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2004.02.01

【芝居】つめきり「隅に置く」

2004.2.1 14:00

ていぱーく(逓信総合博物館)地下のホール。 ラブだったりすこし暖かいオムニバス5本を45分で。 恋人じゃない微妙な距離の男女(透き通った日、もしくはすまない気持ち)、おたのしみ貯金で何を買うか、平行線をたどるかと思ったときに夫婦に訪れた歩み寄り(未明、もしくは茗荷谷)、生け贄に差し出される妹と兄のおとぎ話(荷物は持たない、もしくは二度と会えない)、妹に彼氏ができた姉妹の何気ない日常(おいとま、もしくはおあいこ)、恋人のできない男がマスターの喫茶店に集う人々(クロックムッシュ、もしくは黒い飲み物)。それぞれで語られるのは、ほんの、ホンの小さな気持ちの揺れ。最後に物語をすっとまとめるようなおしゃれな演出でもあります。

ライブでのユニット出演など芝居以外の観客に、芝居で勝負をいどむ姿勢は天晴れ。のちのち役に立つだろうとは思います。が、ほとんど素舞台で、講堂のような設備はともかく、こんな細やかな芝居を、子供相手にするには、無料とはいえ不利すぎです。

個人的にはすごくすき。「一緒にご飯を食べて幸せになる気持ち、そのご飯がなくなっても、幸せなままだと思う」だとか「その時にどんな顔をするのか、予習したいわ。」なんて台詞、いいじゃないですか。難波美恵さんのテンション高くキレまくる姿を久しぶりに見ることができたのも、かなりポイント高い。←好きなだけかもしれん

つめきり ていぱーく公演「隅に置く」
2004.1.30 -2.1 逓信総合博物館 地下2階ホール
作・演出 三谷麻里子
出演 浅賀誠大 足立道彦 小関ゆかり(SPARKO) 澤唯(projectサマカトポロジー) 相馬佐江子 高橋唯 子(projectサマカトポロジー) 土谷朋子 中澤功 難波美恵

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コメント

つめきりのていぱーく(無料)公演って、継続的に(今後も?)やっているものなんでしょうか?

1年半ぐらい前に、劇団からハガキで案内を貰って、
ちょうどその頃、ていぱーく裏の某社で派遣の仕事(たった1ケ月でしたが)をしていたので、
「んじゃ、行ってみるか」と一度は思ったものの、
「待てよ、無料(ていぱーくの入場料で観劇可)ということは、
XX展(そのときの企画モノ)にたまたま遊びに来たオバチャン&ガキンチョたちも、
ワケわからずに、つめきりを観ちゃったりするワケ?」
という恐怖から、取りやめにしたのでした。

逓信博物館の運営自体は、ナントカ財団なのかしら、よく知らないけど。
でも、そういうところ(ほぼ公共の施設)で公演を打つということは、
なにがしかの審査を経て、採用された劇団だけが、小屋代ナシ
(その代わり入場料収入もナシ、だけど、別途ギャラありとか?)
等のメリットを得ているのではないですかねえ、と勝手に想像。

投稿: 熊上 | 2004.02.02 00:54

逓信総合博物館ってのは、かつての郵政省や電々公社の持ち物で、郵便・通信・放送にかかわるすべてを網羅した博物館でした。今でも文化的価値のある装置が結構あったりします。小学生のころは、クロスバ交換機や衛星通信の模型に目を輝かせて通ったものです。時代は移り、すべてがデジタルになっちゃうと、実は展示としては全て、ネットワークとコンピュータだけになっちゃうので面白くはなくなってるのですが。

で、つめきりは継続的にポストカードを一般募集して作ったり販売したりしています。"Post Poster Postest(PPP)"と名付けられて各公演で売ったりしていますが、前回公演のときは、"デザインした年賀状"ってくくりで企画展をやってたのでした。今回もその流れ、PPPでつながった若者の劇団をイベントと位置づけてやってるんじゃないかと思うのです。想像ですが、小屋代はなしでしょう。

前回公演は年末でしたから、つめきりの「かわいらしさ」が炸裂、クリスマスやらサンタクロースやらの暖かい話でしたから、子供でも大丈夫、おばちゃんたちも大丈夫。今回はそれに比べると、客を意識したとは思えない構成でした。観た子供たちはどう思ったかなぁ。ちょっと、大人な話で難しかったと思うんだよなぁ。

投稿: かわひら | 2004.02.02 01:33

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