【芝居】「ラジオドッグ」エビス堂大交響楽団
2004.8.29 15:00
わりと荒唐無稽なものがたり。中学生の主人公達が盗聴と電波を操りながらの大冒険譚。ネットワークではなく、電波を直接あやつる、というあたりに少々時代を感じずにはいられない再演。ノスタルジーは別にしても、この不便さが逆にいいなぁとも思います。数々の考証の無茶はありますが、気にならないのです。
面白いと思うのです。幾重にも時間を重ねたりして、物語の厚みをつけようとしてるのに、結局は三人だけの話になってしまった気がするのです。この役者たちが圧倒的に目を引く、というのもあると思うのですが。どこか生きてなくて平板な印象で、飽きる感じでもったいないのです。
かなり無茶な設定も、強引に物語ってしまうだけの気持ち良さがあります。体使いまくりなのもピスタチオの片鱗のようでマル。 主役な三人は子供をらしい語り口にしないのが好感だが半面、大人との差がみえずらいのが惜しい。脇を固める阿川さんの存在感が圧倒的で巧いのです。
エビス堂大交響楽団「ラジオドッグ」
2004.7.22 - 7.25 神戸アートビレッジセンター
2004.8.26 - 8.29 中野・ザ・ポケット
作・演出 オカモト國ヒコ
出演 山本操 山根基嗣 赤星マサノリ(劇団☆世界一団) 阿川領一(スペクタクルガーデン) 入谷啓介 中村なる美 池田百合子 森岩宏文(遊気舎) 有牛望 渡辺智寛 岩本由佳理 酒井俊紀
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