【芝居】「髑髏城の七人(アオドクロ)」松竹(inouekabuki Shochiku-mix)
2004.10.11 18:30
終演2210。いつものこととはいえ、やっぱ長い。染五郎ブランドさておきつつも、くちあたり良く、楽しめる一本。28日まで日生劇場。
何処がどう、かはわからないのですが、物語が物語としてきちんと入って来る感じがします。何度も見ている演目なのに今までは、ぼんやりシーンのいくつかが残るだけで、ちゃんとストーリーが感じ取れてなかった気もします。あたしだけか。
半面、感情に強く訴える感じが薄いようにも感じます。もっとも、始まって間もなくだからかもしれません。花畑のシーンの「花の色」や無界のシーンの「絵」の美しさが気持ちに残ります。反面、オープニングや髑髏城のシーンの書き割りがあんまりといえばあんまりな感じもします。面白さをチケット代金で割って考えてしまうのはあたしの悪い癖です。
アカドクロでも感じましたが、やっぱり七人が立ち上がり攻め込もうとする瞬間こそが、あたし的には物語の最高潮でして、捨之介を救い出してからあとは、余韻とすら感じてしまいます。それでも、畳み掛けるような展開はアカドクロよりも追い込んである感じがします。(映画見てないし記憶の範囲、ですが)
染五郎の捨之介は軽薄さでは古田新太には及ばないものの、イロオトコ、かっこいい。鈴木杏の沙霧は元気な少年のようで魅力的。 三宅弘城の刀鍛冶はいままでの「七人」にはないまったく新しい魅力。ぶらーぼー。ナイロン的キャラを貫徹したのは賛否が別れるかもしれません。
Inouekabuki Shochiku-mix(松竹+新感線)「髑髏城の七人」
2004.10.6 - 10.28 日生劇場(10.5プレビュー)
作 中島かずき 演出 いのうえひでのり
出演 市川染五郎 鈴木杏 池内博之 高田聖子 三宅弘城 粟根まこと 高杉亘 川原和久 ラサール石井 佐藤アツヒロ
逆木圭一郎 村木よし子 山本カナコ 村木仁 川原正嗣 前田悟 タイソン大屋 葛貫なおこ 小寺利光 小村裕次郎 杉山圭一 田畑亜弥 中野英樹 安田栄徳 山中崇 横山一敏 竹内康博 中川素州 加藤学 矢部敬三 三住敦洋 藤家剛 佐治康志 柴田健児 島田裕樹 小椋太郎 蝦名孝一 武田みゆき 伊藤美帆 嶌村緒里江 野澤紗耶
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「恥ずかしくない人生」艶∞ポリス(2023.02.04)
- 【芝居】「エゴ/エバ」酔ひどれ船(2023.01.28)
- 【芝居】「すずめのなみだだん!」やみ・あがりシアター(2023.01.22)
- 【芝居】「gaku-GAY-kai 2022 贋作・テンペスト」フライングステージ(2023.01.19)
- 【芝居】「RAIN~改訂版~」螺旋階段(2023.01.12)
コメント