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1997.11.22

R/【スパーキングシアター'97 Aブロック】

SUBJ:R/【スパーキングシアター'97 Aブロック】
【みたままおもったまま&ものがたり】!!!ねたばれあり!!!
G/9−Project「ミスキャスト〜Sparking Edtion」
------------------------------------------------------ 構成・演出 仲尾玲二
出演 辻村未来 橘貴志 上原晶子 中地史一(ざりがに) 藤沢朋之(ざりがに)
   細谷一之(ざりがに) 中塚尚憲(IZ-PROJECT) 市子嶋しのぶ(フリー)
馬場聖明(フリー)

(みたままおもったまま)
ざわざわとした感じ、そのあとのコンピュータとの対話の静寂。日常に埋没して しまいそうなのだけれど、ふとした瞬間に自分を振り返ってみる、自分の中で 起こっているそんなことを外に取り出した芝居、という気がします。 夢みたいなことなんだけど、バカみたいなことなんだけど、その夢を まっすぐに、一生懸命に進めていくこと。あるいは、対話すること、 たくさん話すこと、大切なこと。..って、巧く説明出来ないなぁ。

たくさんの人がざわざわと話しているシーンがどうにも落ち着かない感じが します。何かについて議論している人々なのだけれど、誰もが絶叫調で 言葉が上滑りして、議論というよりは口論になってしまっている印象が あります。議論のシーンなのだから、何としても議論して欲しい。

ロボットを演じた藤沢朋之さんは、少ない台詞なのだけれど存在感。 中地史一さんの高いテンションも印象的。辻村未来さんはおキャンな感じが 持ち味ではあるのだけれど、もっとできるはず、なんてお気楽な期待。

(ものがたり)
ナナミの部屋に集まったたくさんの友達たち。彼女だと勘違いしてる男とか、 昔からのなじみとか。ナナミは、大きな古いコンピュータを抱えて遅れて帰 って来た。唐突に彼女は言う。「会社作ることに決めた!みんなが社員ねっ」

劇団KAKUTA「陽だまりのネコ」
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作 金井博文  演出 田村友佳
出演 田村友佳 桑原裕子 鈴木晴子 甲斐美恵 野沢爽子 青山麻紀子

(みたままおもったまま)
オモイツキ、オンナノコなテロリスト。実は狂言で人質とテロリストを 兼ねて立て篭るというシチュエーション。子供たちが立てこもるという話は 劇中でも引用される「僕らの七日間戦争」にみられるようにあるのですが、 20代に入った彼女たちが演じているのは、仕事を持っていて半分は社会に なじんでいるのだけれど、どこかお気楽で遊んでいるようにも見える、どこか 半熟な感じの人々。

テロリストとか、立て篭りとかやっている割には、彼女たちは極めて気楽に 見えます。もちろん「捕まるかもしれなない」「死ぬかもしれない」という 不安がないわけじゃないのですが、どこかで「そんなことには絶対ならない」 という気楽さが根底にあって。

「世界を変える事と(いなくなってしまった)猫とどっちが大切なの」と聞かれて 間髪を入れずに「ネコ」と答えるシーンがあって、とても大好きです。おおげさに 構えるんじゃなくて、手の届く範囲、見える範囲が大切だというこじんまり感 がだいすき。

静かな会話なのに、ぴんと張り詰めたり弛緩したりという空気がとても素敵です。 あきらかに舞台に空気を作り出しています。 舞台装置である机の出し入れをパーティの準備に見立てる工夫とかもマル。

他劇団への客演も多い桑原裕子さんが突出しているかと思えばそんなことはなくて、 6人の女優の誰もが高い水準で楽しめます。この芝居が見られて、個人的には 凄くうれしいのです。田村友佳さんのぴんと張り詰めた、少し怖いくらいに 精いっぱい突っ張って居る感じと、それに対比するかのような桑原裕子さんの お気楽なのだけれど一所懸命に何かを守っている気持ち。

今回見ている中ではベストワンといっていいぐらい、完成度が高い小品。正直 ここまでは期待していなかったので、驚きました。

(ものがたり)
社会への不満を主張するために立て篭った6人の若い女性たち。実は人質と テロリストを兼ねた狂言。マスコミは飛びついて、たくさんの報道陣と機動隊が 建物を取り囲んでいた筈だったが....

