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2004.10.31

【芝居】「ルームサービス」テアトルエコー

2004.10.31 14:00

話も演出もえらくシンプルな古き良きアメリカ喜劇、ショービズ、マストゴーオン。エコーの年寄り役者って元気で巧いなあ。11月7日まで俳優座劇場。

客席も少しばかり年齢は高いのです。20分の休憩を挟んで2時間半の芝居は、強い刺激に慣れた身にはすこしぬるく感じないことはないのですが、しっかりと作られた芝居、何よりあたしが生まれた頃から芝居をやってる役者たちがこれだけ喜劇をしっかりと。ほんとに楽しいのです。こんな芝居を日曜の昼下がりに見る幸せ。

初演1937年というのは、古き良きアメリカ。ロシアの役者くずれウェイターに対する「すごいもんだ」という距離感や、「田舎もんは少々からかっても」という文脈で作られていると感じる前半は時代を感じたりもします。もちろん後半に向けてそんな見方なんて意味ないぐらいに底抜け、明るいのです。貧乏だということ意外には悩みがないってのも、古き良き。これはこれでいいなぁ。

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【芝居】「烏瓜の園」椿組

2004.10.30 19:00

2003年10月の双数姉妹公演「やや無情...」を、(男の)拘置所から女子少年院に移し、女優中心に改訂して、外波山演出で。11月3日まで新宿シアターブラッツ。

野外劇の印象が強い椿組ですが、あたしは屋外の物はたぶん見てないと思います。「春の海月」はおもしろかったです。かたや、双数の「やや無情」は、笑いがストイックなほどに少ない、実はターニングポイントになってる静かな芝居。そのあまりの落差に戸惑い、実は記憶さえ曖昧な、あたしなのです。まねきねこさんの当時のレポートから記憶を呼び戻したりして。(やっぱ記録って大事だなぁ。あたしにとっての記録空白期だからな、ここ)

以下ねたばれ

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2004.10.30

【芝居】「桃源郷」野の道

2004.10.30 15:00

元青年団演出部の津島めぐみさん主宰集団の旗揚げ。女性のみ3人の60分、30日夜まで下北沢アレイホール。

キッチン付きの吹き抜け付きフラットフロア、茶サービスつき。普段はピアノの小さなコンサートをやるところとか。 宗教にはまってる母。その娘。友人が姉の七回忌に尋ねて来る。なぜ母親はこの「思考停止する信仰」(劇中では「おまかせ」と呼んでいるが)にはまりこんでしまったのか、それが緩やかに崩れ、地に足つく兆しを見せることを見せるのです。

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送別会。

100人集まるもんなあ。自分を重ねたらどうなるか、出るたびおもいます。まだ五反田の呑み屋。明日朝のボディパンプ行けるかなあ。

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2004.10.29

週末。

しかし、ココログって、タイトルをもとにファイル名つけようとするんだよなぁ。無謀な仕様だよなぁ。日本語だとなんか変だしなぁ、思い切って通し番号にすればいいのに。

仕事、再び始動な感じ。まわりのメンバーがずいぶんかわって、キャッチアップの前段階で精一杯、とにかくミーティング出るだけ状態..来週以降よくなっていくのかどうか。さて。

週末。シベ少女は見るとして。気になるのは野の道@下北沢アレイホールは青年団系か。椿組@ブラッツは、双数姉妹の昨年作の舞台男子刑務所を女子刑務所に置き換えて。アロッタファジャイナ@アートボックスは「わたしは真吾」の舞台化だけと原作しらない。コマツ企画@王子はなんか気になる。テアトルエコーの上質を見たいし、オレンジマーケット@かもめ座はなんと「ジャスキス」。ほかにレトロモラパッド、新・明暗、カトケン、スパーキング、マダムメルヴィルは落ちちゃうかな。

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2004.10.27

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2004.10.25

【芝居】「鳩」メタリック農家

2004.10.24 18:00

4回目の公演を迎える「メタリック農家」の新作。全作とはうってかわって、血糊飛び散る、おどろおどろしい(ところもある)舞台の雰囲気。あたし個人としちゃ思うところはあるけれど、しっかりと見せる一本です。24日まで空間リバティ

14歳のときの性的サディズムの犯罪を起こした男、名前が報道されることなく7年後。つぶれかけの結婚式場で働く彼と結婚すると決めた一人の女性が、その過去を知り、周りの人もそれを知り、興味本位の報道陣が押しかけ...

