【芝居】R.U.P. 月影十番勝負 第弐番「月の輝く夜に」
1996.6.14 19:00
@niftyのFSTAGE会議室に書いた物の再録です。
金曜夜から出かけようというのに、その直前にぽっかり空いた時間を 埋めるように芝居を見に行きました。なんかいい感じ。
【みたまま、おもったまま】
笑ったり、しんみりしたり楽しい舞台でした。もっとも、高田聖子、
長野里美という二人を取りそろえた時点である程度のクオリティは
確保され、成功は半分約束されたも同然。そんな目で見ると、
もっと凄いものを見たい、と思ってしまうのが観客の贅沢。あらら。
全体の印象としては、「テレビのような感じ」。どこと指定できないの ですが、こじんまりとまとまってしまった感じ。話の流れとしては もっとハチャメチャな表現とか、ねじ伏せるような笑いというのも できそうなのに、そうでなくなってしまったのは、入江雅人さんが テレビ的な演出をしたからじゃないか、というのは単なる邪推。
芝居を見ている最中は「いい言葉」が一杯出てきたように思うのですが、 今でもちゃんと覚えているのは「納得するチカラ」という言葉。 自分が納得できそうな、ある程度は満足できそうな方向にこじんまりと まとまってしまう。あるいは自分で限界を作ってしまう、ということとか。 なぜか心に言葉。
前半ではドタバタに終始する高田聖子さんが、ラストシーンで 外界とのコミュニケーションを断ち切ってしまった状態になったときに 見せた怯え切った表情がとても印象的。長野里美さんの「ボケ」方も好き。
【ものがたり】
妻を亡くして以来、多作・お手軽路線に走り始めた作家。書かずには
おられないほど、何かが彼を駆り立てる。そんなある日彼の部屋に
突然現れた幽霊。自分が何者かわからないという。彼女をめぐる
自分捜し、まわりの人々をまきこんで始まる。
【観劇データ】
1996.6.14 19:00 - 21:00 通路席5番=当日券(17:30から並び)客席=立見あり
R.U.P. プロデュース・月影十番勝負 第弐番「月の輝く夜に-MoonStruck」
作 中島かずき 演出 入江雅人
出演 高田聖子 長野里美 菊池美紀 入江雅人
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