関係が大小さまざまに交錯していくのはまさに大人計画の味。客演やプロデュースでは脇に行きがちな劇団員たちもしっかりと見られるのが嬉しいのです。

とはいえ、まだ幕が開いたばかりからかどうか、ずいぶんと薄味に感じてしまったのも事実。シアターガイド(11月号)に乗っているあらすじと、ぴあ(11月18日号)のそれとで、ずいぶん違ってしまっていることからも、最後までかなり大幅な物語の変更を加えたんじゃないかと邪推します。もちろん劇団員たちの息は、まあぴったりといっていいレベルではありますが、人間関係のカオスに巻き込まれる感じがしない、ずいぶんと薄味だなぁとも思ってしまいます。客席は沸いていますが、笑いの点でも、ちょっとした違和感を感じます。あれれ。

板前を撮り続ける娘を演じた田村たがめさんの眼差しが印象的なのは大画面を使ったシーンが多いから。池津祥子さん、猫背椿さんの仲居は物語の中心ではないものの、舞台の雰囲気を作ります。カンフー少女を演じる平岩紙さんがかっこいい(←女優ばっかりじゃん)

昼に観た「本谷有希子」は「松尾チルドレン」と評されることの多い作家なのですが、二人を続けて観たあたし個人としては圧倒的に本谷の深い絶望の芝居に惹かれます。そういう意味では師匠を超えたといってもいいと思ってしまうのです。もちろん想いの深い旗揚げ作品の再演と、小説や映画に大活躍の中で描かれた新作とでは、多分に後者の方が不利だというのはわかりますが。

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2004.11.13

【芝居】「腑抜けども悲しみの愛を見せろ」本谷有希子

2004.11.13 14:00

劇作家のみならず小説でも活躍している本谷有希子さんの劇団、本人の名前そのままに「劇団本谷有希子」。旗揚げ作品の再演を、強力な役者陣で。濃密でおもしろいのです。前売り売り切れているように見えるのですが、少なくとも土曜昼は空席もそこそこあって、当日券でも観られた模様。14日まで、青山円形劇場。

初演は知らないけど、けっこう複雑は話なのに、人物がとにかくすっきりして見やすいのです。基本的には女性3人を核にした話です。その3人のキャラクタが実にくっきりしているのです。舞台では軽く語られているそれぞれの生い立ちですが、小説版ではずいぶん丁寧に描写されています。でも舞台ではこのあっさりした背景説明のおかげで小気味いいのです。ここを過去の回想にするのは常套手段ですが、それを選ばなかったセンスがいいなぁと思うのです。

この陰惨な状況の中で、飄々と暖かいキャラクタなのが兄嫁なのですが、吉本菜穂子さんが好演。抱いてくれない夫に対して初夜を迫るシーンがあるのですが、ちょっと泣いてしまうぐらいいいシーンです。物語全体でも、この人物のおかげで、ずいぶんシーンが柔らかくなるという効果があるのですが、反面、陰鬱さとの対比が鮮やかすぎて、作家の底意地の悪さ(ほめ言葉です)が見えます。

ボーイフレンドの男の子は、おそらく舞台版だけの役でしょうか。笑いの部分の多くを背負っています。微妙な間がおもしろい。作者・本谷さんは終幕近くにほんの少しだけ登場しますが、実はかなりの美人。なんで雑誌とかの写真写り悪いの使ってるんだろうと思うぐらいに。

(以下ねたばれ)

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【芝居】「汚い月」乞局

2004.11.12 19:30

王子小劇場の「佐藤佐吉演劇祭」の二つ目。「喪服割引」があったりして少し怖い感じのする劇団、乞局(コツボネ)の「汚い月」。2002年の「陰漏(かげろう)」の改訂現代版と謳ってはいるものの、ほとんど別物の仕上がり、ライトで乞局入門編との声も高いのです。14日まで。

とはいうものの、初演見てるくせに、あたしゃほとんど記憶がありません。銀座小劇場だったこと、部屋を取り囲むように廊下があるセットは強烈に覚えているくせに。人が忽然と姿を消すこと、その周りからのリンクがすっぱり切れてしまうことを描いた話で、最後の最後で、というタイプの芝居だったらしいのですが、あれれ。

