【芝居】「耳をすまさなければ」負味
2004.9.26 17:00
ジブリのようないい話をベースにしながらも、ナンセンスな笑いを随所に挟んだ一本。前半があまりに山盛りにネタを仕込んだために後半で息切れしてしまったような気もしますが、ちょっと将来を期待させるのです。
後半、荒削りな原石の話をひきながら語られる中学生の主人公たちの未熟さはそのまま彼らの姿に重なります。実は、あたしはジブリの方のは見たことないのですが、サイトで探すとあれれ、わりとそのままのストーリーをやってたのですね。オープニングなどで使われる風景も有名なもののようで、そのまま。
オリジナルなところが少ないなら、じゃあそこに価値はないのかというとそんなことはないのです。と思わなきゃ、客席で大笑いしたアタシが浮かばれない(原作知らないのに、ね)。今からおもえば、オリジナルに挟まるような細かなところをどう嘘っぱちにするかというのが巧かったのだなぁ。
つっても、このオカシサを文章で伝えるのは難しいのです。公演は終了してますし、旗揚げと今回しかやってないのですが、ナンセンス系が好きなら次も期待していいかも。勧めてくれた友人の弁によれば、笑いのセンスの筋の良さ、なのですが、ホントにそう思います。
負味「耳をすまさなければ」
2004.9.24 - 9.26 神楽坂 die pratze
作・演出 あまぞん
出演 本田留美 田原慎太郎 西村愛美 武孝太朗 塩瀬篤也 青木賢治 ザ・忍者 岡庭直樹 嶋村淳 清水康榮 大島朋惠
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コメント
いやぁ、この週は、よくあちこちで会いましたなぁ(汗)
木金土、連続でしたな。水曜もニアミスだったし。
で、この週に見たものでもっともよかったのは、ここでした。
まぁ、センス云々は個人の趣味の問題かもね、という気はしますが。
もげた巨神兵(?)の手が、走り回ってるうちに小さくなっちゃってるのがツボでした。
個人的に残念だったのは、同じく今週末に公演していた少年イサム堂に行けなかったこと。
学習院のエンタメ系は、ライトでわかりやすく見やすいな、という印象。
投稿: おくむら | 2004.09.27 12:36
いやぁ、ほんとに会いましたね。学校で、とかならともかく、カノジョが居たとしたって、こんなに連日会ったりしませんですぜ。
ロボット兵ですね。手が小さくなっちゃうの。ルパン三世に出て来たのも似てた気はしますが、そんなにジブリに思い入れないので(ここで敵を5人増やす)、よくわからないですが。しかし、ここまで元の物語を借りるとなると、協力にジブリの名前が入ってるの、断然輝いて見えます。許可出した側も、取った側も。
劇場で会った知人は、ラストシーンの「クロネコのトラック」よく画面に巧く入れたなぁと言ってましたが、どうやったんだろう。
投稿: かわひ_ | 2004.09.28 01:50
観劇ほぼ皆勤のお二人に感服、脱帽の日々です。また御指南のほど、よろしくおねがいします。Wnderlandでお待ちしています。
投稿: あったね | 2004.10.01 01:34