現実のシーンと夢想のシーン、時間の前後を組み合わせて実はけっこう凝ったシーン展開。転換もスムーズだしおもしろいのだけど、現実と夢想がわかりにくいのがちょっととまどいます。たとえば、報道陣が押し寄せてきてフラッシュ→テープレコーダー→血まみれの惨殺→入院というシーン展開のうち、惨殺だけが夢想のようなのですが、あんまりそう思えないのです。友人によれば入院のシーンにだけ紗がかかってるってのも理由でしょう。確かに。

だから、実はあの男、現在においては何もしていない、ということなのに、ぼーっと見ていると、「一度精神的に病んだものは治らない」という前提で話を書いているように見えてしまうのが、しばらくずーっとひっかかっていました。が、世間の偏見としては、もちろんあるものとして。いい悪い、事実・嘘というのとは違って好みの問題ですが。

ただ、二人が結婚衣装を着て、チャペルに居るシーン。二人は結ばれるかのように見えるけど、女も、その偏見の呪縛からは逃れられず、「ごめん」と言うのです。愛ある二人を引き裂くのは、現代では家柄ではなくて、病や偏見なのだ、ということを言いたいのだとわかってからは、わりとスムーズに見られました。終幕の血まみれの鳩にほおずりするシーンにしても、それでも愛しているんだ、ってことですものね。

葛木英さんのかわいらしさ、前作(なんせかぶり物だ)とはうってかわってすごい。チャペルのシーン、千秋楽では突然の涙を、それでも押さえ込んで。岩田裕耳さんの落ち着いた雰囲気はばたばたした厨房のシーンをしっかりと支える。古市海見子さんの強烈なキャラクタはすごい。

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2004.10.24

【芝居】「賢治幻想 電信柱の夜」弘前劇場

2004.10.24 14:00

別役実作で、長谷川演出。弘前ではみたことのない、少し幻想的な作品。24日まで東京芸術劇場小ホール2、そのあと伊丹、高知、鳥取、北九州を廻ります。

役者は弘前らしい確かなちから。が、芝居自体のクオリティは高いものの、印象はずいぶん違います。前半から裁判あたりまでの別役節満開、「自分がなにものかの不確実さ」の話で面白いのです。そのあとの妹の独自やスライドはぴんとこない。最後に出てくる「装置」は客席がマッタイラで舞台たかさの条件の悪いこのホールではちと厳しいと思うのだけどどうでしょうか。俯瞰している感じにしたかったのかなぁ。

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【芝居】「十月の髭/シンコペーテッド・クロック」東京Ne+ws

2004.10.23 19:00

ビルの屋上を舞台にした、男たち女たち、「すんでいる人」のちょっとファンタジー。25日まで下北沢OFF OFFシアター

全体に恋愛っぽさ充満の話。男とその妻、女とを軸に話が進みます。女二人のシーンが好き。互いに相手が何者か、自分にとってのどんな立場かをわかっているのに、そこに触れないで表面を取り繕うかのシーン。微妙な緊張感が(というより、それを外側から眺めるのが..悪趣味だ)、あたしゃ大好きです。

「すんでいる人」と妻二人のシーンで終わる、というのがよくある方法とだと思うのだけど、さらにシーンが続くのは、蛇足な印象。

男たちはシンプルなキャラクターで描かれていますが、よく考えれば、ほとんどみんなが騎士(ナイト)のように一人の女性を守る構図。あり得ないっていえばそのとおりなのだけど、そんなところもファンタジーなのです。

ここ数週間、下北沢駅前のペルモビルにはシートがかかって大幅な改装中。外装をはがしたり、正面階段をはずしたりのかなり本格的なリニューアル。入り口も普段のところとは違う、ビルの横から入るようになっています。

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2004.10.23

【芝居】「ストリップ」グリング

2004.10.23 15:00

グリング初の再演。24日までTOPS。

ストリップ小屋を舞台に奇跡のような再会の話。すっきりしてて見やすい。 好きなことで食べていくのはきっと大変。ふっきるというより未練タラタラで諦める姿をつつみかくさず、そのまま見せる感じ。 桜子さんの心地よい関西の言葉がいいなあ。

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2004.10.22

「ぴあ」リニューアル

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雑誌「ぴあ」がリニューアル。版型が大きくなって、情報誌から雑誌という体裁に。慣れるまではいろいろ文句もつくことかと思います。電子チケットぴあ一辺倒からの抜けだし。たしかに、チケぴだからいいとは限らない(後述)。

芝居のページに限って言えば、当日券をその日電車に乗りながら探すあたしとしては、208ページあたりのスケジュール一覧が、すべての小劇場も含めて網羅されていれば文句ないんだけどなぁ。200ページからの「今週開催のステージ」も非常に近い感じ。これが一覧になってればなぁ。重いってのはあるんだけど、それはちぎって持ち出せばいいことだしね。

それより許しちゃいけないのは、モバイル版電子チケットぴあ。何にも買ってないのに月々210円、予約すればしたで一枚あたり210円、モバイル先行ならば更にいくらか、発券したらしたで100円(発券しなきゃ入れない劇場ばかりなのに)、郵送したら500円。なめとんのか。e+ならば、ほとんどが無料。安いチケットならば、郵送料も。ぴあを選ぶ理由はありません。「ぴあカード」の昔から、ぴあを使っているあたしとしては、応援したい気満々なのに。 別に「ぴあ」でできないわけじゃないというのもちょっと腹立たしい。「アフターファイブクラブ」という、法人向けのシステムがあるんですが、これならばこの手のお金まったくかからないんです。ひでぇはなしだ。

