【芝居】「我が名は虹」キャラメルボックス
2004.3.27 19:00
幕末の時代、岡山に仕官の口を求めて旅をする山下とその娘二人。ふとしたきっかけで、しま の仕切る旅館に泊まることになる。山下と上の娘は密書を持っている疑いをかけられ、帰らぬ人となる。何もできないのに仇討ちをしたがる下の娘の青葉を止めたのは、宿の釜炊き、鉄だった...
キャラメルボックスの時代劇は、かっこいいけど、なんか思い入れられないなぁと、ずーっと思ってるんです。それでも観にはいくんですが。今作、「我が名~」にしても、どうにも想い入れられない気持ちの上演中。
とはいいながら、親娘が消えて涙したり、菅野さんのラストが意外なほど(失礼)かっこよかったり。確実に2時間楽しめたのは事実。あとから思い出せば、過去を必死で消そうとしたり、恋しい人の事を想うあまりに、子供にあまりに厳しいこと言ったり、自分が時代を作るのだということを思い出したり。それぞれの生き様が、迫ってくるのです。実はすごい芝居なのかもしれない。
わりと危うい感じのする前半をしっかりと支えるのは中堅。坂口、岡田さ、篠田。実に安心。篠田さんがちゃんと抑えた芝居。ベストアクトかも。細見、畑中もそれぞれの味。
演劇集団キャラメルボックス 2004 Spring Tour「我が名は虹」
2004.2.19 - 3.1 新神戸オリエンタル劇場
2004.3.6 - 4.8 池袋 サンシャイン劇場
作・演出 成井豊+真柴あずき
出演 菅野良一 細見大輔 岡田達也 西川浩幸 坂口理恵 岡田さつき 篠田剛 岡内美喜子 温井摩耶 畑中智行 實川貴美子 左東広之 青山千洋(/大木初枝) 松坂嘉昭(/石原善暢)
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