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1997.05.05

【芝居】「ワンダバ」TEAM発砲 B・ZIN

1997.5.5 19:00

世間ではゴールデンウィーク。今年は残念ながら仕事しまくりだったのですが、 最終日、「やっぱ仕事だけで終わるのはさみしぃ」と思い立って、えいやっと。

【みたまま、おもったまま】
これで発砲は3回目なのです。前回の「ジャスキス・デス」の完成度が非常に高かった というせいもあって、今回は少しばかり辛い点数になってしまうのかもしれません。 確かにセットは前回に比べても数段見劣りしてしまうし、どうにもチープな感じは 否めません。ましてや、セットを高く組んでその上でも走り回る芝居です。 このガンバリ感は、あたし大好きですけど、不安になるほどセットが音を立てる のは、ね。ひと事ながら心配だったりして。

が、んなことはどうでもいいのです。なんか好きなんです、この劇団。文句をつければ いくらでもつくのだけれど、ワクワク、ドキドキと溢れる感覚がとてもいい気持ち なのです。

日常生活の中に不思議な異星人が紛れ込む、というあたり、「ウルトラセブン」な 感覚。ライブな芝居ですから、特撮効果の類はまったく使えないわけで、 バックグラウンドとしてこの手の特撮モノをある程度見て育った世代でないと、 キツい、という感じはします。でも、それって結構ボリュームゾーンですよね。

特撮やコスプレといった面ばかりが強調されがちですが、「ヲタク」と呼ばれる人々、 あるいはうまく人間関係が作れない人々への暖かく、しかし厳しい確かな視点を 感じます。ファンだから、応援してるからといって相手の立場や気持ちに 無頓着な人々の冷徹なまでの描き方は実に見事。今作での新たな発見でした。

小林愛さんばかりがクローズアップされることが多い女優陣ですが、 今作の女優は誰もが魅力的です。異星人・いしむらみかさんの不思議な存在感と 少し大人な色香。生活感の漂う寺川敬子さんが照れるところのどきどき。 少年というのが不思議とぴったりな武藤陶子さんは、美人とは違うのだけれど (←とっても失礼だな>自分)実は不思議な魅力。実はイチオシ。 もちろん小林愛さんも、素敵。困ってしまって「もおっ」という表情が素敵。

男優では、ラヴ&ピース川津さんの異星人な雰囲気が、凄い。

来年には本多劇場とのこと。チープな感覚が通用するのはこのスズナリクラス まででしょう。本多の規模だとどうなるのか、楽しみなような、不安なような。

【補足】
当日・前売りで共通の値段なのに、なぜかシアターガイドもっていくと割引きです。 ..が、10日、11日は使えないのね。早く書けよ>自分

【ものがたり】
役者志望(西ノ園達大)、ヲタク的こだわり(工藤順矢)、心底正義の味方(澤田太歩)の 男三人組でのどさ回りショー「地球防衛軍・ワンダバ」。トラブルでゴールデン ウィークの仕事をキャンセルされてしまったために、辺鄙で小さな町へ呼ばれて やってきた。彼らを呼んだのはひとりの男。ナナハチと名乗るその男(平野くんじ)は、 「地球防衛軍」の力を借りたい、と....

【観劇データ】
1997.5.5 19:00-20:40 前2列下手寄り(=当日指定2番)

●TEAM 発砲 B・ZIN Vol.12「ワンダバ~出撃セヨ 史上最強ノ見カケ倒シ」
1997.5.2 - 5.11 東京 下北沢ザ・スズナリ(03-3469-0511)
作・演出 きだつよし

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