【イベント】劇作家協会新人戯曲賞公開審査会
2003.12.14 夜。
もう、年末の恒例行事にもなっています。知る人ぞ知るイベント。
戯曲を読むなんてことは、じつはそうそうなくて、これはいい機会になっているし、自分が文章を読み下す力がいかになくなってるかってことを実感する場でもあります。
今年はその印象が特に強くて、ほぼ一致で大賞に選ばれた「カナリア」(黒石力也)の凄さを、戯曲を読んだだけじゃ感じ取れなかったのです。でも、審査員たちはいずれも、「シーン1は凄い」という。次々と名前が変わっていくという、ある意味不条理なコントって感じなのですが、凄いのだとか。そういわれると凄いとおもっちゃうのです。
今年は青年団の役者の応募にが2作品。そこに平田オリザさんだと、微妙ですよね。どっちにも肩入れしずらいなぁと思うのです。しかもこの2作、2位の座を取り合う感じの評価で、結果的に潰しあってしまってたのも惜しい。
これ、審査会を見ていて面白いかどうかってのは、誰が審査員かということに大きく依存しそう。
今年は、川村毅、永井愛、渡辺えり子、坂手洋二、松田正隆、横内謙介、平田オリザ。
みんな真摯で、誤読も含めて実に愛情を持って、深く読んでるなぁと思います。が、何年か続けて見ていると、渡辺えり子さんと鴻上尚史さんの丁々発止が見たいなぁとか、別役実さんの解説は丁寧で非常に広範囲にわたってて、しかも愛情に溢れてるなぁと思ったり。別役実さん、もういちどやってくんないかなぁ。
●第9回劇作家協会新人戯曲賞公開審査会
2003.12.14 紀伊國屋ホール
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