マンションの中、中庭があったりするちょっとおしゃれ目(にしちゃ色が変だけど)な。飛行機の騒音、その反対運動があれこれ起こる、ちょっと落ち着かないコミュニティ。ある日、夫が通勤電車の中で立ったまま死んでしまうが、動揺する妻から勝手に取り付けられた臓器提供同意で、あれよあれよとなくなってしまう。呆然とする妻だったが。

サラリーマン二人の妙に距離感がむちゃくちゃな会話が好きです。姉妹二人のちょこまか感はかわいらしいのだけど、やってることはちょっと怖い。

以下ねたばれ

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2004.11.12

午前2時に

041112_020001.jpg

何がなんだかわからない写真だなぁ。ちょっとあったかいものがほしくて、水+コンソメ+キャベツ煮て、こんな時間にやってちゃ駄目ですな。胡椒をたっぷり。(刺激物じゃん)

明日、王子行けるかなぁ。いければ、土曜日本谷→大人計画、日曜 少年社中→OZORAって心置きなくできるんだけど。まあ、いけなかったときはそのとき。

そういえば、氣志團@東京ドーム (11/27 17:30)を一枚余らせてます。となりあたしですが、もし引き取って頂けるって方がいれば、左のメール送信からお送りください。

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2004.11.11

仕事は始動しはじめて

長期の休み取り損なってる...年末早めに休めるといいな。それでもまだ本格始動じゃないのだけど。

週末、土曜昼に本谷有希子@青山円形、土曜夜に大人計画@パブリックシアターは前売りもち。
乞局@王子、回転OZORA@萬、社中@ポケットあたりまで見られると嬉しいのだけど。金曜に見られないとどれか落ちる。見られやしないけど→ガッツ@サンモールスタジオ、競泳水着@早稲田学館B203、お茶っぴき@ブラッツ、壺会@ジェルス。
桃唄@アゴラ、クナウカ、メルヴィルはまだ先まで有るから、とりあえず置いておく。

デイリーポータルZの「おひとり様カラオケ」の大塚さん節つうか、独り語りぶちぶちの世界に心底やられる(いい意味ね)もちろん現実には存知あげませんが、いいなぁ、こういう文章。

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2004.11.08

【芝居】「くらやみと遠足のおやつ」つめきり

2004.11.7 18:30

三谷麻里子さん主宰の「つめきり」による公演。府中市市政50周年の記念事業として、府中市美術館のエントランスホールを使ってのたったふた夜の無料公演。芝居としてのできは厳しいところもあるけれど、あたしにとっちゃ大切な、大切な一本なのです。公演は終了。

50年後の府中市、市長が「くらやみを取り戻す」と言い出して、市民は懐中電灯を持って生活するようになったそんなとき、「たきお」と姉、整形で若返った母親、市長に物言いをつける野原と聾唖の「ふみ」、市長とその補佐の小さなものがたり。というとちょっと違うな。何か大きな物語があるというのとは違って、会話やせりふの断片を積み重ねていって、作家のつぶやきのような温度を醸し出す。これが三谷麻里子節だと、勝手に想うのです。そして、あたしゃこういうのが大好きです。

正直いって、美術館ホールという場所は芝居に向いている場所ではありません。青年団ですら手こずるような場所です。席も真っ平ら、語られるものがたりは、断片、というのもあまりいい条件ではありません。少し前の公演では語られてたような、いわゆるオンナノコの恋の話の語り口もあまりないというのも、あたしとしては少し寂しい。 それでも、あたしは好きだと言えるのです。それはいくつかの補助線を、自分の中で引いてるから、かもしれません。

当日パンフで語られている三つのきっかけ。「府中市民」であることは、「くらやみ祭り」(大國魂神社)や「浅間(せんげん、と読むのだそう)」や「東八道路」といった地名、あるいは美術館北側に広がる「肝試しのできる場所」(府中基地・住宅跡地)といったもので語られます。作家自身も住んでいるこの地を観光とは少し違う視点で描きます。