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2004.10.20

台風ですね。

しかし、よく来るなぁ。台風。

今日は芝居も映画も買い物も、ジムにも寄らずに早々に帰宅。酒呑んで。

どうかしている今週。月曜日は家に21:00にかえって気がついたら翌朝7:00の爆睡。火曜日はなかなか眠れない(眠れないなんて、3年に一回ぐらいだ)、そして今日は朝家を出る瞬間まで覚えていた健康診断を、夜になるまで忘れてたりして。あれれ。久しぶりの異動、数人まとめてとはいえ、周りのひと誰も知らないというのは7年ぶりの体験、それなりに緊張しているのでしょうか。あと二日は飲み会、来週も再来週も飲み会目白押し。人の出入り。

■芝居のこと ▼12月、いろいろ大変なことになると周りは騒いでいるのは知ってても、実感わかなかったのですが、気がついたら、メルス、プリズム、アラカルト、SHIRO。チケットのプレオーダーを入れてたら訳わからなくなってきました。ちょっと怖い。▼チェルフィッチュの予定入れなきゃ。

■週末のこと 早めに候補を絞ろう。観る気満々なのは、メタリック農家。気になるのは、素パンク団、ペンギンプルペイルパイルズ、東京Ne+wS、北京蝶々、マダムメルヴィル、早稲田大学演劇倶楽部。ゆっくり考えよう。

■webを観て ▼十勝豚丼のキャラクタと、吉野家の吉ブー、あまりに似てないか。どっちが後から出てきたかは明白な気がしますが。牛丼も復活し始めてるみたいだし、まあ騒ぐほどのことではないですか。▼河原でいろいろ焼いてみたいなぁ。いや、単にバーベキューでもいいんですが。ばうむ!

楽しいなぁ、こういう夜..すみません、大変なところは大変なのに、酔っぱらってて。

と思ったら、ずいぶん降り始めたようです。BS hiはもはや、降雨対応放送、それすらも怪しい、MPEG感ばりばりなノイズまみれ。地上波(アナログ)偉い。

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2004.10.17

【芝居】「いやむしろ忘れて草」五反田団

2004.10.17 18:00

わりとチープさが売りの五反田団、今回はどこか本気感漂います。チラシひとつとっても。いままでの五反田団と違う感じにとまどう指摘もありますが、作品を見れば納得、五反田団という枠の中では計り知れないぐらいの、傑作だと思うのです。

八百屋に生まれた四姉妹のはなし、過ぎ去った時間への想い。芝居はたったひとつのベッドの上で進みますが、まるでタイムマシンのように、病室と八百屋の二階に自在に時空を超える、とても舞台らしい話なのです。

子供の頃の他愛のない会話や喧嘩。元気だった三女、そして怒鳴る父親。現在ではは主役たる三女は入院し、八百屋も潰れていて、父親もすっかり丸くなっています。いつ退院できるともわからない長い入院生活。登場人物たちは、ごく当たり前に日常のこととして病院に見舞いに訪れ、そして日常のように帰っていきます。その中で、緊張感をもって入ってくる父親が医者から聞いた娘の病状は決して語られることはありませんが、ピアノを買おうか、という提案がすべてを物語ります。三女は父親と暮らす覚悟をしているものの、姉妹たちはそれを心配していて、長女はそれゆえに結婚しないのではないかとすら思えますが、そんなことに気を遣ってほしくない、みんなの荷物で居たくない、忘れられるぐらい、ひっそりと生きていきたい、のです。

あまりに本気な感じは五反田団らしくないかもしれません、いつもの脱力する五反田団とも違うかもしれません。が、このホンとそれにきっちり応える端田新菜さん、代表作といえる一本になったのではないかと思います。その時間に観客として立ち会えたことが、本当に幸せだと感じます。

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【芝居】「ときはなたれて」燐光群

2004.10.17 14:00

冤罪の死刑囚たちが晴れて生還し、語る形ですすむ6つの話。11月2日まで梅が丘BOX。そのあと七ツ寺、正華小劇場。

確かに動き少なく、話はどっしり重いのです。リーディングのようです。CVRのようなキャッチーさ軽快さはありません。が、間違いなく濃密なのです。 6つの話を交錯させるのに、まったく互い関係しないスタイルなのは勿体ないと感じてしまうけど、ほとんど全てが事実ゆえの重さだから仕方ないかとも思います。

失われた時間や人間らしさは簡単は取り戻せない、ということを、静かにしかし力強く語ります。陪審制度ゆえ、のように語られる話ではあるのだけど、日本の制度の中でだって完璧に防げるわけではないんじゃないのかなあとも。

一方で、むしろ無機質なCVRでは泣いたのに、本作では深くためいきをつくものの、気持ちが揺さぶられないあたしはどうしたことでしょう。どちらもほとんど事実そのまま、むしろ本作の方が人間一人一人のことを描いているのにかかわらず、です。日常からの突然の落差なのか、多くの命が一度に動いてしまうゆえなのか、あるいは音が大きいから、かな。

とかなんとか思いながら、本作、クオリティは間違いなく高いのです。小さな空間こそ生きる本作、ぜひ。

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【芝居】「Bunker」やべめぐみ

2004.10.16 19:30

元・カブの主宰、やべめぐみさんが30歳の誕生日に開くたった一回のイベント。話の断片をオムニバスして、まるでエッセイを語るかのよう。カブや、つめきりに出ていた役者たちも多数、舞台上にもフロアにも。そう、あたしゃこういう空気が好きだったんだ。面識などないけれど、あたしゃほんとに楽しみにしていた、この日。偶然取れてた赤鬼のチケットだって人に譲っちゃったもんね。

