【芝居】青年団若手「月とスプーン」
2003.12.13昼。
久しぶりに娘が実家に帰ってみると、母親が若返ってた。それも20歳も。コメディになりそうな題材なのだけど、これはコメディじゃないのです。妻が夫を振り向かせるためにの必死の方策。
女が訪ねて来る終盤のシーン、冷静に考えればこの説明は絶対に必要。でも、直前の母(妻)の、「あなたを振り向かせるためには、こうするしか」って下りで、なんか見えた気になっちゃうのです。芝居観ている最中は「そこまで見せちゃうと下品じゃないかなぁ」と思ってたのでした。そうか、こういうのは蛇足って言わないか。
福士さんの奔放で、でも素直な女の子。能島さんのまじめに見えて、実は情熱な女。
母親ってのがかつては恋だって何だってしてた一人の女である、ってのはやはり実感がわかないもの。娘たちや女たちを描きながら、さらりとそういうことに気づかせるのが見事だなぁと思います。
夫・藤川さんの異物感が気になるけど、狙ってのもの、という気も。
●青年団若手企画Vol.1「月とスプーン」
2003.12.9 - 12.14 アトリエ春風舎
作・演出:吉田小夏(青年団演出部)
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コメント
ははぁ、なるほど。それがトラックバックって機能ですか。
んじゃ、自分の記録サイトをやってないおいらは、
使わなくていいんですな。コメント機能だけ使えれば。
投稿: おくむら | 2003.12.15 11:14