くるめくシアター「寝起き38度2分」
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構成・演出 中島和哉
出演 石淵貴士 市川麻友 柴本弥生 今井賢太郎 遠山文子 中島和哉
   古谷稔典 内田秀美

(みたままおもったまま)
ドタバタとしたコメディーを作りたいのだと思います。観客のノリも 受けも比較的よく、ある程度は成功していると言えます。 が、物語を広げるだけ広げておいて、リーダーの裏切りという形で一気にまとめる というところが、かわひらにとっては、唐突な感じがしてしまいます。

役者は誰もが個性的です。
オープニングとエンディングで静かに荷物を運ぶロボットを演じた古谷稔典さん。 この手のネタはどこかで見たことあるような気がしないでもありませんが、 無機質さと擬人的なギャップが楽しいのです。

(ものがたり)
理不尽な労働環境に怒った精肉工場の労働者たち。自分達の要求を通そうと 社長と秘書を監禁していた。そこにやってきた取材の新聞記者も巻き込んで...

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●スパーキングシアター’97 Aブロック
1997.11.19 - 11.24 横浜 STスポット(045-325-0411)

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1997.11.15

【マルチチョコ】つめきり

97年@nifty FSTAGEに書いたレポートの再録です。

東演パラータって、名前は良く聞くのだけれど、行ったことない劇場なのでした。シアターガイドでみつけた芝居。なんせ売り文句が、「お嬢様芸としての演劇」....なんとなく良さそうな予感。

どことなく可笑しい、でも実にスタイリッシュな感じの短い芝居を重ねていくというスタイル。何て言えばいいのでしょうか。どことなく「iOJO!」に似ているといえば似ています。どことなく醒めたような、 つきはなしたような。

ギャグそのものが強烈に面白いわけではないのです。なぜかダンスが挟まったり(それも実によく身体が動く。この手の劇団としては珍しいぐらいに)していろんな面があるようにも思います。 ナンセンス系なのは間違いないのですが、おしまいまで芝居を見てみると、 実にファンタジーな物語(下記(1)がそれなのですが)だったりします。 彼女たちの言う「girlyな」というのはこういうことなのかしら。

「演劇部」と「劇団部」というネタが結構好きです。「ごきげんよう」と挨拶 する女生徒ばかりの演劇部と、芝居はしないくせにやけにビジネス指向な 「劇団部」という目のつけどころが面白くて。

矢継ぎ早に質問-答えの続く「面接」のネタは、文章でおもしろさを伝えるのが 難しいところですが、テンポがよくて、これも好き。

俳優の誰もが個性的で魅力的です。おなじパターンの役者がおらず、 2000円未満の芝居としては実力のある役者が高い次元でセッションしてる という印象があります。ミッキーマウスな女の子や高校演劇部の一年生 を演じる山下真由子さんはどことなく可愛い感じがするのが印象的。 日本語講座の怪しさのまま会話をする女の子「みくみく」を演じた田辺麻実 さんは、抑揚のない喋りが実になんかいい感じ。

誰にでもオススメ、というわけではありませんが、iOJO!がお好き ならば、あるいは気に入るかもしれません。かわひらは結構好きなんだわ。 これ。初めて、しかも偶然見つけた芝居でアタると嬉しいものです。 多彩な面を持つようで、次回を観るのが楽しみ、なのです。

【ものがたり】

いくつかのものがたり。接点があるようで、ないようで。

(1) テレビ日本語講座のアイドル・みくみく(田辺麻美)。気に入って欠かさず 観ている白須(足立道彦)だったが、ふとしたことで彼女と知り合い、彼女が なくしたミッキーマウスの格好をした女の子(山下真由子)を探して欲しいと 頼まれる。ミッキーはとある子供のところに拾われて来ていたが...

(2)困っていると、突然現れる神様。「ひとつだけ願いを何でもかなえてあげよう」 神様、お願い。(1)受けないコントが受けるようにして。 (2)車に轢かれそう になってるのだけど.. (3)深い穴に落ち込んでしまったのだけど...

(3)コート姿の4人の面接官、なぜか面接者もコート姿。矢継ぎ早に浴びせられる バラバラな質問。「好きな時にお座り下さい」「長い物とは?」「7不思議の 八つ目は?」「恋人はサンタクロース、ホントのところは?」「来週のサザエさん は?」

(4)高校。女生徒しかいなくてシェイクスピアを学園祭で演ずる「演劇部」と、 劇場を押さえたり演劇情報誌の表紙に載ったりだけ、やけにビジネス指向な 「劇団部」。劇団部の男子生徒が新入生の女生徒に目をつけて...

(5)女の子二人の会話、「授業出るのかったるいしぃ」なぜか子供のような喋り 方をするけどやけに下ネタな男を交えての会話。

(6)始めてのデート、つきっきりで来てくれる女友達。でもほんとに好きなのは

(7) やけに静かな演劇。3人の男女。ぼそぼそと喋る。客席に背を向けている 一人が責められているよう。

【補足】 当日パンフに挟まっているクロスワードをとくと、クッキーが貰える、 ということなのですが、実際には全員貰えたりします。なんか手作り な奴で、うれしいなぁ。リプトンの缶紅茶(提供なのだ)もついてるし。

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