頭に毒ケーキを載せたオンナノコ、空気の読めない理屈っぽい「デッパ子」などキャラ炸裂。一方で隣席とだけ仲が悪いオフィスや女三人寄った誕生日祝い(2パターン)など会話の面白さも。人間観察の些細な面白さのデフォルメなのですが、キャラよりも関係に重点があるのが持ち味。また、どこか優しい視点を忘れない感じも好きです。

半面、誕生日イベントという成り立ちゆえか、宣伝がほとんどされなかったため、おそらくは知り合い客がほとんど(にしちゃ100人超えてる...すごい)。笑いの起きかたにしても全体が「内輪」になってる感はありますが、それに留めておくのはもったいないなあとも思うぐらい、面白かったのです。

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2004.10.16

【芝居】「消せない夏」渡辺センター

2004.10.16 14:00

27歳、ちょっと疲れた女が同僚の女に付き合って旅に出る、実はシンプルな自分探しの旅の話。17日まで空間リバティ。

思えばたしかに20代は確かにまぶしい。そんな時代を夏休みと例え、ああ終わっちゃうなあとため息をつくのです。「オンナノコ」全開で喜怒哀楽いっぱいの旅をする同僚と、どこか覚めた感じのする女の対比がもっと鮮明ならなあとも思います。

当日パンフにはキャスト表あるも、誰がどの役かの記載がありません。役者にとっちゃ、これかなりオオゴト(だって名前覚えてもらえない...よけいなお世話ですね)だと思うのだけど、いいのかしらん。

下北沢では新しい劇場の「空間リバティ」。一階・二階はバラエティショップというかディスカウントストアだったのですが、閉店のお知らせが。けっこう好きな場所だったのになぁ。いろんなものがあって。そういえば下北沢駅前の駅前劇場・OFFOFFシアターの入ってるペルモビルもビル全体がシートに覆われて大改装工事中。入り口も普段の正面ではなくて、回り込んだ側(スタバの並び)側に。ぎりぎりに駆け込む方(←あたしだ)はご注意。どっちも結構広さのあるスペースだから、広くてお茶のできるお店ができるといいなぁ。

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【芝居】「Root Beers」KAKUTA

2004.10.15 19:00

今年のKAKUTAは、朗読の夜→ムーンライトコースター→女の夜に続いて、今年最後は「Root Beers」。沖縄で初めて飲んだけど、たしかにこれは酒じゃありません。それがすべてのキッカケになる話。24日夜まで、明石スタジオ。

一見、ずいぶんいままでと感じが違うと思うかもしれません。いつでも、みんな優しい顔の人々しか出てこなかったKAKUTAを見慣れていると、強面あり、騒がしいオンナあり。韓国語、日本語、英語が錯綜します。

でも、やはりこれは間違いなくKAKUTAの芝居。

以下ねたばれ

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2004.10.15

仕事はのんびり

つうか、あまりにいろいろありすぎて、本筋の仕事を進めるのは少しゆっくりにして、まわりを見渡そう。、はい、深呼吸。

平日に芝居を観ることが出来るのは嬉しいです。来週は呑み会多め、芝居ってわけにはいかないかも。新しい出会いがある(色っぽい話じゃないけど)のは、楽しみです。

週末。土曜昼は五反田団(予約しなくっちゃ)、夜はBunker(やべめぐみさん誕生日記念ライブ)。日曜昼にKAKUTA予約してるものの、もし金曜日に行けそうなら行ってしまおう(そのときはごめんなさい>日曜はキャンセル...)。ここまでは確定。

気になるのは...バット男(クレネリクリオネ...ごしてき感謝)、ク・ナウカ、燐光群、渡辺センター、野鳩、ACOA、三条会、花組、風琴。...みられるわけもなく...

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2004.10.13

【芝居】「オイディプス@tokyo」山の手事情社

2004.10.13 19:30

「山の手」20周年記念、三つ目に見たのは「オイディプス」。平日たった3日間、明日14日まで、青山円形。 決してわかりやすい話ではなく、演出も物語を伝えることに主眼はありませんから、粗筋だけは頭に入れて。やりそこなったらせめてパンフの演出ノートを。

物語は互いに分かった上で、それを、今のtokyoに読み替えるかがメインになってる気がします。 舞台には屋根付きベッドのような白い方形。女性は白いワンピース=人間たち。男性は黒いイデタチ=運命。運命に操られる悲劇、という体裁で始まりながら、終幕は「問題をなぜ正視しようとしないか」と、人々(テキストは女たち、ですが女性に限ったことではないのでしょう。)に迫ります。運命のせいなんかじゃない、そこまで放っておいたのは他ならない自分たちではないのかと。会社帰りにはちと重いけど、このドンヨリもまたよし。