「団体を持っていたけど失った」というのは、公演サイト劇団サイトで断片が語られている、劇団としての活動を休止したことなのでしょう。市長がいろいろ呟くせりふ、「集団を作っていくことは個人のことを聞いてられないこともある」とか「基準を作っていきたい」という言葉に色濃く。

みっつめの「これからもものをつくり続ける」ということは、「限界を知った上で、僕は生きていく」という終幕のことば、かな。どうも劇作に限らないと思うのだけど、そんな力強さ。

ものがたりそのものとは何の関係もない、時折かいま見せるせりふでの言葉の選び方が好きです。「オンナノコってすぐ『なんとなく』って言うよね」「『暗い』ってのは当たり前のことだ。」「縁起のいい物を缶詰にするのは、縁起じゃないよね」「リアクション薄くなるってのは環境がそうさせるんだと思ってたけどDNAなのね」などなど。

しばらく劇作しない、という言葉も上記サイトには見えてますけど、あたしゃ待ってる。こういう言葉を、もっと聞いていきたいと思うのです。

府中は、おばあちゃんの住んでる町。最近はめっきり来なくなってたけど、終演が少し早かったので、ビールを買って、呑みながら、甲州街道、府中駅、大國魂神社を抜けて府中本町駅までの散歩。街は変わってるけど、そこかしこに見える名残り。府中本町なんか、かなりそのままだものね。

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2004.11.07

【芝居】「ハイ・バイ」環状七号

2004.11.7 14:00

「環七の穴」という(おそらく)自前劇場での3回目。アタシは初見。大学紛争末期の組織の崩壊を濃密に、14日まで。

大学紛争末期の三流大のバリケード闘争。軸となるリーダーを失って失速する組織。 何のために戦ってるのか、守るべきことは何か。劇中かかれてるような暴力でなくても、目的をみうしなった組織って脆いよなあとか、人望なきリーダーってなあとか。オヤジですな、こういうの考えるの。 男の帰りを待つ女の一本通った信念を見せた長瀬知子さんがかっこいい。

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2004.11.06

【芝居】「労苦の終わり」チェルフィッチュ

2004.11.6 18:00

某所の観劇オフのために、横浜STスポット。7日夜まで。

確かに表現のすごさだと思うのです。こういう話し方をしている人は、居そうな気はするものの、実はあんまり居ない。あんなに早口なわけはないのです。でも、確かに見ておいたほうがいい芝居。来年はアゴラという話も漏れ聞こえてきます。

王者館が不得意なのと同じように、あたしはこういう反復の芝居に弱いのです。前半はそれでもスピード感あって楽しい。語られる人名は、実は重要ではなくて、「ななしさん」と同じような位置づけ。誰が入れ替わっても本人だし、友達なのです。徐々に小さなコミュニティが浮かび上がります。ほんとに、小さな、小さな関係。

後半、結婚について語る二人のシーン、とても綺麗。どこか見覚えのある風景。が、入れ替えが減り、スピードは減速。ここで意識を失いかけたり、体温が上がったり。終幕、男たちが集まって、ひとりが一方的に語っている風景、どこか盛り場でよく見る風景を遠景から眺めているよにして街の中に、それまでの会話が溶けていくようなフェードアウトが印象的。

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がっくし。orz

昨日の打ち上げ、3次会までいって、タクシーで帰宅。呑みすぎたかなぁ。朝、酒が抜けていない感じで重いカラダを引きずってジム。パンプはスクワット(片側5+5+1kg)、ベンチプレス(片側5+1)プッシュアップまったくあがらず、背中(同じ)、ランジ(片側5kg)、腹筋。だめだぁ。でも、かんたんジョグで少し持ち直して、ダッシュで電車。高円寺には間に合いそうもないので、中野で社中を狙おうと決めて、降り立って。すこし時間があるなと思って、松屋で牛めし。.....とおもったら、ないのね、マチネ。ここで食べなくて、高円寺にダッシュしたらもしかしたら間に合ったのに、のに。

横浜の集合時間に間に合わないので、昼の芝居はなし。

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2004.11.04

心身おやすみ。

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芝居なしの一日。昼過ぎまで寝て、のそのそ起きて近所で昼飯。床屋覗いたけど混んでたので断念して、ユニクロ、シャツとかズボンとかまとめ買い。気がついたら着てるものほとんどユニクロの安いあたしです。

