【芝居】「破稿 銀河鉄道の夜」いるかHotel
1999.02.11 M
前売出てないとの評判のわりには、蓋をあければ連日満員のよう。 いやいや。なんだかんだ言っても、やっぱ客席は入ってる方が嬉しいです。
【みたままおもったまま】!!ねたばれあり!!
アタシもまた、銀河鉄道の夜をきちんと読んでないバチアタリなのです。 が、そうだとしてもその気持ちがしっかりと伝わるように思います。丁寧に 作られ、かかわる人々がこの芝居を愛しているのだななぁ、というそんな想い、 しっかりと。
高校演劇を題材にしながら、キャラメル、野田秀樹なんて言葉もちりばめて あって、エンゲキに対する想いのたけが綴られる楽しさがあります。
ものがたりはわりとシンプル。トウコの登場の瞬間にその後のものがたりが 感じ取れてしまったとしても、その骨格に細かく肉付けしていくように、 彼女たちが感じたこと、考えたことが徐々に見えてくる、という感覚。
トウコとカナエがぶつけあう想いのたけ、「トウコがおらんようになって から、寄り道もしてへん」とか「引きずられるんは、メイワクじゃ」 「これは終わった芝居やで」なんていう言葉ひとつひとつが、気持ちを 揺らします。
台本を破り捨ててからあとのシーン、たとえば銀河鉄道の駅が突然出現 するのは実に舞台的で印象的ですし、そのあとサキに訣別を宣言するシーンも 確かにいいところです。でも、観ていたアタシは、台本を破り捨てたあの 瞬間で気持ちが終わってしまったところがあって、余韻として観てた、 なんてのはちょっと勿体ない話ではあります。
高校生だという松本知佐さんが豊かな表情と圧倒的な存在感で舞台を 引っ張り、印象に残ります。すごいすごい。
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