女性たちのルパムは他愛なく可愛いらしい。レタスの可憐は兎のイメージか。豆のシーンの会話の他愛なさ、キノコのシーンの鏡前の真剣。ホントに好き。ずっと観ていたい。水寄真弓さんの独り芝居は卑怯だがアクセント。ソフトクリームから主軸の話に戻るとき、怖い。大久保美智子さんの凛とした表情、少しほれる。(←迷惑です)

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2004.10.11

【芝居】「髑髏城の七人(アオドクロ)」松竹(inouekabuki Shochiku-mix)

2004.10.11 18:30

終演2210。いつものこととはいえ、やっぱ長い。染五郎ブランドさておきつつも、くちあたり良く、楽しめる一本。28日まで日生劇場。

何処がどう、かはわからないのですが、物語が物語としてきちんと入って来る感じがします。何度も見ている演目なのに今までは、ぼんやりシーンのいくつかが残るだけで、ちゃんとストーリーが感じ取れてなかった気もします。あたしだけか。

半面、感情に強く訴える感じが薄いようにも感じます。もっとも、始まって間もなくだからかもしれません。花畑のシーンの「花の色」や無界のシーンの「絵」の美しさが気持ちに残ります。反面、オープニングや髑髏城のシーンの書き割りがあんまりといえばあんまりな感じもします。面白さをチケット代金で割って考えてしまうのはあたしの悪い癖です。

アカドクロでも感じましたが、やっぱり七人が立ち上がり攻め込もうとする瞬間こそが、あたし的には物語の最高潮でして、捨之介を救い出してからあとは、余韻とすら感じてしまいます。それでも、畳み掛けるような展開はアカドクロよりも追い込んである感じがします。(映画見てないし記憶の範囲、ですが)

染五郎の捨之介は軽薄さでは古田新太には及ばないものの、イロオトコ、かっこいい。鈴木杏の沙霧は元気な少年のようで魅力的。 三宅弘城の刀鍛冶はいままでの「七人」にはないまったく新しい魅力。ぶらーぼー。ナイロン的キャラを貫徹したのは賛否が別れるかもしれません。

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【芝居】「センチメンタルフェミニン」解体工場

2004.10.11 14:00

女性作演による、オンナたちの話。オトコ、仕事、年齢への焦りを詰め込んだ一本。11日夜まで、御茶ノ水フリースペースカンバスにて。

タレント事務所を舞台に大物、中堅、若手の女性歌手たち。時代や年齢をこれほど残酷に見せ付ける設定はないと思います。実力のある大物よりも若手が伸びる、中堅も首位を狙いつつも、自分の衰えにも敏感にならずにいられない、というような。

オープニングはマンガ的に描かれた、「オトコ様を求めるオンナたちの図」。そこから逃げ出した種なしの男と、女、そして他人の赤ん坊。物語のあちこちにこの赤ん坊が成長したわらしべが出てきます。もっともらしい、意味ありげな言葉を残します。タレント事務所のシーンと互いに描かれるのですが、あたし的にはシンクロしていると感じられず、ぴんとこないのがもったいないのです。もっともあたしが気づいてないだけな気もします。

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【芝居】「SWAP2004」PLAYMATE

2004.10.10 19:00

近江谷太朗さんのユニット、"PLAYMATE"のもととなった1998年1月の演目、6年ぶりの再演三演(詳細下記コメントをご参照を)。濃密だが、どこかあか抜けなかった印象の会話劇だった初演に比べると、役者も演出もよりスタイリッシュで見やすくなっているしパワーも感じるのだけど、さらりとしすぎている感も。もしかしたら変わったのは、見ているこちら側や社会かもしれませんが。オススメ、17日まで新宿THEATER/TOPS

そういえば、「休むに似たり」をみるまで、あたしの中の芝居のベストはこれだったのを思い出しました。その前は「ピロートーク」(自転車キンクリート)。でも、どうしてすきだったのかは思い出せずにいます。今作はおもしろく、完成度は高いのだけど、大泣きするほどには至らず。

二組の夫婦、4人とも友達で、幸せそうに見えるのだけど、夫とは別の男、妻とは別の女たちとそれぞれに関係のある。それぞれに言えないことを秘めて、苦しくて苦しくてしょうがないのです。互いにいとおしいと思う気持ちなのはわかっているだけに、より強く訴えかけます。

4人しか出てきません。あまりにお互いの関係が密接すぎて、まるでこの4人しか人類がいないのではないかと思うぐらいに。911を経験してしまった私たちは、ふれあえる相手とこじんまりまとまるコミュニティこそが貴重なのだと思うようになった、ということなのかもしれません。実は初演時はもう4人の出演者が居たから、というだけかもしれませんが。

サードステージ系の"Showcase"のおしゃれな感じ、野口・京の圧倒的な力、さすが早稲田。第三舞台の独白のシーンのようでもあり、双数姉妹の野口節でもあり。京さんの今年は、ナイロンといい、こんな感じなのか。でもより口当たりはいいですね。初演時よりも女優がだいぶ若くなっているということも、違いかもしれません。

こんなにライトな感じで、挨拶のように、ボノボののようにセックスができたらなぁと思う気持ち。そんなことは許されるわけもないのですが。もっともボノボのセックスに見えるあれは、実はちょっと違うという話ですが。

