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2004.09.05

【芝居】「翅蠱綺譚」天然ロボット・オム・プリュス

2004.9.4 18:00

天然ロボット、再演らしい「翅蠱綺譚」。シアタートラムはちょっと広すぎたかもしれません。でも、話はちゃんと面白い。90分ぐらいの上演時間、耽美、ゴスロリ(ちょっと違うか)、美少女がお好きならば、でも、それだけではなく、おすすめです。客席が少なめなのが勿体ない。5日ソワレまで。

セットが少々ショボく感じるのは仕方ないかなぁと思うのです。でも、それはそんなに気にならないのです。大会社の社長宅を舞台にした、娘と父親とその血縁の女性と、メイド、おんな先生、蚕部屋の面倒を見る子供たちの話。

決して明るい話ではありません。加藤直美さんは、その芝居のなかで「背伸びしたい庶民」として描かれ、その異質感が成功しています。飽きさせずに見せるポイントの一つです。

娘と子供、メイドと女性、おんな先生と社長、いろんな二人だけの会話の芝居があります。それぞれ全く違う様子だけど、共通しているのは、二人を貫く微妙な緊張感なのです。その緊張感の二人芝居が、アタシは好きです。

天然ロボット・オム・プリュス(homme plus)「翅蠱綺譚」
2004.9.2 - 9.5 シアタートラム
作・演出 湯澤幸一郎
出演 今村祈履 湯澤幸一郎 河井青葉 粕谷吉洋 依田朋子 佐藤陽子 加藤直美(ベターポーヅ)

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コメント

「客席少なめなのがもったいない」んじゃなくて、「客席が空いてたのがもったいない」のではないでしょうか。
いや、ほんとうにもったいないハナシで。三演めにしてこれで封印、って公演で、どうしてこういうことになっちゃうんでしょう。
結局、本チラシを見たのも、公演当日になってからだし。そのわりにDMのはがきは3通も届いたんですが(汗)
作品の出来栄えに比べて、制作面はかなり心許なかった感じです。

初演は見逃しましたが、再演で見た『翅蟲綺譚』は、空間的にも小さく、そして何よりもともとかなり怪しげな場所での公演でしたから、今回のように大掛かりな装置がなくても、雰囲気作りでははじめから“勝って”ましたね。
湯澤さんも、まっすぐな髪を油で撫でつけた、絵に描いたような二枚目でしたし、青い部屋んときは、たしか。

で、あのとき思い出せなかった、再演時のキャスト。
他にご覧になったかたにもおうかがいして、以下のような配役ではなかったかということになりました。
…ですが、あのときの当日パンフが手元になく、これでゼッタイとは言い切れませんが。
再演をご存知のかたで、間違いを発見されたら、ご指摘ください。

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西坊城カナエ(“ニシボウのお姫さま”)
  〔三〕今村 祈履   〔再〕甲斐さくら
西坊城実丸(西坊城の当主、カナエのお兄様)
  〔三〕湯澤幸一郎   〔再〕湯澤幸一郎
西坊城カヲル(実丸の腹違いの妹、カナエの教育係)
  〔三〕河井 青葉   〔再〕藤井 直子

田所新吉(カナエの同級生、西坊城家に出入りして蚕を飼育)
  〔三〕粕谷 吉洋   〔再〕佐野みかげ

節子(西坊城に長く仕えるメイド)
  〔三〕依田 朋子   〔再〕松岡 規子
珠子(西坊城に来て間もないメイド)
  〔三〕佐藤 陽子   〔再〕佐藤 陽子

嵯峨根良江(カナエの担任教師)
  〔三〕加藤 直美   〔再〕澤田 育子

投稿: おくむら | 2004.09.07 16:00

あ、失礼、公演タイトルが違ってました。

【誤】翅蟲綺譚
【正】翅蠱綺譚

投稿: おくむら | 2004.09.08 14:17

おくむらさん、ああ、おっしゃるとおり、客席があまりに埋まってなくてもったいなかったなぁと、そういうことでした。

澤田さんのサガネさん見たかったなぁ(とおい目)

投稿: かわひ? | 2004.09.09 01:28

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