自転車ひっぱりだして空気入れる。しかしこのBD-1、3年経つけどほんと乗ってない。もうちょっと芝居用に使うかと思ってたけど、ジム通うようになったのでぜんぜん時間的余裕がなくなって、自転車で都内まで行くことができなくなってるのでした。そのあと、実家まで晩ご飯食べに。食べ過ぎる一日。

週末、土夜はチェルフィッチュ@STスポット、某所のオフ。日夜はつめきり「くらやみと遠足のおやつ」@府中市美術館。残りのコマ未定で気になるのは..未見のも多いのではずれかもしれないけど.→少年社中@ポケット、a落花生MOON@シアターVアカサカ(ここ客席が真っ平らで嫌い)、JAM BAL JAN JANパイレート、農民@あくとれ、環状七号、ペニノも花キャベツも気になるなぁ..ほら、やっぱ足りない。

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2004.11.03

【芝居】「5seconds」パラドックス定数

2004.11.2 20:00

王子小劇場職員が、自分の目で選んだラインナップ「佐藤佐吉演劇祭」の初っぱな、パラドックス定数の「5seconds」。 羽田沖墜落事故(1982)の機長と弁護士の接見を4シーンで見せる濃密な二人芝居。約70分。 月曜火曜のみの変則上演で16日まで(11/8・9・15・16)、王子小劇場。

本当にシンプルな舞台なのです。奇しくも上映の始まった映画「笑の大学」に似た、二人の男が机を挟んで向かい合うフォーマットは一緒。二人の気持ちが近づいたり、離れたりを繰り返すのもかなり似ていると感じます。もちろん片方は「笑い」であり片方は「接見」ですから、物語はまったく違います。これっぽちも笑いのない、が、飽きさせずに一気に見せる力作なのです。

あたしは事故をリアルタイムで見ていたとはいえ、その後にどのような経過をたどったかは、実はあまり知りません。、CVRがひたすらボイスレコーダーからの「事実」だけで芝居を作ろうとしたのに比べると、作家や役者の仕事がしめる部分は多いのだろうと思います。でも、CVRでは泣いたけど、こっちはなんか深くため息をつく感じ。もちろんどちらもすごいのですが。

劇中現れる弁護士は、弁護団の中での「もっとも下っ端」。最初のシーンで、機長の言動が完全にキチガイのそれだと思われたのだけど、一瞬の正気や真実を見つけます。会社という組織がどうやって個人を切り捨てていくか、その過程とともに、弁護団という組織の中での弁護士の位置がだぶります。どうやって、組織に抗っていくかという「ひと」の芝居なのだと思います。もちろん機長は理性的とはいえ完全な健康ではなく、意識の浮き沈みが見えますから一筋縄ではいかないのですが。最後の10分、「空白の5秒」の間に、いったい、どう考え「何をしたのか」ということが示される圧巻。ええ、それが真実なのかどうか、あたしはわかりませんが。

席はあまり埋まっているとはいえません。もったいない。二人の向かい合いなのに、囲み舞台、しかも側面には席がありませんので、二人の表情を同時に見ることができないのがもどかしいのです。どうしたらいいんだろう。もっと高い場所から囲むようにするのか、あるいは側面からだけ見せるようにするのがいいのか..よくわかりませんが。

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2004.11.01

【芝居】「VR」シベリア少女鉄道

2004.10.31 19:30

二重構造を身上とするシベ少の新作。構造薄めだが完成度高い気が。10日まで駅前劇場。

前売りセールスは好調で、売り切れの回も多い週末。それでもちらほら空席なので、当日券でもきっとだいじょうぶ。ほんとに緻密に作られたここ数本にくらべると、構造という点では薄いという指摘も嘘ではないでしょう。でも、実は前半も含めて、結構飽きずに見られたのです。翻訳ドラマっぽい音を聞いている心地よさが、あたしに合ってるのかなぁとも思います。

以下ねたばれ....ほんとにねたばれ、この芝居を見る気ならば、読まないこと推奨。

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