思い入れが強すぎるんですかね。でも、こんな話を見て、異性とお酒を飲みながら、とことん話したいなぁと思うのです。

※チラシには初演1997って書いてあるんだけど、手元のメモは1998なんだよなぁ。(これ、1997初演、1998再演だそう。詳細は下記コメントを)
M.K.プロデュース「SWAP」1998.1 近鉄小劇場 青山円形劇場 
作:川上徹也 演出:杉本タダスケ 
出演:近江谷太朗(演劇集団キャラメルボックス) 久保田浩(遊気舎) 林英世(劇団M.O.P.) (以下、立身出世劇場)冬乃もみじ みなみさゆり 肥塚明日香 今仲ひろし 山本禎顕

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2004.10.10

【芝居】「夏の夜の夢」山の手事情社

2004.10.10 14:00

20周年記念の2本目。何より照明を始めとする色の綺麗さにやられます。役者の独特動きもあわせ、山の手らしく作られいて美しい舞台です。白で統一された舞台、装置は銭湯の脱衣場を印象づけるロッカーや冷蔵庫、体重計など。舞台奥には積み上げられた黄色い手桶。特に花緑師の最初の話の直後が印象的。

半面、90分見ていると不思議な脳波が出るような感覚に襲われます。テキストが耳を素通りし、目に映る美しさと「音」としての声が蓄積していく感じといいましょうか。確かにストーリーが多少でも頭に入ってないと厳しいかなあとも思います。あたしだけかもとも思いますが、ストーリーはわからなかった(が舞台はおもしろかった)、と終演後話している声を聞いたりもしました。

職人たちの芝居のシーンで間延び感があるのは、決して花緑師の力によるもではないと思います。山の手に限らずたいていの「夏夢」上演で感じます。ここに豪華なキャストを配して力業で見せる例がないわけではありませんが。今作では、実にするりと、スマートに処理をしています。

二組の若い恋人たち、女×女 男×男となるように配役した意図はわかりませんが、ライサンダーは凛々しく、ヘレナは(カラダが大きいのに)儚いのです。倉品・山田の突っ走り具合も楽しい。

こういう演出方法を徹底させるというのは、劇団ならでは。あくまでも劇団にこだわる「山の手」の一つの完成型なのだと思います。

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2004.10.09

【落語】ノスケ 第10回

2004.10.9 14:00

高田馬場、ローンスターカフェにて。ほんとうはカントリーウェスタンが似合いそうなお店で、なぜか落語会。三之助さんと喬之助さんの二人会。まいどまいど雨が降るなぁとおもってましたけど、10回目にして台風。おそるべし。

ゲスト寒空はだかさんのスタンダップトーク、ありそうでなかなかない、楽器を持たないのに音楽主体。浅草な感じ満載、面白いのです。喬之助さん「茶の湯」、見栄と勝手な物知り顔でまわりが翻弄される面白さ。茶をのんだ瞬間の表情が豊か。三之助さん、例によって枕長くてはらはらする、あたしゃblog読んでるからおもしろいのだけど。「甲府ぃ」、大爆笑する、という噺ではありません。こつこつと積み上げて、くすくすおかしい噺。つっても、そんなに噺を知ってる訳でもない、アタシですが。

さすがに終演のころの高田馬場はたいへんな雨。じゃ、そのままお言葉に甘えて店での打ち上げに混ぜてもらうと、そのあとには小降り、新宿でヨドバシあたりを冷やかしていると、雨までやんで。土曜日なのにこんなにすいてる新宿は、新鮮で、気持ちいいのです。

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台風は何処

10年ぶりでしょ。落語会「ノスケ」も十回めらしく、予定通り大雨。都内4寄席が夜席やらないと聞いてさすがにソワレないかなあと思って諦めたのにまだ新宿東口のスタバに。 台風は千葉に抜けたという話もあるし、実は新宿駅前は少し人が少なくて、満喫してる人々。普段こんな時間にこのスタバ座れないし。 これはあれですか、台風クラブ 大人の。041009_194701.jpg

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【映画】「スウィングガールズ」

2004.10.8 20:00@TOHO CINEMAS川崎

青山円形と迷ったあげく、二日連続ってのものなぁと思って、気になってる映画に。結果週末の予定、ちょっと厳しい。

田舎町の女子高生がひょんなキッカケでビックバンドジャズやっちゃう、という取り合わせの意外さ「スウィングガールズ」は、テレビドラマ「ウォーターボーイズ」(あたしゃ見てないけど)と同じ監督による楽しい一本。おとといあたりは、ニューヨークでゲリラライブをやったという報道も。

青春モノだということを差し引いても、たいして凝ったストーリーではありません。次々と起こる困難が魔法のような奇跡で次々解決してしまって、しかも彼女たちは若くて、最後はハッピーエンド。じゃあ面白くないかというとそんなことはありません。このストーリーの薄さを補ってあまりあるのは、何よりジャズナンバーの数々のもつ、「音楽のチカラ」と、彼/彼女たちのスイングに見える気持ち、そして発想の面白さ。

