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2004.07.24

速報→「mellow涙いろ」みかん・夏

2004.7.24 19:30-

夜の時間が突然空いたので、パルコ劇場に一応は行ったものの、案の定当日券の受付をしてもらうことできず、明日の分の予約もとっくに終わっており。中野あくとれで25日迄。

友人に、あたし向きだと言われ。ご明察、ど真ん中す。いわゆるオンナノコの気持ちをあれこれアソートしたこのタイプの芝居は、あたし好みだとわかりやすすぎなのですねぇ。

Bird's-eye viewのポップ、つめきりの繊細、本谷の病的。絶妙のバランスが気持ちいい。といっても、あたしが勝手に思ってるだけで、当事者たちは、んなことないと言うでしょうが。上に上げたところの関係者らしい顔もちらほら見えたけど。作者がほかの舞台で見せるかわいらしさと繊細さと狂気が、びっくりするほど舞台全体に、いい意味で蔓延してて、すごいなぁとおもうのです。

幸せに暮らし始めた二人(ケイ、ミナミ)だったが、ミナミのとった無茶な行動のせいで、二人の関係が変化していく話。二人の男(カザミ,コジマ)の間で揺れ動く女(ジュンコ)の少々自己中なあれこれの話。この2つを話の軸に、女友達4人の中で格下と思われている一人の話とか、細切れのオムニバス。

「格下の女」こと安田早苗さんが実にいいのです。笑顔素敵だよなぁというのはともかく、少々のコンプレックスに負けない元気さな役どころ。二股女の髪振り乱し、すごいなぁ、印象的。

「男もいろいろ大変なんだよ、仕事していろいろ考えなきゃいけない」「男なんてカンタンよ、仕事して、いろいろ考えてさえいればいいんでしょ」という台詞すごいなぁ。

この手の内面吐露型の芝居は、旗揚げはやりたいことを密度高く押し込むから技術がついてくれば面白いものにあたる確率は高いのですが、この一種狂気を持続していくのはじつはとってもたいへんなことだと思うのです。だって、やっぱどっかおかしいとしか思えないぐらいぶっとんでます。次があるかなぁ。たのしみだなぁ。

ベストとすら言いたいところだけど、こういう芝居は記憶も記録も残らないんだよなあ。(自省をこめて)

みかん・夏「mellow...涙いろ」
2004.7.23 - 7.25 中野スタジオあくとれ
作・演出 近藤美月
出演 碓井将仁 佐藤亜紀 吉田久代 真坂愉志 宇原智茂 足利彩 安田早苗

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コメント

かわひらさんのストライクゾーン、全体はわからないけど、
中心は見切ったつもりのおくむらです(笑)
わたしにしてみれば「やっぱりな」って感じですが、
お気に召したようで、何よりです。

で、話は変わりますけど。
この週末、何より驚いたのは、シベリア少女鉄道の
土屋さんやら秋澤さんやらが、とある公演に偽名で
出演していたこと。たまたま見に行って、びっくりしました。

なんか、あんまり多くの人を呼びたくないというか、
情宣もかけてない秘密裏の公演(って、そりゃ「公」演じゃ
ないだろ)みたいなんで、ユニット名とかは伏せておきますが。
誰だって、びっくりするよね、そんなことあったら。

投稿: おくむら | 2004.07.26 11:37

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