あたしゃ楽器出来ませんからねぇ。ほんとうらやましい。ワンアイディアを気合いで映画にしちゃったというのも、実にすごいなぁ。

「こんな感じ?」にもレポートあり。

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2004.10.08

三連休。

気持ちは何となく落ち着いた1週間。久々の幕張も楽しかったな。のんびりしてる場合じゃないのだけど。

週末。日曜夜SWAP、月曜夜アオドクロは前売り持ち。人と会うのは楽しい。大阪・維新派や京都・トリのマークもとっても気になるのだけど、この前売りがあるから、今回は諦めよう。維新派行かないのはかなり勇気いるけど。

気になる演目→山の手20周年、週末は夏夢だけどなんとかこの週末で。ポカリン+ort-dd@ゲーテ座、解体工場@カンバス(お茶の水)は女性作演にハマるいつものパターン。クレネリ@オフオフ。銀色金魚@王子、燐光群、ポツドール@三鷹、風琴工房@大塚文庫、ニセ劇団。観られないこと確定だけど、プチトリコ劇場も気にはなる。

某所でみつけた「あさりちゃん公式サイト」妹が読んでたのはあれ何年前だ。まだ続いてるってすごいなぁ。スゥィングガールズがジャムセッションしに行ったってのは本当なのか。

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2004.10.07

【芝居】「jamゴールドブレンド」Yamanote7481 (山の手事情社20周年記念公演)

2004.10.7 19:30

山の手事情社の20周年記念公演。まったく違うバラエティな3演目をとりまぜて17日まで、青山こどもの城。しょっぱなの「jam」は、あと10/15,16,17夜。

「jamゴールドブレンド」はエチュードや即興、ルパムをいろいろ並べた、稽古場のお裾分けのような、ショー。理屈抜きに楽しめるのです。かなりおすすめ、

その場で選んでもらって一席「柳家家緑の落語十席」。山の手のメソッドを解説、実演、しかも面白い「歩行・二拍子」。狂った演出家「清水宏のフリーエチュード」。ジャズのそれのように役者のアドリブと協調が見もの「ジャムセッション」。日常に居る人スケッチ「ものまね」。客席から貰った言葉で「三題ショートストーリーズ」。オリジナルのダンス「ルパム」。ショートストーリーズに挙げる、気になる単語を携えて、ぜひ。オススメ。

「落語」は「初天神」。オーソドックスだけど豊かな表情が楽しい。「ものまね」は「医者」@岩渕、頑固というか話聞いてないでしょな医者。「勧誘」@野口、親切そうにみえて悪人、怖い。
「歩行・二拍子」は訓練された役者たちの解説。まねできそうで、実はできない動きの秘密。その役者の力を無駄に使う「清水宏のフリーエチュード」の圧倒的な爆発力。すごい。
「三題」は「楽天・台風・ヨン様」で、「陶芸工房の青春物語」「病院待合室に集う老人たちの..」「記憶を亡くしたものたちが、久しぶりに帰ってきた長男で一瞬記憶を取り戻す..」「ブルペンインタビューする愛想だけの新人アナウンサー」という4つの話に派生。まったくわからなかったけど、少し解説されたあとは「記憶」が実は怖くて面白い。

実は、声をかけていただいて、先週末、稽古場を拝見しました。芝居をやったことがないアタシは、芝居が作られる現場を見たことがありません。初めての体験。どきどき。アタシはあと2本も見る気満々。jam以外の2本は、原作のある「芝居」です。正直なはなし、どちらも簡単なあらすじだけでも押さえてから行った方が楽しめる気がします。いまはネットで探せますしね。■「夏の夜の夢」は「四畳半」という表現形式と、噺家のコラボという一本。山の手らしい、という感じがします。■「オイディプス@Tokyo」は平日会社帰りには少し重い気がしますが、チラシにあるとおり、「Tokyoに生きる女性の悪夢」としてとらえ直したギリシャ悲劇。怪我のないことを本当に願いますが、骨太で面白い。初夏にやった「道成寺」の系譜の演出。

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2004.10.05

blog密度が高くなる

blogを始めるひとが、身の回りに増えて来た。芝居関係の友達はともかく、会社関係で増えてくるとあれれどうしようと思いますね、さすがに。トップページに「誰に読まれてもって覚悟で」と書いてるくせに、けっこうビビっております。

それもこれも、ほとんど本名みたいなのを名乗ってるからで、これをまったく別人格のハンドル名にでもしておけばと思わなくもありません。ささやかにgoogleのがれで、名前を書かなかったり、ひらがなにしたり、「かわひ_」なんてわざわざ書いてみたりしてるってのやってますが、blogってただでさえ引っかかりやすいんですよね。googleとか。

思えばバソコン通信(@niftyだ)で芝居のことを書き始めたときも、あんまり考えずに本名そのまま名乗ったし、オンライン用のハンドルってつかったことないんだよなぁ。アマチュア無線用のコールサインもじったやつとか、せいぜいその程度。ここ立ち上げるときも、「ひさまつー」って名乗ってたんだけど、自分が我慢できなくなって、今のスタイルに。今更なんか考えるのも、なぁ、ぴったりのないんだよなぁ。

なんか無いっすかね。見た目の雰囲気にまあ会ってて、町なかとか、酒飲みの場で大声で呼ばれても恥ずかしくないようなやつ。(←誰に訊いてるんだっ)

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2004.10.03

【芝居】「赤鬼・日本版」シアターコクーン

2004.10.3 14:00

英・タイと続いたバリエーションも最後の日本版。コクーンを狭く使う手法は距離感近くなるのだけれど、仮設客席側は明らかに向こう正面扱い。初演で感じなかった距離を感じてしまったのです。

NODA MAPの開演前の客席を見ていつもの感じるのは、いっぱいの高揚感の観客たち。みんなうれしそう、チケット入手の苦労からここまで盛り上げる気持ちってことでしょうか。こういう舞台のみかたというのも、確かにありますね。

芝居はもちろん水準以上でこのクオリティを維持するすごさ。 にもかかわらず、芝居に完全には入りこめないアタシはどうしてしまったのでしょう。 舞台の構成を囲みに変えるなど、最大限の努力をしていると思いますが、それでも 遠く感じてしまうのです。客席が向こう側だったら違ったかなあと思ってみたりします。 意図しているものとはおもいますが、囲み舞台のわりには、あきらかに2階席のある方向を正面につかうシーンばかりで 囲み舞台としてうまく機能しているようには思えません。

初演の細部は覚えてませんが、女と赤鬼の関わりはあそこまで具体的にされてましたっけ。あれえ。

なんてことを考えるのも、とっても高い水準でのはなし。です。シンプルに作られたものがたりは、NODA MAPに限らずもっと上演されてもいいのになぁと思います。

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2004.10.02

【芝居】「レジデンス昭和ラバーズオンリー」クロム舎

2004.10.2 14:00

死んだ友人の部屋を片付ける友人たち。みんな駄目な奴らだが想いの深さを感じさせる舞台。3日夜まで明石スタジオ。

行き場のない若い発散の一つのかたち。何週か前に見たピチチ5とはまた別の方向の発散だけど、やっぱり男たちは情けない。ステロタイプといえばそうだけど。そんな彼らの、友人への想いを丁寧にそれぞれ描くのです。

駄目オトコに惹かれてしまう不思議オンナを足利彩さんが好演。ある意味女神、ある意味悪魔。それに惹かれちまうアタシも駄目オトコ。

二十歳代の駄目とアタシのような三十すぎの駄目は質が違うんだなあとわけのわからないこと思ったりもします。

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【芝居】「月並みな話」時間堂

2004.10. 1 19:30

月移民の選考に落ちた人々、パーティに集まったが、突然の欠員で一人を総意で選ぶように言われて。 それぞれの月への想いのたけ。一見、議論する芝居に見えるのだけど、論理でなくて感情で動くというのは、好き嫌いが別れるのだと思います。そこにハマりこみたいなら、迷わず最前列。取れなければ、3列目以降を。4日夜まで、王子小劇場。

若い役者だけで成立させなければいけない制約の中で、移民というような国家的なプロジェクトの年齢に幅が見えなくなるのは苦しいところ。それでも、落ち着いてかっこいいエンジニア、愛することや気分で生きる若い女性、我が道を行く職人、夢溢れる学生など、設定的には無理をしてでも見た目にあまり違和感を感じさせないような配役で乗り切ります。それぞれにキャラクターを明確に割り当てて、結果、バランスがよくて見やすい舞台です。

エレガ役、こいけえいこさんのすらりと高い身長、まるでモデルのよう。一方でグループに割り込んだ他人(妹)を演じた稲村裕子さんが、舞台をかき回すように駆け回ります。(説明のために不可欠な役なのです) この二人が並んだシーンは、そこに笑いを求める訳じゃないのだけど、それだけでくすりとしてしまう瞬間。

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2004.10.01

週末。

なんか決めるって不得意だなぁ。まとめるとかね。つくづく思う仕事場です。はい。

水曜夜の呑み会、産休かぁ、1年先だものなぁ。元気で居てほしいとおもうのです。呑み過ぎ、明らかに。そのときはいい心持ちだったのだけど、朝になってもさっぱり抜けない。二日酔いとはちょっと違う、酔っぱらったまんま、って感じで半日ふいにする。木曜夜は、ぐっと年齢が上がった宴席。お世話になった方が退社。二日間でとっても懐かしい顔ぶれに会うのは、とってもいいなぁ。

気になる週末。日曜昼に赤鬼決まってる。時間堂@王子、クロム舎@明石、クレネリ@OFF OFF。気にはなるけどちょっと難しそうなのは、シスカンパニー@青山円形、男子は黙ってなさいよ@ラフォーレ、OJO!@アゴラあたり。ちょっと行きたいところもあるしなぁ、コマやはり足りず。

肩が少し痛いのだけど、土曜朝のボディパンプは出たい。そのあと続けてのエアロ出ると、時間堂かなぁ。日曜朝のエアロも、ともかく。10月からほんの少しだけ開始時間が遅くなるのだけど、そのあとの芝居への移動考えるとむしろ早くしてほしいなぁ、とわがまま。

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